Hell Dimension -128ページ目

歌詞

俺達のバンドは曲が先に出来て歌詞を後からはめ込む、曲先行型である。今の所俺が書いているが、昔は歌詞を書くなんて事は考えられなかった。一応中学の時から曲を作ったり歌詞を書いていたが、曲の方はまだしも歌詞はというと痛々しい限りだった。今でもそのノートは取ってあるが、これは死んでも見られたくない。俺はそんなに恥ずかしいと感じる事が少ない方なのだが、中学、高校の時の歌詞は本当に見られたくない。こればっかりは恥ずかしい。なのであまりの歌詞のセンスの無さに歌詞を書く事を封印する事にした。それからというもの、曲で自分の気持ちを表現するしか道が無くなった。しかし3年前位から俺が書かざるおえない状況になり、試しに書いてみる事にした。メンバーは俺がどの位歌詞のセンスが無いのかを知らないのだ。メンバーにいかに歌詞を書くセンスが無い事を伝えたが、とり合ってもらえなかった。書いてみると意外と楽しく、気持ち良かった。自分の気持ちを表現する言葉を探していくのが楽しかったのだ。メンバーに見てもらったら、何か所かの書き換えはあったものの、いいんじゃないという事だった。あれ?あの時の俺は何処にいったの?こっぱずかしい歌詞しか書けなかった俺が?と自分でもビックリ。メンバーがいいんじゃないという事はなんとかなっているという事。少しは自信になった。それから書くのがより楽しくなった。俺の場合歌詞のテーマと映像から言葉を探してくる。映像は自分が経験した事だけ。想像では書けない。なので俺の中でははっきり映像が浮かんでいる。でもそれをストレートに表現するのがあまり好きでは無い。抽象的すぎても伝わらない。程良い感じが好きだ。その程良い感じって俺のものさしだよね?と書いてて今思った。リアルなものを極薄のコンドームで包んだ感じ・・・たまに破れる危険もあるハラハラする感じ・・・

曲を作る作業は楽しい。最初に俺がアイデアを持って行ってスタジオでやってみる。それからメンバーでいじくりだす。メンバーがそれぞれ意見とアイディアを出し合い除々に形になっていく。その思考錯誤も楽しい。アレンジしている時は普段バカな事ばかり好き勝手言い合ってる俺達も真剣に悩む・・・答えが出る日もあれば出ない日もある。LOUDERという曲には苦労した。最初のボーカルラインが上手くハマらずかなり悩んだ。そんな時はいつも車に乗りながら曲を永遠と流し適当に歌う。そして、これは!と思ったメロディーをMDに録音する。そんな事をしていると大抵酒田か松島に着いている。着いているという事は出来ていないという事になる。海で気晴らしをして帰りも頑張ってみる・・・俺は何故か車を運転している時の方がアイディアが出やすい。でもこの時ばかりは何回海に行ったことか・・・たった8小節の為に。先に進まないので、とりあえずこのメロディーでいくか~とスタジオに持って行ったら簡単に却下。じゃあちょっとみんなで考えるか~と俺が提案・・・そしたらすぐにSCHUが適当に歌い始めた。その瞬間メンバー一同・・・これ!・・・何だったんだ!俺の今までの苦労は!SCHUのバカ!でもSCHUのお陰で8小節から解放された。メンバーの有難みがよ~くわかった。それからSCHUはメロディーメーカーと呼ばれる様になった。

YUICHIROの話

今日はYUICHIROの話。YUICHIROとの出会いは7年前にさかのぼる。その日ヘルディメはライヴがありチケットの売れ行きが良くなかった。余ったチケットをどうしょうか?という事でスタジオで練習してるバンドマンに声をかけるにした。そこで練習が終わって出てきたのがYOICHIROだった。真っ先に声をかけると快く来てくれる運びとなった。当時YUICHIROはストロマトライトのヴォーカル兼ギターだった。後日観に来てくれたお礼でもないけど、俺もストロマのライヴを観に行った。そこで衝撃を受ける事になる。歌詞もサウンドも俺好みで、山形にもこんな良いバンドがいるんだ!と驚いたのを今でも覚えている。UKの音をベースにしたオリジナリティー溢れるサウンドだった。そこから意気投合した俺達はお互いのライヴの度に飲む事になる。その後お互いのバンドの紆余曲折があり、結果YUICHIROの加入という事になるわけだが・・・当時ストロマが大好きだった俺にとっては複雑な気持ちだった。でもこの4人でやって行こうと決めてからは素晴らしいチームワークで突き進む事になる。なぜならYUIHCIROもぶっ飛んでいるからだ。そして俺はYUICHIROの繊細でバカな所が大好きだ。歌で俺達の気持ちを代弁してくれる。ああ見えて人の何倍も深くて浅い奴なのだ。そこが奴の表現力の源・・・表裏一体の危うさを持つ稀代のボーカリストである。