キャスティングについて考える | けんすけのバス釣り日記

けんすけのバス釣り日記

バス釣りとトーナメントと日常のあれこれ。

沢村プロのDVDに
「Flipping & Pitching沢村幸弘キャスティング講座」
というものがありますが、皆さんご覧になられたでしょうか。

正確無比なキャスティング技術を持つ
沢村さんですが、DVDの中で意外にもところどころで
「かっこよさ」について触れられています。
僕もこの「かっこよさ」はとても大切なんじゃないかと
思います。

「かっこよさ」は言い換えれば「美しさ」なんじゃ
ないでしょうか。
美しいフォームっていうのはきっと無駄がない
フォームなんだと思います。

僕らの世代では、村田基さんのキャスティングに
少なからず影響を受けた方々がいるんじゃないでしょうか。
村田さんの昔のビデオは結構たくさんもっています。

当時は同じ道具を使えば、自分もなんとかなるんじゃ
ないかという、ありがちな勘違いで
スコーピオンのロッドに赤メタをあわせて使ってました(^-^;

当時の村田さんのビデオを見ると
今となっては、結構無駄があるように思います。
まぁ、もともとパフォーマンスが派手な方なんで
キャストやフッキング、ランディングにおけるまで
敢えてそういう演出が入っているのかも知れませんが(^-^;

ちなみに、そういう村田さんがとても大好きですよ(^-^)v

その中で僕が村田さん以上にとても影響を受けたのは
よく一緒に出演していた、バーニー・シュルツです。
バーニーのビデオも数本持っています。

バーニーのキャスティングは本当に美しいと思います。
フォームが美しいだけでなく、ロッドの弾性を本当に
上手に活かして、キャストしたルアーの弾道もとても
きれいです。

ところで、大昔...

僕が子供のころのバスフィッシングの教則本のようなものに
キャストは岸から10cm以内にルアーを入れないと
いけないという意味のようなことが書いてあったような
記憶があります。
ワームを使用する場合は、バイトを感じてから
30秒待って、おもいっきりフッキングする
というようなことも書いてあったと思います。

今となっては、30秒待ってフッキングは
どうかと思いますが(^-^;
岸から10cm以内にキャストっていうのは
ある意味とっても大切なことだと思います。

岸べったりについているバスはもとより
岸から数メートル離れて浮いているバスや
中層に漂うバスでも、岸ぎりぎりにルアーをアプローチ
することによって、バイトに持ち込める確率が
数段上がると僕は感じています。
それが、仮に3m~5mのミディアムレンジを狙うときでさえ
効果があると思います。

僕はよくスキッピングを多用します。
水位が上がってオーバーハングにルアーを入れるとき
はもちろんですが、その必要がない状態のときでも
多用します。

見えバスに対するサイトフィッシングにおける
キャスト時でさえ使用します。

これは、スキッピングで発生する水音が
バスのスイッチを入れてくれることを期待したものです。

僕の経験上、通常のキャストでアプローチするよりも
格段にバイト数が増えると感じています。
その際もスキップしたルアーはちゃんと岸際まで到達しないと
効果が落ちてしまいます。
そうでないと、場合によっては効果が落ちるどころか
逆にバスを追い払ってしまうケースまで発生してしまいます。

つまり、ルアーにアクションを加えるのは
キャストして着水し、ボトムに到達して
そこからはじめるものではなく
すでにキャストそのものからはじまって
いると考えています。

岸際の話ではありませんが、今の季節はトンボを狙うバスも
多く存在します。
トンボを狙うバスは、空中を飛んでいるトンボを
ずーっと泳ぎながら追いかけています。

だから、トンボが水面にちょんっとおしりを付ける
タイミングと同時にバイトします。

そういうバスへルアーをアプローチする場合は
低い弾道でミノーを投げます。
オープンウォーターですから、着水点はとくに
意識しません。
岸とは全然違う沖に投げます。

この場合、ミノーを水中でアクションさせて
バスをバイトに持ち込む意識ではなく
空中を飛ぶルアーを追わせてバスにバイトさせます。
だから、もちろん着水と同時にバイトします。

この場合、低弾道のキャストを行わないと
まず、バイトはありません。
単純な話で、バスから空中のルアーが見えないと
意味がありません。
低弾道といっても、水面ぎりぎりにってこだわる必要は
ありません。
トンボが飛んでいるくらいの高さでOKです。

まぁ、このパターンで釣れるバスって
ぶっちゃけサイズはよくないので
僕は気分転換程度にやってます。

ベイトフィッシュを追っかけまわしている
バスを狙うよりはずっと釣りやすいですよ(^-^)

ちなみに、ルアーの回収時も気は抜けませんね。
よくありません?
回収中のワームにバスが追っかけてきて
ああ~(T-T)ってこと(笑)

これも、ちゃんと意識していると
結果的に釣れるバスの数が増えます。
回収中のワームに追っかけてくるバスって
結構スイッチ入ってるやつが多いですからね。

この意識するっていうのは
バスが追っかけてくるかもしれないぞって
気をつけるだけのものではありません。

回収時にもきちっとスイミングする
セッティングを心がけるという意味です。

さすがに、回収中くるくる回ってくるような
ワームにはバイトしませんからね。

キャストから話はずれてしましましたが...

ここ数年はフリッピングをすることは
本当にすくなくなってしまいましたねぇ。
リザーバーではあんまりやる必要がありませんもんね。
やるとすれば、春のサイトフィッシングのとき
くらいですかねぇ。

昔、琵琶湖に通っていたころにはよくやっていました。
釣れても釣れなくても、延々フリッピングを機械的にやるのって
結構楽しいですよ(^0^)

冒頭に紹介した、沢村さんのDVDに
「正確無比なアプローチを身につければ、釣果は
飛躍的にアップする!」
というキャッチが書いてあります。

これは、ルアーフィッシングにおけるとても基本的なことで
同時にとても大切なことだと思います。

毎週のように、津風呂湖を中心にフィールドへ出かけて
1日何度のキャストをしているのかはよくわかりませんが
すべてのキャストを意味のあるキャストにすれば
それこそ釣果は飛躍的にアップすると思うのですが
これは技術以上に精神的な強さが必要になりますよね(^-^;

でも、トーナメントで競う限りは
そこのところの精度を数段引き上げていきたいなぁと
思う今日この頃です(^-^)