旅立ちの日に | hello-candy-candyのおかりなブログ

hello-candy-candyのおかりなブログ

ひねもす土の音(オカリナ)の響きに興をもよおせど、しばし徒然なるままに由無し事を綴りけるなり。

1日1曲ずつオカリナを演奏しています。

今日の曲は「旅立ちの日に」です。

このブログの最下欄にリンクが張ってあります。

 

 

  一音楽教師が作った曲

 

 この歌は、1991年2月に秩父市立影森中学校の音楽教師の坂本浩美が、卒業する生徒たちのために、何か記念になる世界に一つしかないものを残したい、との思いから校長の小嶋登に作詞を依頼し、出来上がった詩に曲を付けたものだ。

 出来上がった曲は、「3年生を送る会」で教職員たちから卒業生に向けてサプライズとして歌われた。翌年から生徒たちが歌うようになった。曲が出来てからしばらくは影森中学校だけで歌われていたが、次第に周辺の小中学校でも歌われるようになった。

 この歌を知った東京都の中学校教諭の松井孝夫が音楽の友社の雑誌「教育音楽」で取り上げられたことから、1998年頃までに全国の学校で歌われるようになった。

 今では「仰げは尊し」や「巣立ちの歌」、「贈る言葉」を抜いて全国で最も広く歌われる卒業式の歌になった。

 

  大半をマスク生活で過ごした生徒たち


 ところで、今年卒業する中高生たちは、在学中の大半の期間、マスクを着けて共に学んだという、驚くべき体験の持ち主だ。

 マスクなしの先生や同級生らの印象が薄いので、卒業アルバムに写る同級生の顔がとても新鮮に見えたり、将来同窓会で再会した時に果たして相手が誰だったかすぐには思い出せないのではないかと心配になる。

  それにしてもコロナの時代に学校生活を送らざるを得なかったとは、二度とは巡ってこない大事な時期だというのに何という不運な巡り合わせだったろう。彼らにとってコロナで失ったものは、計り知れない。
 

  卒業式の涙のわけ

 

 そろそろ卒業式シーズンだ。これが永遠の別れのように涙を流せることは純真で素晴らしいことだ。卒業式の翌日にも会おうと思えば会えるのに、と思ったものだが今になってみると、あの時涙を流して別れを惜しんだのは、楽しかった日々との別れだったのだ。そんな感情を持てた生徒たちが何とも羨ましい。
 


▼Myオカリナ演奏

ダウンダウンダウンダウンダウン

旅立ちの日に