国立国会図書館の館長は国会の同意案件であるので29日に衆議院本会議で異議なし採決で決定した。その二日前に議院運営委員会理事会で内定している。
新しい館長は、倉田敬子慶應義塾大学名誉教授で、4月1日付で発令される。吉永元信館長は本日で退職。なお、館長の任期は定められていない。
倉田新館長の専門は、学術コミュニケーションと情報メディアとのこと。
もう20年くらい前だが、シルビオゲゼルの著作を探すのにあたり、探しまくったところ、日本国内にはその原著が国立国会図書館と都立日比谷図書館にしかなかった。日比谷図書館は開架だったが、国会図書館で読もうとすると受付の手続きで並ぶのでめんどくさかった。そして手にしたところですべてドイツ語で書かれていてるので、読むのに苦労した。妻が音大卒なのでドイツ語辞典をもっており、NHKのドイツ語講座を聞いてがんばってみたことがある。またその頃はその本をドイツから買おうとしたところ、輸送費が数万円して断念したことを覚えている。
自由地と自由貨幣による自然的経済秩序 | シルビオ ゲゼル, ...
今では、日本語訳が出版されており、またインターネットの普及により外国の物が簡単に買える。便利な世の中になった。
細川護熙内閣時代は、赤松良子文部大臣が国会図書館の館長を兼ねており、しかも彼女は民間からの専任で、行政府の大臣が立法府の機関の館長をやるのはおかしいと思ったことがあるのだが、いつのまに解消されたんだろう。