第16回雁坂峠越え秩父往還142km走・・・② | Born to Run

Born to Run

人類は走るために進化してきたらしい。

◆スタート

外には雨の音、昨日の夜の予定だと駅前の吉野家に行って牛丼を食べて歯磨きして会場へ行こうと思っていたのだけど雨が強いようで近くのコンビニでパスタを買ってくることにした。4時を少し回ったばかりの雨の中の甲府市内は肌寒くて今日の雁坂は厳しくなるかなと予想された。


仕度を終えてホテルを出る、エレベーターで一緒になった参加者と話しながら甲府駅に向かった、甲府駅はランナーが既に集まっていて屋根が付いている場所で雨をしのいでいる。出走確認と荷物預けを済まして顔見知りの数人と挨拶を交わし記念撮影を終えてスタート時間を迎える。


スタート前記念撮影2

スタート前記念撮影1
みんな完走できますように。

応援に来てくれたhisabonさん
応援に駆けつけてくださった。

スタート前
スタート前

スタート
競歩開始

昨日の館山代表の言葉通り、「スタートは駅前広場から信号が青になったら一列で」、「最初の愛宕トンネルまで(約1キロ程)は走らず歩く」ということを守るべくスタートの合図を待つ、スタートは6時だったが歩行者信号が青から赤にすぐ変わってしまうためになかなか進めない、自然とウェーブスタートの用になり私は第2ウェーブからスタート。競歩の選手のことを考えながら早歩きを試みる、川の道で一緒になった内山さんと和田さんも同じ位置にいらして挨拶を交わしながら歩くが、和田さんの歩きにはなかなか付いていけない。一列で歩くのは難しくて数人が並んでしまう、面倒になったのか小走りをし始める周りの人も居たけど皆さん早いペースにはならないように代表の言葉を心に留めている様子だった。 信号待ち

信号待ち

トンネルに入ってやっと走りだす、早朝の雨が少し上がってパラパラと降る小雨になり、暑い雁坂よりずっと走りやすい。いつものウルトラマラソンと同じく無理に抑えたりせず気持ちの良いペースで走る、特にこの雁坂峠越え秩父往還走は雁坂峠を越える20km過ぎ広瀬湖までの楽ではない登りからペースが落ちるし、雁坂峠はほぼ歩きで行くことになるので序盤は尚更抑える必要は無いと思う。道中雨がかなりの土砂降りになったり、弱くなったりしながらCP1を目指す。

本降りの雨の中CP1へ続く上り坂を延々と走る、雨が強いので喉はあまり乾かない。私はあんまりレインウェアやウィンドブレーカーを着て走るのが好きではなく、半袖のままずぶ濡れになって走る。


CP1へ

土砂降りに
雨は大降りに

映画「ショーシャンクの空に」のラストシーンの様に手を広げながらマッサージの様に体中に打ち付けてくる気持ち良い雨を浴びて広瀬ダム近くへ到着、例年通りトイレに寄って近くの自販機でアクエリアスを1本追加し、あと数百メートルのCP1まで走る。昨年は500mlペットボトルで雁坂峠上まで行ったが途中で水が尽きて少々喉が渇いたので、今年はここで1本買って、CP1で飲んだ分を補給して雁坂への登りは500ml×2本と決めていた。

CP1に着いて水分補給をし、軽くおにぎりやパンを食べる。各CPに着いたら、そのことをSNSでつぶやくことにしていたがビショビショになったスマートフォンと自分の手ではタッチパネルは操作不能で諦める。


◆雁坂峠越え

今年も日本三大峠である雁坂峠に登れる。しかも今年は大雨の中、こんな天気のなか普段なら絶対に走ろうとなんてしない、「こんな大雨の中を13km本格トレランして90kmのウルトラマラソンが走れるなんて最高の思い出ができる!」雨に打たれながら自然と笑みが浮かぶ。 雁坂峠越え こんなかんじの沢を幾つか渡る。

本格的なトレイルに入る前の林道で、いかにも速そうな軽装のランナーと追い越し際話す「こんなに降られると心折れる」とうんざりした感じで言っていた、確かに面白いくらい雨が降っていて細く通っている登山道は小川のように水が流れ、油断すると足が滑る。途中何度か越える沢は流れる水の中に足を突っ込まないと進めない箇所が幾つかあり新鮮な気持ちで楽しいが足を取られないように慎重になる。雨に注意しながら時々小走りをして、ロングトレイルを走っている様にゆっくりと頂上を目指す。頂上近くの崩落地帯を抜けて1年ぶりの雁坂峠頂上へ、遮るものが無いので突風が吹き荒れ濡れているのもあって体温低下が予想された。記念撮影しようにもカメラはスマートフォンのものしか無く、手がビショビショなので使えない。大人しくCP2である避難小屋まで掛け下り、避難小屋の中に設営されたCP2に到着。


