Hello Goodbye - Work(35歳の仕事術)

Hello Goodbye - Work(35歳の仕事術)

若い世代のためのキャリアアップのヒント

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 今回は、”4.仕事上のメンター” です。

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<20代で身に付けて欲しいこと>
1.QC手法を用いた課題解決の進め方
2.仮説を立てて、理論展開し、ストーリーに落とし込む能力
3.自己投資をする習慣
4.仕事上のメンター
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 メンターとは、”身近にいる、あなたのよき指導者・助言者”のことです。

 私は、幸運にも、これまでに2人のメンターと巡り会うことができ、いろんなことを教えてもらいました。 また、私の窮地に助けてもらったこともあります。1回会社を辞めそうになったときに、いろいろ助けてもらいました。

 20代のうちにそのような人を見つけて、常にかわいがってもらえるようになりましょう。
 
 かわいがってもらうには、いろいろ条件が有ります。今思いつくのは下の3つです。

1.人として、スキを作っておく。スキが無ければ、誰も近づいてきません。 ”人からいじられる”キャラが理想です。今はそんなことはありませんが、若い頃(5年ぐらい前)は、私もはみんなからいじられました。 そつなく格好良く仕事をしていると人は近づいてきません。若い頃は、格好悪く、自分のダメな部分を出しながら仕事をすることが良いと思います。でも、常にダメだと、見放されてしまいますので、仕事に対する真摯な姿勢もセットで必要です。

2.自分のためにしてくれているアドバイス・説教をしっかり受け止め、その3分の1程度でもよいので、 行動に反映させることことが必要です。メンターとなるはずの人は、アドバイスを実践しているか、見ています。 そこで、まったく行動に移さなかったら、アドバイス・説教すらなくなります。これは、自分の信頼が無くなったということです。
 少し前に驚いたことがあります。後輩にあることをアドバイスしたのですが、行動に移さなかったことがありました。それに対して、”私の話を聞いていたの?”とたずねました。そうすると後輩は、”話は聞いていました。”と答えるのです。後輩は、”話を聞く”という意味を、”耳で聞くこと”と解釈していたのです。普通は、”話を聞く”というのは、”アドバイスを行動に反映する”ということだと思っていたので、少しショックでした。これを機会に、この後輩対して、”真面目にアドバイスしてもしょうがないな~”と思うようになってしまいました。そういう後輩の意識・間違った認識を変えることも、先輩としての役割だと思うのですが、こういうことがあると、本気で育てようというモチベーションが下がってしまいます。
 みなさんも気をつけて下さい。あなたの為にしたアドバイスを実行に移していなかったら、アドバイスをしてくれた人は大変悲しむものです。逆に行動に移せば、もっともっと良いアドバイスをもらえるようになります。

3.アドバイスに対して、感謝の気持ちをしっかり伝える。言葉での感謝でも十分なのですが、 私は、言葉だけでなく、たまに、物のプレゼントもします。 言葉も大事ですが、プレゼントを送ることは、とても素敵なことだと思っています。

3週間続ければ一生が変わる〈ポケット版〉

 前回の”自己投資をする習慣”に関連して、ご紹介したい本があります。

 ”3週間続ければ、人生が変わる”です。

 この本は、読者に身につけて欲しいと思う”習慣”を101個紹介している本です。物理的な習慣だけでなく、考え方・心の持ちようについても書かれています。

 101つの習慣が紹介されているのですが、私が最も重要だと思っている習慣は、”朝5時に起きる”です。本の中では、”13.日の出とともに起きる”にそれが紹介してあります。

 朝5時に起きれば、家族が寝ており、誰にも邪魔されない貴重な時間を作り出すことが出来ます。その時間を使って、自分の好きなことをしたり、英知を授けてくれる本を読んだりすることで、普段の忙しい仕事のなかで見失いかけていた”自分自身”を取り戻すことが出来ます。さらに、そのことが、これから始まる1日のクオリティを高めることにつながりますと書いてあります。

 私自身はというと、毎日4時から5時の間に起床します。そこから、少しだけ音楽を聞いたり、本を読んだりして、自分の時間を満喫します。その後、英語を30分間勉強すると、だいたい6時半になり、30分で身支度と朝食を済ませ、7時に出勤するという毎日を過ごしています。

 この習慣で、仕事に行く前に、仕事で受けたストレスレベルをリセット出来ていたり、自己啓発(英語の勉強)を行ってから仕事に行くので、それがある種の仕事をする上での自信につながっていると感じています。結果として、会社での仕事の質も高まっていると感じています。

