【権威編】213国会が閉会し岡田事務総長が退任●本会議が閉会 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

先週末に行われた衆議院本会議により、第213国会は閉会した。

最終日の審議は、額賀福志郎議長に井野俊郎議員が衆議院規則改正について動議を申し出て了承された。

 

これにより、

●衆議院規則の一部を改正する規則案(213国会規則2)

について山口俊一議院運営委員長より趣旨弁明があった。

 

内容は、各委員会質疑への参考人のオンライン出席を可能とするものである。参考人の出頭に関する衆院規則に、「情報通信技術を利用する方法による出頭を含む」との文言を入れる。自然災害の被災者や遠隔地に住む人、育児や介護中など、出席が困難な人にも意見聴取の対象を広げる。

 

各委員会の理事会で、出席が困難と判断した場合にオンライン出席を認める。通信が途切れた場合は参考人の意見陳述を後回しにするなどし、委員会終了時まで通信途絶が解消しなければ、陳述に代わる主張の要旨を会議録に載せる。施行日は第214回国会の召集日としている。

 

以上の規則案は賛成多数で可決した。

<独自>衆院の参考人質疑をオンライン化 各会派代表者、合意へ最終調整

 

●請願

続く動議で、

「裁判所の人的・物的充実に関する請願」他489請願を一括して委員長の報告を省略し、全会一致をもって採択となった。

 

今国会で採択された請願は以下の通り。

 

575 裁判所の人的・物的充実に関する請願

744「国民を腎疾患から守る総合対策の早期確立に関する請願」140件

948「国立病院の機能強化に関する請願」87件

1712「難病・長期慢性疾病・小児慢性特定疾病対策の総合的な推進に関する請願」92件

1905「現下の雇用失業情勢を踏まえた労働行政体制の整備を目指すことに関する請願」30件

2923「てんかんのある人とその家族の生活を支える啓発に関する請願」18件

2929「てんかんのある人とその家族の生活を支える労働に関する請願」78件

3177「てんかんのある人とその家族の生活を支える医療、福祉に関する請願」4件

 

●閉会中審査に関する件

国家基本政策委員会及び懲罰委員会を除く内閣委員会他14常任委員会及び災害対策特別委員会他7特別委員会並びに憲法審査会より、閉会中審査の申し出について、

【内閣委員会】

・210衆02 国葬儀法案

・211衆47 我が国の総合的な安全保障の確保を図るための土地等の取得、利用及び管理の規制に関する施策の推進に関する法律案

・213衆09 サイバー安全保障態勢の整備の推進に関する法律案

・213衆11 デジタル歳入給付庁の設置による内国税・保険料等の徴収等に関する業務及び公的給付の支給等に関する業務の効率化等の推進に関する法律案

・213衆14 新しい国のかたちの創造的改革の推進に関する基本法案

【総務委員会】

・208衆47 地方自治法の一部を改正する法律案(普通地方公共団体の議会の議員及び長等の条例で定める方法による出席)

・212衆03 地方自治法の一部を改正する法律案(地方公共団体の議会の議員について、国会議員の秘書との兼職を禁止)

【文部科学委員会】

・213衆27 高等学校等に係る教育無償化等の推進に関する法律案

【安全保障委員会】

・207衆11 領域等の警備及び海上保安体制の強化に関する法律案

・210衆07 防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(防衛出動基本手当及び防衛出動特別勤務手当の額を定める政令に係る根拠規定の改正)

・210衆08 防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(自衛官の給与体系その他の給与の在り方についての検討)

【政治改革特別委員会】

・208衆39 公職選挙法及び地方自治法の一部を改正する法律案

・211衆23 インターネット投票の導入の推進に関する法律案

・212衆08 選挙等改革の推進に関する法律案

・213衆31 公職選挙法の一部を改正する法律案

【憲法審査会】

・208衆34 日本国憲法の改正手続に関する法律の一部を改正する法律案

 

以上は賛成多数で閉会中審査を決定。

他の法案及び他の閉会中審査案件はすべて全会一致で可決した。

 

●事務総長辞任の件

岡田憲治事務総長から辞任したいとの申し出があり全会一致で許可した。その後、岡田事務総長は拍手をされて議場から退出した。岡田事務総長は令和元年6月から務めており、交代は5年ぶり。 

 

岡田事務総長は、衆議院調査局にいた頃、法律案参考資料の作成をしていて、「学べば学ぶほど、これも盛り込もう、あれにも言及しておこうと欲張った結果、膨大かつ散漫な資料となってしまい、当時の管理職から「君はよく勉強しているが、何が言いたいのか、なかなか見えてこない。大事なのは改正案のポイントと論点・問題点を的確に端的に鋭く提示することだ」と指導を受けたことがある。」とのこと。

 

確かに、国会に限らず、霞が関の文章にもそのようなものはある。ただし職員というものは議員と違って政治方針というものを指し示せないのである程度は仕方ないのかなとも思う。

 

●事務総長の選挙

事務総長の選挙をすることになったが、動議により、選挙を省略して議長において指名することを求められ全会一致で決定。額賀議長は新事務総長に築山信彦事務次長を任命した。

築山氏が事務総長就任へ=衆院

 

築山 信彦(つきやま・のぶひこ)東大法卒。1991年衆院に入り、議事部長、委員部長を経て、2021年1月から事務次長。56歳。愛媛県出身。

 

●議事終了の挨拶

額賀議長より、議事終了のあいさつが述べられた。

お疲れさまでした。

 

以下は最終日に開会されなかった委員会。

 

【国家基本政策委員会】

この委員会に属する東北の衆議院議員は、

委員長 根本 匠 議員(自由民主党・福島2区)

理事 御法川信英 議員(自由民主党・秋田3区)

委員 金田 勝年 議員(自由民主党=東北比例区・秋田2区落)

委員 西村 明宏 議員(自由民主党・宮城3区)

の四名である。

 

【懲罰委員会】

この委員会に属する東北の衆議院議員は、

委員 安住 淳 議員(立憲民主党・宮城5区)

委員 小沢一郎 議員(立憲民主党=東北比例区・岩手3区落)

の二名である。

 

最後に参考人招致をオンラインで可とする規則案を決めた

【議院運営委員会】

この委員会に属する東北の衆議院議員は、

委員 木村 次郎 議員(自由民主党・青森3区)

委員 馬場 雄基 議員(立憲民主党=東北比例区・福島2区落)

の二名である