【自由編】213国会の議員立法結果 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

内閣提出法案については、62法案についてすべて衆議院で可決し、参議院でも可決した61法が成立している。ただ一つ、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」のみが参議院で閉会中審査となっているのみである。

 

【全会一致で可決・成立した議員立法】

衆議院の議員立法で成立したのは、

●令和六年度出産・子育て応援給付金に係る差押禁止等に関する法律案(213衆03)

●旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆04)

●令和六年能登半島地震災害に係る住宅再建支援等給付金に係る差押禁止等に関する法律案(213衆05)

●公共工事の品質確保の促進に関する法律等の一部を改正する法律案(213衆17)

●障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆18)

●ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆19)

●子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(213衆22)

 

であり、これらは全会一致で可決・成立。

●令和六年度出産・子育て応援給付金に係る差押禁止等に関する法律案(213衆03)

「令和六年度出産・子育て応援給付金」とは、妊娠から出産及び子育てまでの一貫した相談支援のため、令和六年度予算における妊娠出産子育て支援交付金を財源として市町村(特別区を含む。)から支給される給付金(金銭以外の財産により行われる給付を含む。)で、妊娠から出産及び子育てまでの支援の観点から支給されるもの。この差し押さえを禁止する法律である。

●旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆04)

旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給を5年間延長するもの。

●令和六年能登半島地震災害に係る住宅再建支援等給付金に係る差押禁止等に関する法律案(213衆05)

能登半島地震災害に係る住宅再建支援等給付金について、その支給を受けることとなった者が自らこれを使用することができるよう、その差押禁止等について定める。高齢者・障害者がいる世帯で、住宅の建設、購入若しくは補修のための借入金を受け、返済が難しい世帯に対して給付金を支給されたものについては差し押さえができないようにする。

●公共工事の品質確保の促進に関する法律等の一部を改正する法律案(213衆17)

公共工事等に従事する者の休日等の労働環境の改善、地域の実情を踏まえた適切な公共工事等の発注、公共工事等に関する新たな技術の活用等について定める。さらに、公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置の適切な実施のための支援、測量に関する専門の養成施設に係る登録の要件の柔軟化等について定める。

●障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆18)

教科用図書の使用に困難を有する日本語に通じない児童及び生徒にとっては、音声で教科書を聴くことにより学習ができるので、障害のある児童及び生徒並びに日本語に通じない児童及び生徒の双方の学習の用に供するために行う教科用特定図書等の発行を含むものとする。

●ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆19)

ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律に基づく補償金の支給を受けていない方々もいるので、補償金の支給の請求期限を五年延長する。

●子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(213衆22)

貧困によりこどもがその権利利益を害され及び社会から孤立することのないようにするため、こどもの貧困の解消に向けた対策を総合的に推進する。法律の題名を「こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律」に改める。基本理念に「こどもの貧困の解消に向けた対策はこどもの現在の貧困を解消するとともにこどもの将来の貧困を防ぐこと」として推進義務を追加。大綱の記載事項へのひとり親世帯の養育費受領率の追加、関係者の意見を大綱に反映させるために必要な措置、民間の団体の活動の支援等について定める。

 

【賛成多数で可決・成立した議員立法】

●政治資金規正法の一部を改正する法律案(213衆22)

日本維新の会が衆議院で賛成し、参議院で反対した特殊なケースとなった。

 

まず、維新が独自法案を提出し、その後に自民が独自法案を提出した。維新が自民案に修正を加えて合意したことにより、維新案は撤回され、自民提出の法案に修正を加えた議案について自民・維新・公明による賛成多数で可決した。その後、旧文書通信交通滞在費などの問題で、自民はただ検討するだけで今国会では成立させない考えを示したことから合意内容が反故されたとして維新は参議院で反対をした。しかし、参議院で自民・公明だけで過半数であるので賛成多数で成立したものである。

 

以下のように修正案は二度出されており、二転三転した。

 

 

【撤回された法案】

●介護・障害福祉従事者の人材確保に関する特別措置法案(208衆30)

立憲民主党は、柚木道義議員他8名が新たに「介護・障害福祉従事者の人材確保に関する特別措置法案」(213衆07)を提出したために、早稲田ゆき議員他16名で208国会に提出した法案は撤回した。

