今回の衆議院内閣委員会での法案審査は、
道路交通法の一部を改正する法律案(213国会閣38)
と
自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律案(213国会閣39)
道路交通法の改正案は、
ながらスマホと飲酒運転が多くなったので取り締まりを強化しようという法案。
また、自転車と自動車が車道を走るにおいて、お互いに気を付けさせようという取り決め。
自転車等に対する交通反則通告制度(青切符)を適用させる。
ペダル付原動機付自転車が、原付なのかチャリなのかあいまいなのでハッキリと原付にすると明確化する。
早生まれの高校生でもクルマの免許が取れるように17歳6か月でも仮免なら取れるという改正。
自動車保管の法律については、保管場所標章の表示義務は手続きとしては、クルマの所有者も警察もめんどくさいし、今やデータベース化されているから、そんなのはもうやめようという内容。
もともとこの保管場所標章の表示義務に罰則規定はなかった。
保管場所情報に係るデータベースの整備等により、上記の目的は、保管場所標章によらずに達成されているので廃止しても問題はない。
すべてにおいて賛成できる。
すべてにおいて賛成できるのだけれども、常日頃から思っていることをぶちまけたい。
東京・品川区からこの福島・郡山市に移住してきて8年になる。当初は、福島県内は除染の作業員が全国から押し寄せて、クルマのナンバーも全国各地のものがたくさんあったのでほとんど気づかなかったが、除染がある程度終わってみんな各地に帰っていった頃から気づいた。それは福島県民の運転は明らかにおかしい!ということ。そして県民はおそらくほとんど疑問を持っていないで運転しているのだろうと思われる。
18歳で運転免許を取ったときから薄々は気づいていたのだが、都内で走っているいわきナンバーの車を見るとその運転の仕方にはめっちゃ違和感があった。
まず、福島か郡山の人たちは右折・左折するときに、めちゃくちゃあおりハンドルをして曲がる。右折するなら左にまず切る。左折するならば右にまず切る。横を通る車からしたらたまったもんではない。軽自動車で鈍角の曲がり角を走行するにもそれをやっている。これは老人や主婦に多い。トラックやトレーラーなど長い車両ならばともかく、まったく不必要な癖がついている人がほとんどである。私の友人は「それは昔、農民が多くてみなトラクターに乗っていた名残だ」との説を言っていたが、福島県以外の東北の県ではそんなことをする人はほとんどいない。
次に、直進で交差点に入る際に、対向車が右折しようとしている車があると異常なほど左にハンドルを切って避けようとする。そんなに狭い交差点ではないにも関わらず。これはかえって危ない。なぜ避けようとするかというとぶつかるのを恐れてだろうが、むしろ左に避ければ、もしも右折車が突っ込んできた場合にばっちりタイミングがあってぶつかってしまう。なんでこの人たちはそういうわけのわからん運転をするのかといつも思う。
これについてはJAFの雑誌にも書かれていた。最近そういうあおりハンドルをする人が多いのでそういうのはやめましょうと。それはまさに福島県民のことだなと思った。
だが、いいところもある。福島県民は車の運転でもめることがない。クラクションが鳴っているのをまず聴いたことがない。これは仙台にいくとやや東京に近いことになるので宮城県全体的にもクラクションは鳴る。福島県は静かだ。
福島県では、信号のない交差点で車が出くわしたり、狭い道で出くわしたりすると、彼らはいつも悩んで思考が停止してしまう。東京の中野区や杉並区でドライバーとして育った者は狭い道は慣れているので、すぐに機転がきいてパッパッとお互いに動く方向や止まるタイミングがわかってスムーズにいくが、福島県民はそういう状況になるとすぐに固まってしまう。
そしてこれは全国的なことだが、オートマがほぼ完全普及したことに伴い、やたらとブレーキをペカペカ踏んでテールランプ点滅だらけになるのである。アクセルを戻せばすむようなことでもいちいちフットブレーキを踏むために、それに吊られて後続車もそれをやる。渋滞が起きやすい要因と、ブレーキオイルの発熱(最近は技術的にはそうでもないが)、さらには燃費を悪くさせている。うまい人はアクセルのワンペダルだけで、赤信号で止まる場合を除いてほぼアクセルだけでいけるものだ。それをアクセルだ、ブレーキだと頻繁に足を踏みかえているので、年をとればアクセルとブレーキを間違えて事故を起こすようにもなる。
