| 高齢でも働く人が増えているが
2022年の70～74歳の高齢者の就業率(1週間に1時間以上収入を得て働く)は33.9%、75歳以上が11.0%だったという。政府は人生100年プランと称して、年金繰り下げ受給の上限を70歳→75歳に引き上げたり、在職年金額が一部停止される基準月収を28万円→47万円に緩和する改正を2022年4月に行った。なるべくいつまでも働かせようという狙いだ。
だが、そもそも65歳で月収47万円稼げる人はほんのわずかだけだ。こうした一見、誤解させるオトリ改正が卑劣だ。私を含めて大半の人にとっては、働くことは拘束であり制約なので、ほどほどの生計が成り立つならば、早々に退職して、第二の人生をもっと思うままに過ごしたいのではないか。 年を取ったらのんびりと暮らしたいが そうするにはもっと生活のレベルを下げなければならないし、それで十分だ。年を取ったら若い頃のように消費型レジャーを楽しみたいというよりも、人や自然と接したい人やお金のかからない趣味を楽しみたい人の方が多いはずだ。人口分布を平準化するために、都会と地方の格差を小さくする必要もある。 また、若い世代を増やすために、出生率を上げたり子育て支援するだけではなく、外国からの移民をもっと受け入れることも必要だ。100兆円も年間国家予算があったら、いつまでも働かせようとたくらむよりも、早く退職して人生をエンジョイできる日本造りに着手すべきと思うが、いつになったら政治は動くのだろう。「今でしょ、岸田クン。」 | 