●性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律の一部を改正する法律案(210衆14)

日本維新の会は、堀部幸子議員他3名が国民民主党との共同提案として、新たに「性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律の一部を改正する法律案」(213衆29) を提出したために、堀場幸子議員他2名で210国会に提出した法案は撤回した。法律の題名が長すぎることは改善しようとしない模様。

●政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(213衆16)

日本維新の会提出の法案だったが、自民案に修正を加えて合意したことにより、維新案は撤回されたが、結局は騙されたと騒ぐことになる。

 

【未了で廃案となった法案】

●自衛隊法及び海上保安庁法の一部を改正する法律案(207衆09)

日本維新の会と国民民主党の共同提案。自衛隊の部隊による警戒監視の措置及びその際の権限について定める。海上保安庁についてはその任務として領海の警備が含まれることを明記する等。「その事態に応じ合理的に必要と判断される限度で武器を使用することができる。」等、立憲・共産・れいわ・社民そして与党では公明が反対しそうな法案であった。

●現下の物価の高騰による国民生活及び国民経済への悪影響を緩和するために講ずべき国民負担の軽減等に関する措置に関する法律案(208衆32)

日本維新の会で足立康史議員他2名提出。石油製品の価格その他の物価の高騰により、国民負担の軽減等に関する措置。足立議員が維新より党員資格停止になったためか。

●特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律案(212衆15)

日本維新の会による提出。インターネット上の誹謗中傷による被害が多数発生しているため、指定特定電気通信役務提供者に対し、送信防止措置の実施に関する基準等の公表を義務付ける。また、送信防止措置及び発信者情報の開示の実施状況等の公表を義務付ける。

 

 

 

【否決された法案】

●政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(208衆48)

今回の裏金問題が生じる前から立憲民主党が提出していた法案。

会社その他の団体の政治活動に関する寄附及び政治資金パーティーの対価の支払の全面禁止並びに個人のする政治活動に関する寄附に係る税額控除の拡充等の措置。

採決では、立憲・維新・共産・有志による賛成少数で否決。反対したのは、自民・公明・国民・れいわ。

 

●政治資金規正法等の一部を改正する法律案(213衆14)

立憲民主党・国民民主党・有志の会の3会は共同提案。

収支報告書の不記載、虚偽記入等に関する政治団体の代表者に対する罰則の強化、政治資金監査の対象となる政治団体及び事項の拡大、収支報告書のデジタル化の一層の推進、政党から公職の候補者に対してされる寄附の禁止及び渡切りの方法による支出の禁止等の措置。

採決では、立憲・維新・国民・有志による賛成少数で否決。反対したのは、自民・公明・共産・れいわ。

 

●政治資金パーティーの開催の禁止に関する法律案(213衆15)

政治資金パーティーの開催の禁止について定めるという、政治集会の自由にかなり違反する切り込んだ法案だったために、提案者の立憲民主党しか賛成をせず、完全に否決された。立憲民主党のみによる賛成少数で否決。反対したのは立憲民主党以外の全会派。

 

【参議院からの議員立法】

参議院での議員立法はで可決した法案は13本あったが、いずれも参議院で未了となったために衆議院に送付されていない。

 

【継続審査となった法案●東北議員提案】

東北選出の衆議院議員で、議案提出者となった者のうち、閉会中審査となった法案と議案提出者は以下の通り。

 

●新型コロナウイルス感染症等の影響を受けた低所得者に対する特別給付金の支給に関する法律案(207衆10)

馬場雄基議員(東北比例区重複・福島2区落)

 

●領域等の警備及び海上保安体制の強化に関する法律案(207衆11)

玄葉光一郎議員(福島3区)

 

●新型コロナウイルス感染症等の影響を受けている中小事業者等に対する緊急の支援に関する法律案(208衆03)

階猛議員(岩手1区)

 

●戦争等避難者に係る出入国管理及び難民認定法の特例等に関する法律案(208衆22)

階猛議員(岩手1区)

小熊慎司議員(福島4区)

鎌田さゆり議員(宮城2区)

 

●新型コロナウイルス感染症等の影響を受けている中小事業者に対する金融の円滑化の促進に関する法律案(208衆24)

階猛議員(岩手1区)

 