 ”朝5時に起きる習慣”は、この本だけでなくいろいろな自己啓発の本にも登場する習慣です。さらには、社会的に成功して尊敬されている人は、そのほとんどが朝早く起きる習慣を身につけているそうです。ですので、若い方で偉くなりたい方は、まず朝5時に起きるようにしましょう! その時間を使って、他人(ライバル)がしていないことをしましょう! その習慣が、1年、2年、・・・10年と時間が経つにつれて、他者(ライバル)との大きな差を生み出すことでしょう。

 最後に、何か物事を成し遂げるためには、良い習慣が不可欠です。ただし、今の習慣から、新しい習慣を身につけるには、大変苦労します。私も朝5時に起きる習慣を身につけるまで、何ヶ月もかかりました。それは、習慣というものには、大きな慣性があるためです。慣性というのは、物理用語で、”物体はいまの状態を維持し続ける”という法則のことです。止まっているボールは、何もしない限り止まっているままだし、動いているボールはずっと動き続けます。(実際には、空気抵抗等々ありすぐに止まりますが。。。。宇宙空間では空気抵抗がないので、投げられたボールは止まることはありません。)

 逆に言うと、良い習慣を身につけてしまえば、この大きな慣性のため、良い習慣を失うことがありません。私も5時に起きるようになって、2年ぐらい経ちますが、逆に遅く起きることが出来なくなりました。

 そして、一度身に付けてしまえば、もう毎日の成長が約束されたようなものです。自分を成長させたいなら、まずは今の自分の習慣を見直すところから始めましょう。成長は、良い習慣によって支えられています。
 今回は、”3.自己投資をする習慣” です。

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<20代で身に付けて欲しいこと>
1.QC手法を用いた課題解決の進め方
2.仮説を立てて、理論展開し、ストーリーに落とし込む能力
3.自己投資をする習慣
4.仕事上のメンター
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 社会人のスキルアップの方法として、OJT オンザジョブトレーニングがあります。仕事をしながらその中で学び、スキルを身につけるというものです。

 ”仕事のOJTでスキルは身に付いていくから大丈夫!”と思って、仕事意外の部分で、自分磨き・スキルアップ出来るような取り組みをしていかないと、視野の狭い30代になってしまいますよ。

 また、これからの時代は特にですが、自分の能力の”付加価値”が問われます。”付加価値”とは、他人と取り換えが出来ない能力を持っていることです。 自分が強みとしている”付加価値”領域の専門性を高めるためにも、仕事時間以外に自己投資をする習慣を身に付けたほうが良いと思います。

 自己投資として、学ぶことはいろいろあると思います。まず思いつくのが”英語”です。昨今のグローバル化の中、社内の公用語を英語にする企業が現れるなど、これからの社会を生き残っていくには英語は必須科目でしょう。私も、毎日最低30分は時間を確保して、英語の勉強をしています。(今年の目標の1つを”TOEIC780点”としています。現状680点あたりなので、もう少し日々の学びの時間を増やしたいと思います。)
 
 英語以外には、自分の仕事に直結する専門書。私は研究開発職ですが、いま携わっているプロジェクトで必要な専門知識についての学びの時間をとることも大切です。

 自己投資とは、英語・専門技術領域だけではありません。
 一般常識的な部分もそうです。 また、私などは製造業で商品開発をしています。いろんな商品に触れて、そのものの”付加価値”について考えてみたりすることも、 自分の発想を豊かにすることになると思います。 (なので、私は、はまると結局高級品まで買わないと気が済まなくなりますが・・・ ) また、美術・音楽の分野でもよいかもしれません。

 最近は、これらに加えて歴史を学ぼうと思っています。そのように思うようになったのは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というのはビスマルクの言葉をしったからです。実際にいろいろな人の自己啓発の本を読んでいると、歴史から学ぶことは多いようです。私はあまり歴史に興味が無かったのですが、もう1ステップ上のポジションを目指すには、歴史を学んだ方が良いようです。まずは、司馬遼太郎あたりから読み始めたいと思っています。
 仮説がいかに重要か? 今回は参考になる図書を紹介したいとおもいます。

 マッキンゼー式 世界最強の仕事術です。
 仕事を進める上での仮説は、マッキンゼーの仕事の中でも、重要な位置づけになっているようです。


マッキンゼー式 世界最強の仕事術(単行本)

