【権威編】経済学のセイラー教授から学ぶ「失敗した政治家や経営者」 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

昨日の衆議院政治倫理審査会では、野党より以下の案件が提出され、審査会に付された。

 

●議員青山周平君に対する審査申立てに関する件

●議員稲田朋美君に対する審査申立てに関する件

●議員井原巧君に対する審査申立てに関する件

●議員上杉謙太郎君に対する審査申立てに関する件

●議員衛藤征士郎君に対する審査申立てに関する件

●議員大塚拓君に対する審査申立てに関する件

●議員小田原潔君に対する審査申立てに関する件

●議員越智隆雄君に対する審査申立てに関する件

●議員尾身朝子君に対する審査申立てに関する件

●議員加藤竜祥君に対する審査申立てに関する件

●議員亀岡偉民君に対する審査申立てに関する件

●議員菅家一郎君に対する審査申立てに関する件

●議員木村次郎君に対する審査申立てに関する件

●議員小森卓郎君に対する審査申立てに関する件

●議員佐々木紀君に対する審査申立てに関する件

●議員柴山昌彦君に対する審査申立てに関する件

●議員杉田水脈君に対する審査申立てに関する件

●議員鈴木英敬君に対する審査申立てに関する件

●議員鈴木淳司君に対する審査申立てに関する件

●議員関芳弘君に対する審査申立てに関する件

●議員高鳥修一君に対する審査申立てに関する件

●議員谷川とむ君に対する審査申立てに関する件

●議員田畑裕明君に対する審査申立てに関する件

●議員中根一幸君に対する審査申立てに関する件

●議員二階俊博君に対する審査申立てに関する件

●議員西村明宏君に対する審査申立てに関する件

●議員根本幸典君に対する審査申立てに関する件

●議員萩生田光一君に対する審査申立てに関する件

●議員林幹雄君に対する審査申立てに関する件

●議員平沢勝栄君に対する審査申立てに関する件

●議員福田達夫君に対する審査申立てに関する件

●議員藤原崇君に対する審査申立てに関する件

●議員細田健一君に対する審査申立てに関する件

●議員堀井学君に対する審査申立てに関する件

●議員三ッ林裕巳君に対する審査申立てに関する件

●議員宮内秀樹君に対する審査申立てに関する件

●議員宮下一郎君に対する審査申立てに関する件

●議員宗清皇一君に対する審査申立てに関する件

●議員簗和生君に対する審査申立てに関する件

●議員山田美樹君に対する審査申立てに関する件

●議員義家弘介君に対する審査申立てに関する件

●議員吉野正芳君に対する審査申立てに関する件

●議員若林健太君に対する審査申立てに関する件

●議員和田義明君に対する審査申立てに関する件

 

以上、自民党44人の衆議院議員について審査申し立てを出した。

 

立憲民主党は、政治資金裏金問題について、政倫審で未だに弁明していない安倍派と二階派の44人の議員に出席を求めて審査会を開催するよう申し立てていた。

 

審査会の開催の申し立てには、委員の3分の1以上の要求が必要であるが、先の衆議院補欠選挙で立憲民主党が全勝して3議席増加したことによって実現されることとなった。野党が勝利した選挙によって、政治改革が進みつつある。

 

その補欠選挙で勝ち上がった亀井亜紀子(立憲民主党)によって、立憲民主党・日本維新の会・日本共産党の3党を代表して提案の趣旨説明がなされた。

 

 

セイラー教授 「にんげんだもの」の行動経済学

 

行動経済学の世界的権威で、2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・H・セイラー米シカゴ大学経営大学院特別教授。人々により良い行動の選択を促すツール、「ナッジ」を提唱し、世界で行動経済学ブームを巻き起こした。書籍『 世界最高峰の経済学教室 』(広野彩子編著)から、相田みつを氏への共感、ナッジとは何か、ナッジの具体的な応用などについて語ったインタビューを2回にわたり掲載する。今回は前編(インタビューは2009年、21年に行った)。

 

このように、意思決定をする時には、自信過剰からくるバイアスを取り除くことが大変重要なのだ。ビジネススクールでも、「常に上司に対して違った意見を述べられるような環境づくりをすることが大切だ」と学生たちに助言している。実際、失敗した政治家や経営者は、おおむね過去に、こうした助言に耳を貸そうともしないタイプの人たちだった。

 

 

「失敗した政治家」とは、今まさに自由民主党の人々である。

 

どれだけ自民党が悪政を敷こうとも、かつての悪夢の民主党政権による国民の非難ごうごうの経験からして、絶対に政権交代が起きることはないという自信過剰から、やりたい放題をやってきたのだ。

 

そして今回提案された政治改革案も、政策活動費についても、外国人政治資金パーティー券についても、企業団体献金についても、なんら踏み込んでいない。これまでの余裕から自信過剰を生み、また、常に党幹部に意見する若手がほとんどいない環境がそれを作り出している。そしてそれが常態化して自民党の政治家の誰もが飲み込まれる。まさにセイラ―教授及びセイラ・マスのいう通り、

である。

 

 

だが、今後「失敗する政治家」は野党の側にある。

 

与党も野党も、「常に上司に対して違った意見を述べられるような環境づくりをすること」を全くと言っていいほどしていない。

 

野党も同じく、党の幹部があぐらをかいて偉そうにして支配欲を満足させているだけだ。おそらく野党が政権を取ったら自民党よりもひどい政治になったことは2009年から2012年に示されている。

 

政権の選択は、

 

伝統的な経済学では、人は合理的で、常に最適な選択をすると仮定して理論を構築してきた。経済学に登場する「人」は、常に感情に振り回されず、とても抑制が利いて判断を間違えず、飲みすぎて二日酔いになることもない。

 

 だが、行動経済学が考える「人」は違う。感情に振り回されることもあるし、しょっちゅう判断を間違える。時には飲みすぎて二日酔いになる。人間には「心」があるのだから、仕方ない。まさに「にんげんだもの」だ。

 

 だから、伝統的な経済学が仮定する「人」はおそらく、人類ではないのだ。合理的で、頭が切れて、常に「効用」を「最大化」できる「エコン類」とでも言うべき、「人類」以外の別の生き物なのだ。相田みつをさんの詩は、行動経済学が想定する「人類」を、実にうまく表現している。

 

という行動経済学と同じように、理屈によって実現するものではない。人々の感情によってなされるものだ。

 

経済学の権威が言っていることは、政治にも当てはまるだろう。