●保育等従業者の人材確保のための処遇の改善等に関する特別措置法案(208衆28)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●公職選挙法及び地方自治法の一部を改正する法律案(208衆39)

寺田学議員(東北比例区重複・秋田1区落)

 

●公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案(208衆40)

寺田学議員(東北比例区重複・秋田1区落)

 

●国有林野事業に従事する職員の労働関係を円滑に調整するための行政執行法人の労働関係に関する法律の一部を改正する法律案(208衆44)

金子恵美議員(福島1区)

 

●国有林野事業に従事する職員の給与等に関する特例法案(208衆45)

金子恵美議員(福島1区)

 

●中小企業正規労働者雇入臨時助成金の支給に関する法律案(208衆46)

階猛議員(岩手1区)

 

●国家賠償法の一部を改正する法律案(208衆52)

階猛議員(岩手1区)

鎌田さゆり議員(宮城2区)

 

●民法の一部を改正する法律案(208衆53)

高橋千鶴子議員(東北比例区単独=日本共産党)

 

●性暴力被害者の支援に関する法律案(208衆54)

緑川貴士議員(秋田2区)

高橋千鶴子議員(東北比例区単独=日本共産党)

 

●性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案(208衆55)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

馬場雄基議員(東北比例区重複・福島2区落)

 

●分散型エネルギー利用の促進に関する法律案(208衆56)

金子恵美議員(福島1区)

馬場雄基議員(東北比例区重複・福島2区落)

 

●通園バスの車内における幼児等の置き去りによる事故の防止その他の認定こども園等における幼児等の安全の確保のための措置等に関する法律案(210衆03)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の一部を改正する法律案(210衆11)

金子恵美議員(福島1区)

 

●子育て・若者緊急支援法案(210衆18)

鎌田さゆり議員(宮城2区)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●児童手当法の一部を改正する法律案(211衆02)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●低所得である子育て世帯に対する緊急の支援に関する法律案(211衆05)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

馬場雄基議員(東北比例区重複・福島2区落)

 

●特定教育・保育施設における保育教諭等の配置の充実のための措置に関する法律案(211衆07)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案(211衆15)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●消費税の逆進性を緩和するための給付付き税額控除の導入等に関する法律案(211衆29)

階猛議員(岩手1区)

 

●財政法の一部を改正する法律案(211衆38)

階猛議員(岩手1区)

 

●我が国の経済及び財政等に関する将来の推計を信頼性のある統計等の情報に基づき中立公正に実施するための経済財政等将来推計委員会の設置に関する法律案(211衆39)

階猛議員(岩手1区)

 

●国会法の一部を改正する法律案(211衆40)

階猛議員(岩手1区)

 

●保護者等による自動車内への子ども等の置き去りの防止に関する法律案(211衆41)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●国家公務員法等の一部を改正する法律案(211衆42)

階猛議員(岩手1区)

 

●国家公務員の労働関係に関する法律案(211衆43)

階猛議員(岩手1区)

 

●公務員庁設置法案(211衆44)

階猛議員(岩手1区)

 

●地方公務員法等の一部を改正する法律案(211衆45)

階猛議員(岩手1区)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●地方公務員の労働関係に関する法律案211衆46)

階猛議員(岩手1区)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●児童扶養手当法の一部を改正する法律案(212衆07)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●就労支援給付制度の導入に関する法律案(213衆02)

階猛議員(岩手1区)

 

●風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案(213衆20)

鎌田さゆり議員(宮城2区)

 

●手話言語法案(213衆21)

金子恵美議員(福島1区)

 

●性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の一部を改正する法律案(213衆23)

鎌田さゆり議員(宮城2区)

 

●不払養育費の立替・取立制度の導入に関する法律案(213衆25)

寺田学議員(東北比例区重複・秋田1区落)

鎌田さゆり議員(宮城2区)

 

●子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案(213衆28)

階猛議員(岩手1区)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●令和六年能登半島地震災害により被害を受けた建物の除却の円滑化に関する暫定措置法案(213衆30)

階猛議員(岩手1区)

岡本あき子議員(東北比例区重複・宮城1区落)

 

●水俣病問題の解決に向けて講ずべき措置に関する法律案(213衆32)

馬場雄基議員(東北比例区重複・福島2区落)