 マッキンゼーと言えば、世界一の戦略コンサルティング会社。大前研一氏やちょっと前まで露出が多かった勝間和代氏も一時期席を置いていた会社です。

 この本によると、マッキンゼーの問題解決のプロセスは、①MECE(ミーシー)を用いた問題の理論展開と②当初仮説の2つがキーになっているようです。

 ①MECEは、重複無く・漏れなくという意味で、問題を構成する要素をロジカルに構造的に理解するときに作る理論ツリーを作るときの注意点みたいなものです。この観点で、問題を分解していき、構造的にそれを理解することが、基本①です。(知らない方の方が多いと思いますが、自己啓発のセミナーで一度講習を受けたことがあります。あるレベル以上のサラリーマンにとっては、常識的に観点だとおもいます。)

 ②当初仮説とは、①の問題の構造を元に、真の問題点について仮説をおき、問題解決方策を考えることです。当初仮説の手法を用いれば、多くの要素からそれに集中出来たり、結果として問題解決までの時間が短くなります。この当初仮説の証明または、反証。さらに仮説・証明と、それを繰り返し、最短で問題解決までたどり着くのが、マッキンゼー式だそうです。

 前回仮説の重要性を私の経験上からお話しましたが、似たようなことが、マッキンゼーではあたり前のことのようです。

 とても良い本だと思うのですが、1点注意いただきたいことがあります。それは、この本はマッキンゼーの本当のすごさを知るための本ではないということです。”世界最強の仕事術”は、少し誇大広告です。

 この本に書かれていることが出来れば、マッキンゼーと同じ仕事・成果を得られると思ったら、大間違いです。説明されているのは、仕事の進め方の基本中の基本(ただし、知らない人が多いですが、)で、ブログを読んでいる方の中では当然知っているし、仕事の中で実践している方も多いでしょう。

 ただ、そのような暗黙知みたいな形で、知らず知らずのうちに実践されていたにとっては、それを体系的に再認識出来る良い本だと思います。暗黙知を形式知として理解できれば、後輩の指導の質が向上すると思います。(実際に私は、後輩を指導するときに、この本を参考にしています。)

 マッキンゼーの本当のすごさは、たぶん、マッキンゼーに入らないと分からないと思います。東大生の中からエリートを選び、そのエリート同士を競わせる会社です。普通のサラリーマンとは、仕事の質・量が、全く違次元にあるとおもいます。。。。。

 ちなみに、文庫本も出ています。私は単行本で読むの好きですが、文庫本の方がコストパフォーマンスが良いので、よろしければこちらもどうぞ。。。


マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (文庫本)
 前回の続き、4項目のうちの2番目です。
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<20代で身に付けて欲しいこと>
1.QC手法を用いた課題解決の進め方
2.仮説を立てて、理論展開し、ストーリーに落とし込む能力
3.自己投資をする習慣
4.仕事上のメンター
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2.仮説を立てて、理論展開し、ストーリーに落とし込む能力:

 これは、入社して初めての上司の方に口酸っぱく教えていただいたことです。なので、年に1・2どある2way面談の度にこの話をされたような記憶があります。

 私の上司が若い頃、上の方に教えられた(叩き込まれた)ことで、いつも”仮説はどうなっているのか?”、”なぜ、”仮説がないのか?”と問い詰められたそうです。(今は、そういう人はいませんね。)”やってみないと分からない。”答えると、”仮説の論理があると、結果に過ちがあっても、身にしみて理解する。”と言って怒られたそうです。

 私も仮説は重要と思っています。それは、これまでないものを技術開発をする以上、日々の業務を進める中で、どうしても一部が仮説になってしまうからです。なので、仕事をうまく進めるためにも、仮説を立てて、それをどういうデータで立証し、次に進むのか?ということは、大変重要です。

 よく会社では、”ストーリー”と言われると思いますが、いわゆる”課題解決までの具体的な進め方・青写真”のことです。それを上手に作るには、仮説を立ててそれを検証するプロセスを、いかにセンスよく組み込むか?だと思っています。

1.QC手法の仕事の進め方と2.仮説を立てる能力。個人的には、20代のうちは、この2つのスキルが身に付けば、十分だと思っています。

 基本中の基本なので、もう少しうまく伝えたいのですが、ちょっと概念的・概要的な話でしたので、みなさんには、十分伝わらないと思います。うまく説明する具体例がないかと考えていますので、それが出来ましたら、別の投稿でもう少し具体的な話をしたいと思います。