については昨日の衆議院本会議
で、賛成少数により否決されました。
前回提出された、法務委員長の解任決議案においては、鈴木淳司委員長は気の毒なる立場であり、これを庇いきれる政治能力もないことから、それを配慮する意味からしても反対すべき議案でありました。
野党の議事妨害と、与党の強行ぶりを比べれば、どっちもどっちです。大臣が答弁できないから、細目のことでもないのに法務省刑事局長に答弁させ、大臣を庇い、野党の要望を聞き入れず委員会運営を進めることと、嫌だといって審議拒否することを比べれば、与党のほうが国会を審議しようとしているわけであり、消極的にこれを支持するほかはないでしょう。審議拒否は国会議員としての職務放棄です。審議拒否するのであれば、そもそも選挙に立候補すべきではないでしょう。
これは議事運営のことなのであって、大臣の資質とは関係ありません。したがって法務委員長解任決議案については反対すべきものであります。
逐条国会法 第8巻 復刻 (逐条シリーズ)[本/雑誌] (単行本・ムック) / 平成21年12月衆議院事務局
しかしながら、金田勝年法務大臣は傍に官僚がいないと答弁できないほどの、いわば民主党政権時代の閣僚にありがちな閣僚なのであって、その適正は不適格と言わざるを得ません。
この反対討論では、今野智博議員が自由民主党・無所属の会を代表して反対討論をしていました。金田氏は大臣として適正に優れていると言わされての演説をしているのがまことに滑稽でありました。この今野議員というのは、長くは続かないのではないかと思います。政治家の嘘と誤魔化しをどのように表現するかのテストでもあったわけですが、これは不合格と言わざるを得ません。弁護せざるを得ない場合の能力というものも試されるのであればその任にあらずという感じです。
かといって、この賛成討論にもなかなか賛同できないのは、民進党・無所属クラブの逢坂誠二議員の賛成討論であります。大臣の不信任決議案であるのに、法案の中身について反対を論ずるのは百歩譲ったとしても、加計学園問題については全く関係のない問題を述べておりまして、時間を消費すればするほど、与党は採決を急ぐことに拍車をかけるだけです。法案の危険性については、理解もできますが、これまでの民進党の審議妨害パフォーマンスを見ては、本当にテロ防止に尽力しようとしているのかが甚だ疑問です。民進党は対案を出しているのに、その審議すら自ら止めており、かつて廃案となったこの同法案については、自分らで修正案を出しておいて、それを与党が丸呑みすると言ったら、自分らが出した修正案に反対するようになったわけであり、彼らを信頼することはできません。
共産党の賛成討論も似たようなものでした。「左」へ倣えという討論であったので特に言うことはありません。
日本維新の会からは椎木保議員が反対討論に立ちました。この討論では、民進党の議事妨害ぶりを批判しつつ、なおかつ金田法務大臣が大臣として適格なる人であるとは一切述べておりませんでしたので共感をしました。
討論の内容については、維新に同調しつつも、やはり金田法相の法務行政や国会答弁を見ていては、外国に対して恥じ入るものであります。ましてこの日は、エジプトの代議院議長が傍聴しているのであります。ここで金田法相の赤っ恥ぶりはお披露目することはありませんでしたが、法務委員会のしどろもどろぶりを見られては、我が国の失態を他国にさらすことになるわけでありまして、したがって、この決議案には賛成すべきであると考えます。
●採決の結果
についての先議を決定。
投票総数 459
賛成=民進、共産、自由、社民 125
反対=自民、公明、維新 334
投票していない議員 14
による賛成少数で否決。
自民292+公明35+維新15+無5=347 のはずで13票足りない。
民進95+共産21+自由2+社民2+無6=126 のはずで1票足りない。
●現在の会派構成 473(議長除く)
自由民主党・無所属の会 292
民進党・無所属クラブ 95
公明党 35
日本共産党 21
日本維新の会 15
自由党 2
社会民主党・市民連合 2
無所属 12
※与党系無所属 5
小泉龍司、中川俊直、中村喜四郎、長崎幸太郎、武藤貴也
※野党系無所属 6
上西小百合、亀井静香、川端達夫、仲里利信、長島昭久、野間健
※議長(投票権なし)
大島理森
欠員 1
※白石徹議員が死去(愛媛3区補欠選挙予定)
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