天然で、おちゃめな「ブリ」っこ | 『総起業家時代』を生き抜くためのブログ

『総起業家時代』を生き抜くためのブログ

会社組織のために、労働力を提供する時代は終わりました。

これからは、

個人が集まって、パートナー集団をいくつも形成し、形を変えながら、成長していく時代です。

今、求められている人材は、プロ意識を持った人材でした。

先日、最近にしては、珍しく回転していない寿司屋に、足を運んでみた。

実は、回転しない寿司屋は、私は苦手なんです。
魚のネタの名前がわからないから、何を頼んでいいのかわからないのです。
いい大人が情けない。

いつも回転寿司屋の場合は、見た目で見て、おいしそうだなと思って手に取っているので、その魚が、なんていう魚なのかよくわからない。

ましてや、泳いている姿なんか想像もできない。

今回入った寿司屋は、回転していないので、自分で魚の名前を、ご主人に言って、握ってもらわなくてはならない。

女の子連れで行っているので、余計に緊張する。

ツウぶるためには、注文も一発で通さないといけない。
ご主人に聞き返されるなんてもってのほかだ。

タイミングを見て、勇気を出して、大きな声で叫ぶ

俺「はまちください。」

昔食べて、おいしかった記憶がある魚の名前を叫んでみた。

すると、ご主人から、とんでもない一言が返ってきた。

ご主人「はいよ。今は、ぶりでいいかい?」

パニックである。「はまち」を注文したはずなのに、違う魚の名前を言い返してきた。

しかも、聞き間違えそうもないくらいにはっきりと、「ぶり」といった。

自信たっぷりにだ。

おれは、「はまち」と叫んだのにだ。
ご主人の気迫に押されて、力なく、

俺「あー、そうですね」と答えるのが精いっぱいだった。

自分でも顔が赤くなるのがわかる。

横に座る女の子にわからないように、ビールを一口飲み。

お酒で赤くなったようなふりをする。





「出世魚」という名前を一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

まったく同じ魚が、1年、2年と成長するごとに、一回り以上大きくなり、1年目の魚と2年目の魚を同時に釣ったとしても、同じ魚とは思えないくらいに違っている魚のことだ。

同じ魚だとしても、その大きさや釣った魚の利用方法によって、別々の扱い方になるので、それぞれの状態で、名前を変えているのです。

その代表例が、今回の「ぶり」のようだ。

スズキ目アジ科に属するこの魚は、「イナダ → ワラサ → ブリ」と、名前がどんどん変わっていくらしい。
大きさによって呼び名が変わり、成長していくことから、「出世魚」と呼ばれるんですね。


あれ?ハマチは?
名前が変わっていく途中に、ハマチってないですよね

ハマチは、関西地方での呼び方です。

関東では、イナダ(35~60cm)と呼んでいる時期を、関西では、ハマチ(30~40㎝)と呼んでいます

なので、関西では、「ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ」と出世していきます。


え?じゃぁ、江戸前ずしには、「ハマチ」はないの?って疑問がわいてきます。

それは、関東では、「はまち」は養殖、「ぶり」は天然と分けられているようです。

で、「ブリ」の成長前の天然ものの子供は、「イナダ」って呼ばれています。


ってことは、俺の寿司屋での会話を振り返ってみると、


俺「(養殖ものの)はまちください。」

ご主人「はいよ。今は、(天然ものの)ぶりでいいかい?」

俺「あー、そうですね」

と、会話が成立していたことになる。