避難小屋の中ではツバッキーさんが看護婦にコスプレして皆に明るく病院食(お粥)を振る舞ってくれた。おいしく頂いて顔見知りのランナー達と挨拶しながら一路下山ルートへ、昨年激しく足を捻った所を注意深く通り過ぎて川俣へと続く苔生したトレイルを走る、とても気持ちの良いトレイルで雨が降っていない夏でも涼しくて大好きな区間。

下りが急になる手前の登り坂で川の道でもお世話になった藤原さんが後ろから追い付いてくる、流石に速いので先に行ってもらおうかと考えるが下り始めたら気持ち良く走れて前後共に誰も見えない時間が続く、前から前年女子1位の武井さんの姿も見えてきてパスさせてもらう、私に抜かれるペースで走る訳は無いので不思議に思い「調子はどうですか?」と尋ねると「まぁまぁですよ~」と応えてくれた。

数分走ると現在のところ女子1位、広瀬湖へ続く登りで軽やかにパスしていった廣澤さんがおぼつかない足取りで下っている。チャレンジ富士五湖2連覇している彼女はロードではとても速くて、広瀬湖へ向かう登りで話した時は「トレイル苦手だからまたトレイルで抜かして下さい~」と走り去って行ったが本当に下り坂が苦手そうだった。「またロードで抜かして下さい」と言いながらパスさせてもらう。


しばらく走って平坦なところで走りながらペットボトルを飲む、本来トレイルランでは目線をトレイルから外してはいけない、安全なロードとは違ってどんな路面かわからないから・・・。案の定、落ち葉の下から張り出していた木の根っこに足を引っ掛けて転ぶ、かなり足を捻ったし右膝を強く着いたせいで少々流血が有る。自分の愚かさを呪いながらヨロヨロ起き上がり少し歩く、今は痛むが大して痛めていないのは分かったのでノロノロ走りだす。

長い下りで足を使い切ってもいけないけど足の筋力の耐久度みたいなものには川の道完走によって少々自信が付いていた。特別抑えたりはせず、転ばないように駆け下って道路に出てCP3へ。


◆雁坂峠を越えてからのロード


CP3には館山代表に加え恵美さんも待っていてくれた。川の道完走によって館山代表にも顔と名前を覚えてもらったようで少々話をする。女子の1~3位、藤原さん、廣澤さん、武井さんもすぐにやってきて賑やかになる、例年大盛り2杯をいただくカレーだったが話をしていたら忘れて普通盛り1杯のみ食べて「ごちそうさまでした」と言ってCP3を後にする。いつの間にか雨は上がっていた。


次は奥秩父ののんびりとした家並みや秩父湖を見ながら走る区間、緩く続く登りを終えると秩父湖までずっと下りの走りやすい道、登りも終わりと言うところで女子1位の廣澤さん、数分後に2位の武井さんが言葉を交わしながら追い抜いていく、少し無理しないと付いていけないペースだったので付いていかずにマイペースを続け、やがて見えなくなる。


秩父湖から先になると歩道が少なく道が狭く、時折往来する車はあるため走り難くなるが川の道の区間と被るのであの時のことを思い出しながら走る。あの時は序盤にもかかわらずザックが合わなくて足裏が痛かったなぁ・・・。


痛かった靴を脱いで休憩した場所やお腹が空いて駆け込んだ商店などを見た。あの5月に比べたら今日の自分などなにも疲れていない。


そろそろCP4かな?という所を何回か通りすぎると久しぶりに後ろからランナーが来る、今回の雁坂で何度も並走することになった山村さんだった。道をよく知っているらしくもうすぐCP4だと教えてくれた。すぐにCPに到着、軽く食べて我慢していたトイレを拝借する、


トイレを出ると山村さんの姿はなく前のエイドで少し話した土橋さんが休憩していた。山村さんも土橋さんも江田良子さん主宰のラン塾参加者の方で走りが軽い、試走も重ねているようでコースをよく知っていた。これで3度目の私もざっくりとコースの感じは覚えているが「今いる辺りは何キロ地点くらい」なのかは付けている時計のざっくりとしたGPS機能に頼るしか無い。


CP4からCP5までの間は路側帯の狭い道を抜けて市街地まで走る。覚えのある道を通り過ぎて雁坂の時は毎回立ち寄るセーブオンでいつものようにガリガリ君を買う。今年は雨が降っていて涼しいのでアイスを食べたいという気持ちは無かったが恒例なので小雨が降る中アイスを食べながら歩いた。今回もガリガリ君はハズレ。アイスを食べ終えてゆるゆると走り出しCP5へ。昨年より体の動きが悪く距離を感じた。

~つづく~