今回の法改正案では自転車の内容も盛り込まれている。ヘッドホンをして自転車に乗るのがどれほど危険なことかわかっていない人が増えたからだ。自動車においてもカーオーディオで爆音を鳴らしているバカもたくさんいるのだが、運転をするということは、周りの音をいち早くキャッチして安全に配慮することは当然のことだろう。
自転車の走行帯も問題だ。多くの人は「自転車はどこを走ったらいいのか曖昧だ」などと言っている人がいるが、自転車は基本的に車道を走るものだ。
以前、郡山の開成山から文化センターに向かう途中に歩いていたら、おばちゃんが歩道を猛スピードで走ってきてベルをめちゃくちゃうるさく鳴らして歩行者をどかそうとしていた。「ここは歩道だよ!」と言ってやったことがあるが、その女性は意味をおそらく理解していないだろう。歩道は歩行者のためにあり、自転車が通ってもかまわないが、歩行者を優先しなければならず、ぶつかりそうならば自転車は降りて押して歩かねばならない。これは最近決まった法律なわけでもないのに知らない人が多い。
結局、自転車が歩道を走る理由としては車道が危険だからというのがある。道路の整備も自転車のためには、これまでなされてきていないため、今後はこれに配慮する道路を作っていかなくてはならない。都市部においてはそれが作られてきているが、それでも接触する危険性が高いので今回の法改正となったわけだ。
また、横断歩道のことだが、最近はやっと横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいた場合には車両が止まるという意識がだんだんと芽生えてきて定着しつつある。それは非常に良いことなのだが、横断歩道で譲るべきは歩行者なのであって自転車ではない。そこを勘違いしている人が多くあり、自転車に乗ったまま横断歩道を堂々と車を横切っている者をみかけたり、あるいは福島県民は優しいから、横断歩道を渡ろうとしている自転車にも配慮して停止したりするのだが、そういうことをやっていると自転車も歩行者と同じように横断歩道を渡ってもいいと勘違いする者が増えていくのでやめたほうがよい。
自転車を押して歩く場合は、歩行者になるので横断歩道をそれでわたってもよいが、自転車の走る速度のまま横断歩道をクルマよりも優先するなどということをしたら、その自転車の速さからすると予知できない。
そして今回の法改正案では、自動車と自転車の接触をしないよう、「車道における自動車等と自転車等の側方接触を防止するため新たな義務として、自動車等が自転車等の右側を通過する場合において両者の間に十分な間隔がないとき、自転車等との間隔に応じた安全な速度で進行できる限り道路の左側端に寄って通行」することが決められる。
以前、品川区の事務所で仕事していた頃、夜だっただが、事務所の前でクルマと自転車がもめていた。最初は自転車に乗っていた人が威勢よく怒鳴っていたのだが、クルマの人が「お前!自転車がどっち側を走行すんのかわかってんのかよ!」と言われたとたんに「・・・・」と急に黙ってしまった。自転車も左側通行であることを知らなかったようだ。
これについては全国的に、自転車が左側通行であるというのを知らないのか、あるいは歩行者と同じ感覚で走っているのか知らないが、とにかく守られていない。また、車両用の信号機を無視して、赤信号でも突っ込んでくる自転車は多い。とくに都内において自転車は歩行者を害することが多い。この点においても法改正が必要であると思うが、今回の法改正にはひとまず賛成する。
この2法案は4月12日 (金)に衆議院内閣委で通り、今週中にも本会議で可決される見込み。
それともう一つ、福島県では夜間に点灯せずに走る人がたびたびいる。これもたいがい女性である。トンネルの中に入っても点けない人がある。理由を聞くと、ライトがついてなくても自分は見えるからとか言う。お前が見える見えないではなくて、他のクルマにみてもらうためだろ!と腹立つ。
またもう一つ、ウインカーをつけるのが遅い、またはしない。ウインカーをしない理由は「だって、どっちに曲がるか知られたくないから」などと言っていたアホもいた。
信号待ちでギアをパーキングに入れているために発進するときにバックランプをつけるという愚かなことをしているタクシー運転手すらいた。
いや、もう尽きることがないからやめとこう。