●平成27年度国有財産無償貸付状況総計算書
国有財産増減及び現在額総計算書・国有財産無償貸付状況総計算書(平成27年度)(853KB)
のうち、前半の「国有財産増減及び現在額総計算書」と後半の「国有財産無償貸付状況総計算書」は分離して議案となります。
前半の国有財産増減及び現在額は、平成24・25年度については維新の会が決算の中では唯一反対し、国有財産無償貸付については共産党が決算中で唯一賛成したものです。
すなわち、日本共産党は国の決算については無償貸付のみについて賛成しています。
国有財産の無償貸付は、法律に基づく場合に限られています。
無償貸付については、主として地方公共団体等が国有財産を公共性の強い用途に供する場合に当該地方公共団体等に無償で貸し付けることができることとしています。
▽国有財産法
緑地、公園、ため池、墓地等の用に供する場合
▽国有財産特別措置法
水道施設、臨港施設等の用に供する場合
▽道路法
都道府県道 又は市町村道の用に供する場合
▽空港法
地方管理空港の施設の用に供する場合
等に普通財産を無償で貸し付けることができることになっています。
無償貸付総計算書には、国有財産法以外の法律に基づいて無償貸付をした国有財産は計上されていないのでありますが、その報告については国会になされません。
そこに問題が潜んでいる可能性もあります。
▽無償貸付財産の現在額
国有財産法第 22 条第 1 項の規定(第 19 条及び第 26 条において準用する場合を含む。)により無償貸付等をした国有財産の総額は、平成 27 年度末現在で 1 兆 0563 億円となっています。
公園の用に供するものが 1 兆 221 億円で最も多く、次いで緑地 138 億円、墓地 60 億円、ごみ処理施設 48 億円の順。
平成 27 年度末現在の無償貸付財産を区分別にみると、総額 1 兆 563 億円の 99.8%に当たる 1 兆 537 億円が土地であり、次いで建物 11 億円、工作物 7 億円、立木竹 6 億円の順。
▽増減額
無償貸付財産の平成 27 年度中の 総増加額は 2,627 億円
総減少額は 2,481 億円 であって
差引き 146 億円 の純増加。
▽会計別
平成 27 年度における無償貸付財産の増減額を会計別にみると、増加額の主なものは、
一般会計では、財務省所管の 2566 億円。
特別会計では、自動車安全特別会計の 1 億円。
減少額 の主なものは、
一般会計では、財務省所管の 2445 億円。
特別会計では、食料安定供給特別会計の 7000万円。