30年以上前、まだカラオケがなかった頃は、音程とリズムを外さずに無伴奏で歌うことはとても難しかった。そしてカラオケ初期の頃は、ギターだけとかキーボードだけの実に単純な伴奏だった。それがバンド打ち込みの伴奏が登場し、プロの歌手並みの気分で歌えるようになった。1曲100円ぐらい課金されたが、あれはエコーが効いて気持ちよかった。
ほどなくしてアメリカへ行った時、夜の街に「KARAOKE」と書かれた店のネオン・サインを見て、カラオケが広まっているのを実感した。彼らはカラオキと言っていた。韓国へ行った時も、ノレバン(歌の部屋)と書かれた看板を至る所で見た。
カラオケ伴奏付きで演奏したい
ある度オカリナが吹けるようになると、カラオケCDを伴奏にして、演奏したいと思い始めるものだ。ところがイントロに続く、演奏の出だしが分からないということは誰もがぶつかる最初の関門だ。学校の音楽の時間のピアノやオルガン伴奏のように、曲の最後の4小節ほどがイントロにあれば、歌い出しは分かり易い。
しかし、凝ったイントロ、それも、主メロディとは似ても似つかないイントロだと、オカリナを吹き始めるタイミングを取ることに苦労する。私もかつてクラリネットを練習し始めた頃に、誰もが知っている曲をカラオケ伴奏CDに合わせて吹きたいと思ったが、入り方が分からなかった経験がある。
拍子がつかめないとCDの演奏に入れない
その原因は、イントロの拍カウントに慣れていなかったせいだ。まずは楽譜を見て、何拍子かを知ること、次に例えば四分音符=70のような曲の早さを確認して、イチ、ニー、サン、シ―と、凡そのリズムの早さで口ずさんで見る。
その上で簡単な曲のカラオケCDのイントロをオカリナを持たずに、歌えるようになるまで何回も聴くことをお勧めしたい。歌えずして吹くことは絶対にできない。そして、自転車に乗り始めた時のように一旦乗ることができてしまえば、乗れなかったときの事が不思議に思えるようになるものだ。要は慣れることが肝心だ。 |