かつて女性に参政権がなかった時代、婦人運動はそれを勝ち取ったものです。
しかし、今回の18.19歳選挙権は、彼らが勝ち取ったものではありません。権力者に与えられたものであります。
若者なんぞは勝手に自民党になびくだろうという議員立法であり、シールズなんてのは若者の中で例外的な人々であって、ほとんどの若者はシールズを冷めてみていることを百も承知の議員たちであります。
勝ち取ったものではない以上、特段の動きはありません。二十代が選挙に行かなかった状況をさらに広げるだけのことではないでしょうか。
そもそも大人たちが政治に期待していないのに、なぜゆえに十代に選挙権を与えるのでしょう。
18歳選挙権は、若者が目覚めるきっかけではありますが、現在のところその萌芽はありません。むしろ、既成の政治家などが、自分の支援者の子どもたちを集めて集会に利用しているぐらいであります。
また、若者が政治を勉強すればするほど既存の与党と野党の考えに近くなってしまっています。
今までとは全く違う発想の転換ができるのが若者の特性であるのに、政府に反対する姿勢を彼らがしようとすればするほど、かつての安保闘争の時の反対派とほとんど変わらない行動を取ろうとする。
だから年齢だけ若くても、シールズなどをみていてよくわかりますが、結局古いのであります。
なぜ戦争が起きるのか、なぜ貧困が生まれるのか。
その回答を私は自然主義経済として、常に示してきたが、それは既存の政治経済学にはないため、今のところ認めない人のほうが多いのであります。
しかしこれは必ず理解されるでしょう。
今は大いにバカにされても、これを私は継続します。