絵 アングル研究
絵の醍醐味の一つに立体感を出すことがあると思います。
立体感を入れるとなると
一番重要なことは
斜めから見ること・・・・
基本的に
立方体を、真横から見ても、、ただの■としてしか認識できないわれわれ人間は、
物体を斜めから見ることで初めて奥行きを知ることができる―つまり、奥雪が見える位置にまで移動しなければならない。
絵では、このことをショッチュウ、「俯瞰(ふかん)」―斜め上から見下ろす、「あおり」―斜め下から見上げる―といいますが
そもそも、僕らの目線は、完璧に物を真横から見ることはほとんどない
そのため、メスシリンダーをよむとき、目を水面から真横の位置にもっていくのに苦労する。
それと同じように、僕らの見ている真横というのは実は錯覚で、
無数のわずかな「俯瞰」と「あおり」の組み合わせをみて、立体的でありながらも真横として認識しているわけです。
絵を描く時はこれをよく錯覚してしまうもので
顔を正面に描くと、体も正面から描かないといけないような気がする
結果として書きあげたものは、あんまり面白くない構図になってしまう。
だから、借りに正面から描く時も、体の俯瞰、手足のあおりーなど、立体的な視点―斜めから描くことも意識して重要で
そうして描いたものはただのたち絵でも面白い構図になる。
この場合、目の位置は鞄にあり、キャラクター全体は煽りですがバックを持つ手の指は俯瞰だし
バッグ下部も俯瞰になります。
人間は、人の顔を覚えるため、知らず知らずのうちに顔に視線を持っていく習性があるので
目線は、かばんの位置から―キャラクターの顔の位置に移動する
そうすると、目線が「舐める」ように上へと向かっていくので、その過程でスカートとか、胸とか、男に限らず、女性もですがセクシャルな部位をおくと、そこをたどって絵を全体的に見てくれます。
つまり、僕らが斜めから見る時の行動を平面上で無自覚に行ってくれる。
こうすると、立体感がよく出ます。
画面の大部分が煽りなため、ちょうど見上げる形ですね。
逆に鞄より下を見る人はほとんどいないので、そこからは切ってしまう。
こうやって書けたものがしめしめ・・・うまくいったと思うと
立体感が出てただの立ち絵も面白くなります。
第三章 幸福在処 夜の語らいは終り、鳥のさえずりとともに彼女は消えた―小説
「俺たちは小羽を連れて逃げた。
あの、青森の研究所から・・・。
そして、ここで家族をしてる。
家族ごっこかもしれない。それでも、家族としての愛情を持って俺たちは今こうして暮らしている。
だからこそ、小羽は俺たちを受け入れてくれた。
ただ受け入れただけじゃない・・・。
家族を知った小羽は同時に、自分が捨てられたことを知った。
俺達が、小羽を思ってしたことは、小羽の傷をえぐるだけだった―それでもなお、小羽根は、俺たちを家族とした。
それは坊ちゃんの言うような簡単なことじゃなかったさ―きっと・・・・。
その後も、小羽はいろいろなことを知って、
そのたびに、小羽は泣いたが、同時に俺たちを受け入れてくれていった。
俺達は、血のつながりこそないが、お互いの愛情で結ばれてる。
家族をつなぐのに、血のつながりが意味のないことだとはいわない。
重要なことだとは思う。
けれど、家族が家族であるために一番必要なのは、どこかでお互いを思っていること、それが自然であることだと俺は思う。
小羽は、そういう家族の形があって、それを坊ちゃんに知ってもらえれば、また笑ってくれると思っただけだ。
ただ、笑って欲しかったんだよ・・・小羽にとって坊ちゃんは『家族のように大切だから』。
立ち聞きしたようで悪いが、だから、坊ちゃんが、坊ちゃんの両親を忘れられないのもそう言うことだろ?
大好きだったんだろ?
想っていたんだ。否定されても・・・。
でも、俺は思う、きっとそれは、坊ちゃんだけの思いじゃなかったと思うぞ。
すくなくとも、愛したまま、家族でいたんだ。
一方通行じゃ、そんな事成り立たない。
成り立たないから、家族が家族であることは難しい。・・・あれ?俺はさっきから何を言ってるんだろうな?・・すまん、ちょっとごちゃごちゃになっちまった。」
はははーと、お父さんは笑ったそうです。
「俺・・・・小羽に謝らないと―」
「ちょっと待った、今日はもう、俺の部屋で寝ろ。
子供がいつまでも起きていていい時間じゃない。
ほら見ろ?
もう12時だ。
下に小羽が、お前のために一生懸命作った料理がある。たべてから、俺の部屋にこい。」
「いや、しかし・・・」
「『時が解決してくれることもある』、それに知恵がお前と一緒に寝たいそうだ、すでに布団で準備中、一言言っとくが知恵に手を出したらただじゃおかん」
「誠一殿、六歳児に向かって何と言うことを言うのだ」
◆ ◆ ◆
ぴよぴよと鳥のさえずり・・・・・。
日がさして、目を開けば、私は床で寝ていました。服もパジャマじゃないです。
私はうつろうつろな意識のまま窓を開けます。
光さす向こう。
ぴよぴよ。
小さな鳥さんは電線に止まっています。
前々から思っていましたが、何で感電しないのでしょう?
鳥さんはピヨピヨ話してくれます。
ええと―あん?そりゃおめぇよ。一本の電線に止まってるんだから、俺たちに流れる電位差は0Vじゃねぇかよ。もうちょい、勉強しな、人間。―だそうです。
ああうう、ごめんなさい、勉強するですぅ。
ぴよぴよ
あの、ええと・・・・
ふぇ!?
その時鳥さんが話してくれたことに、私は喜び勇んで―。
◆ ◆ ◆
とことこと、流さんは、恐る恐る私の部屋に近づいたそうです。
どうやら、私に謝ろうとしてくれていたみたい。
こつん、こつんと二回のノック。
「小羽、昨日のことで謝りたいのだ、入っても良いか?」
ありがとうございます。流さん、心配してくれて。
「!?」
流さんの驚いた表情を『鳥さん』は見ていたそうです。
ごめんなさい、流さん。
「こ・・・はね?」
そこに私はいないんです。
「誠一殿、知恵殿!小羽がおらぬ!」
必ず、絶対の絶対に流さんの幸せを探して見せます。

