【忠誠編】人間として見てみる自民党総裁候補 | 国政報告 おおさか佳巨 宮城県と福島県での生活

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悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ

いつもこのブログでは政策面を主に述べているが、所詮政治をなすのは人間である。その人間がどれだけ信用できるかにかかっているわけで、今回の自民党総裁選挙もそれに相違ない。どれだけ立派な政策を掲げても、それが実行できなかった民主党政権での自らの反省を踏まえても、やはり人間に着目すべきだろう。

 

では、人間として何をポイントとすべきかというと、それはまず、いかにして己の信念を貫き、多くの弊害即ちカネやポストにもめげず、懸命にやってきたかという点を基準に自民党総裁候補での上位三人を勝手に評価してみることとする。

 

 

●石破茂 元自民党幹事長

93年の政治改革では、自民党にありながら党の方針に逆らい、非自民連立政権の政治改革案に賛成した。この改革案の内容は、35年経た今ではかなり間違っていたことが明らかになりつつあるが、当時を考えれば、自民党が金権腐敗でなんとかしなければならないという時期に立ち上がった人である。その後は自民党に復党するが、政権の中枢に入ったことが少なく、稀に得た党幹事長のポストがいまだに元幹事長として称されるが、党内ではほとんど冷や飯食いにさらされている。それはこれまでの自民党の慣習に従わないところがあり、己の信念をそう簡単には曲げないところがある。それがゆえ、誰にも媚びないので仲間が少ないというところがある。

 

●小泉進次郎 衆議院安全保障委員長

元環境大臣と主に称されているが、現在は立法府において役職を持っている。父と同じく中身がない。昔、栗本慎一郎氏は小泉純一郎首相の中身のなさについてよく述べていたので、29歳の頃は直接よく聞いていた。今になってようやっとわかってきた。これと進次郎氏は同じである。誠実ではあるが、騙されるタイプでもあるだろう。信念はあるにはあるが、米国の利益に与するようなものばかりで、既得権益の破壊に対して父と同じく立ち向かうのであるが、その後は外資の食い物にされてしまうシナリオがあるので、心は良いが、他者に利用されて、ひいては国民に不利益をもたらすだろう。

 

●高市早苗 国務大臣

信念がある。安倍派の政治家のほとんどは安倍晋三イズムに共鳴しているというよりは、小泉人気の延長線上の安倍人気に乗っかっている者が多くあり、堂々と保守政治家だと評価できるような人はほとんどいない中で、高市氏は安倍氏の後継としてふさわしい理念と政策を持っている。彼女もまた石破氏同様に仲間がいないタイプである。それは理念や政策に一途なところがあるので、他者と仲間づくりをしている時間があるのならば政策の勉強をしたほうがよいとする人なのだろう。よって、人間としては信頼できる。ただし、彼女は小泉的になんでもぶった切ってしまうような人ではないように見える。国会での野党とのやり取りはいかにも気の強そうな大臣という感じだが、彼女が行いたい政策、たとえば中国人が日本の土地を買い占めていくことについて断固として禁止したい政治姿勢がある。ただ、これをただすような新たな法案を作るにあたって、総務会で決定されたことを閣議で覆すだけの大それたことはしない。それは党の決定に従う精神があり、また国際条約によって縛られることもしてしまう。それは勉強をしすぎればしすぎるほど、既存の常識や枠組みに飲み込まれていくからである。一方でそれを突破しようという精神もあるため、首相就任後はその葛藤に苛まれることとなるだろう。