四次元戦 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

あれだけの原発事故が起きながら、日本人の原子力に関する価値観、エネルギー政策の転換意識というのが、まだ薄いように感じられる。

反原発のデモはどんどん活性化してきており、脱原発だけで都知事選を戦うとか、そうした反対運動の高まりが、国民に対して更なる疑問符を投げつけているように見られる。

脱原発運動は、極めて情緒的であり、具体的方法や実現行動実績を見出していない。

反対運動という一種の自己満足な活動は、中立の人々を奮い立たせる要素になっておらず、冷めた目で見られている。

原発がなくていいに越したことはないが、それなら今の経済システムをどうするんだという意見が常につきまとい、いや、それは大丈夫だ、再生可能エネルギーでなんとかなるよと、いくら何度も言われても、見たことがないので信頼され得ない。

ここには、まず、原発所在地の地域でヤク漬けされている住民を叩き起こし、貨幣経済依存性を治療する必要がある。

彼らは、国のため、或いは過疎化した自分たち農村のための原発と思っているかもしれないが、彼らは不当な犠牲を強いられているのである。それも、明治維新以来の中央政府の怨念により成り立っている。

以下、原子力発電所の所在地全てである。

泊原子力発電所
北海道古宇郡泊村
→松前藩 奥羽列藩同盟参加後に寝返り。戊辰戦争の最終地

東通原子力発電所
青森県下北郡東通村
→盛岡藩 奥羽列藩同盟

女川原子力発電所
宮城県牡鹿郡女川町
→仙台藩 奥羽列藩同盟盟主

福島原子力発電所
福島県双葉郡楢葉町
→磐城平藩、相馬藩 奥羽列藩同盟

東海第二次発電所
茨城県那珂郡東海村
→水戸藩 徳川御三家親藩

柏崎原子力発電所
新潟県柏崎市
→桑名藩の飛び地 奥平松平家=会津藩と連携

浜岡原子力発電所
静岡県御前崎市
→徳川幕府直轄領

志賀原子力発電所
石川県羽咋郡志賀町
→加賀藩 鳥羽伏見の戦いまで徳川支持

敦賀原子力発電所
福井県敦賀市
→敦賀藩 越前松平家

もんじゅ
福井県敦賀市
→敦賀藩 越前松平家

美浜原子力発電所
福井県三方郡美浜町
→小浜藩酒井家 戊辰戦争まで幕府側

大飯原子力発電所
福井県大飯郡おおい町
→小浜藩酒井家 戊辰戦争まで幕府側

高浜原子力発電所
福井県大飯郡高浜町
→小浜藩酒井家 戊辰戦争まで幕府側

島根原子力発電所
島根県松江市
→親藩松平松江藩 王政復古後もどっちつかず

伊方原子力発電所
愛媛県西宇和郡伊方町
→宇和島藩伊達家 非戦中立だったが本家仙台藩が奥羽列藩同盟盟主のため逆賊扱い

玄海原子力発電所
佐賀県東松浦郡玄海町
→佐賀藩は明治維新に協力したが、直後に江藤新平が佐賀の乱を起こし反逆。

川内原子力発電所
鹿児島県薩摩川内市
→薩摩藩は明治維新に協力したが、直後に西郷隆盛が西南戦争を起こし反逆。


彼ら住民の藩主ないし維新の志士は、いずれも中央政府に反逆か、中立で傍観しようとした者ばかりである。

原発を置くならそこへ置けというのとにでもなっているとしか思えない。なにしろこれだけあるのだから。

ということは、政府は明らかに原発は危険なものだからいざとなれば政府に反逆した土地で事故ればいいとの考えか。

石原莞爾は、戦争の歴史を0次元の点から1次元の線、線から二次元の面、面から体に進化してきており、三次元たる体の戦い即ち空軍による戦闘を見越していたが、四次元は霊の世界なのでこれは無理としている。

しかし、四次元を時空と考えるならば、核兵器や原発事故は、まさに時空を超えた戦いである。

三次元以下の戦いならば、そこで戦死者が出て終わりだが、四次元の原子力戦は数万年も放射能の攻撃にさらされる。これがまさに時空の戦いであり、原発所在地が公家政府に反抗した場所ばかりなのもまさに時空の戦いである。

過去に発射された核兵器が、未来に向かって攻撃を続ける。

では、その逆に現代の我々が過去に向かって反撃をすることができるだろうか。

おそらくできると思うのである。