『ギラの生存を隠す王たち......しかし、バグナラクとラクレスによる追跡の手が迫る......!王たちは、自らの力で国を守りながら、ギラの力を独占しようとする。だがバグナラクによってギラが捕らわれ、破滅への秒読みが始まる!5王国の繭が爆発するまで、幾許の猶予もない......もはや人類は、奇跡を待つ他なかった......とさ。』
・
『一に王、二にも王、三四が王で、五にも王!』
『序列なく、異なる高みを極めし英傑!』
『分かんない!』
『俺もそれ言いたい!』
『ダメ!一に王は、俺だー!』
駆け出していく子供らと、それを見守るギラ。
『おーい、仲良くしないと、キングオージャー呼べないからなー!』
『......そうでもないんじゃない?不倶戴天の仲なれど、民の為今交わらんって...... 仲悪いけど、今だけ協力してやるって意味でしょ?』
『うーん.....昔の王様たちは、仲が悪くてもいいよって意味で言ったんじゃないと思うけどな。』
『これ、色々と変だよね。孤高をして連帯し、王冠を戴く戦士となる、とかさ。』
『まあね。でも、王様たちがあり得ないことをやるからこそ、奇跡が起こるってことだと僕は思うよ。』
『あ、なるほど!だから......我ら』
・
「!?」
幼い日の思い出から覚めるギラ。
「3大守護神を呼べ!世界がひっくり返る有様を、お前にも見せてやる......」
今ギラの命を握っているのは、バグナラクの帝王デズナラク......
・
シオカラたち怪我人はイシャバーナへ。
「何とか一命は取り留めましたが......いつ目覚めるかは分かりません......」
「.......おい。医療の国一の医者でも無理なのか!?ああ!?」
「......全員、太い触手で絞められてた。」
「......デズナラクだ。私に責任がある。済まない......」
「リタ!無理はダメ!」
「ギラ殿は恐らく、連れ去られたと見ていいでしょう......皆、その犠牲になった......」
・
ラクレスから通信。
『皆お揃いとは話が早い。』
「見て分かるでしょ?あなたに構ってる暇ないの。」
『重要な話だ。5王国に出現した繭......何か触手のようなものが根を張り、守っている。以前のように、繭の状態で駆除することはできない。そこで優先順位をつけておきたい......同盟は破棄したが、私に王権を譲渡するのであれば、その国は優先的に助けてやる......。』
「何を!?今は政治をしている場合ではありません!!」
『現実の話だ!キングオージャーでは、5王国全てを平等に救うことはできない。必ず、国単位の犠牲が出る。国を守りたいなら、私情を捨てるべきだ!』
通信は一方的に切られる......
・
「......キングオージャーが使えないとなっては、もはや......!」
「ギラを見つければいいじゃない!」
「......まあ、いたところでキングオージャーの性能で、5体同時にドデカバグナラクを倒すのは不可能なんだよ......!」
「違う......レジェンドキングオージャー!」
「昔話がどうした!?」
「2000年前に奇跡を起こして、人類を救った!3大守護神がいる今、ギラなら呼べるかもしれない!」
「......夢や希望に縋っている暇はない。」
「夢も希望もなければ、諦めるしかないじゃない!?」
「......もはや、ラクレス殿の言うことを聞くしか......」
「......俺はぜってえ媚びねえ......てめえの国は、てめえで守る。」
ヤンマ、リタと退出していく。
「え?帰るんですか!?こんな時ぐらい協力して......」
「......それが一番、非現実的だ。」
「......ヒメノ殿は、美しいものがお好きかもしれませんが......私は、民の為ならばいくらでも、手を汚す男です。」
・
デズナラクの触手攻撃を受けるギラ。
「......仲間は、渡さない......!」
「面倒を省けると思ったのですが......逆に面倒です。もうコロしてしまってはいかがでしょう?」
カメジムの進言でデズナラクが歩み出、ギラの目を見つめる......
「......明るい。」
・
繭が羽化する時間に......!?
ドリンクを飲んで対処に任るヤンマ。
「......起きたか。病み上がりでも働け。」
「何すか?総長......」
「......ンコソパは、国を捨てる。」
・
「国民は避難させる......誰にも渡さない......!」
「国を出ても、いつかは戻れます。いつかは......!」
『リタ~世界中めちゃくちゃだね~』
「そんなの関係ない......私が何とかする......」
モルフォーニャの中にはギラの言葉が......
(「リタに他人の助けが迷惑かと聞いてみたのか!?」
「言葉にできない想いは、体でぶつけるんだ!!」)
機材を手に何か決心するモルフォーニャ。
・
「何が何でも、お前らだけは守ってやる......!」
「いっちょ前に、国民守るとか、どうでもよくないっすか?」
「いいわけ、ねえだろうが......!俺は、国王だ!!」
「......アンタは王だけど......その前にヤンマ君なんすよ!!てっぺんのこと諦めたら......そんなのヤンマ君じゃないっすよ!!」
・
セバスが起き上がる。
「......ヒメノ様は、守ることに囚われております。」
「何言ってんの.....!?私は私のものを明け渡したくない!守りたいのは、私の我がまま......!」
「いえ!失うことを、恐れているだけです!貴女の欲しいものは、我が道を進んだ先にしかございません......!」
・
「カグラギ殿......!」
「クロダ!?何を!?」
「無礼を承知で進言致します......誰もが弱虫になった今こそ!ギラ殿を独占する好機ではございませんか......!欺き、手計り、裏をかく!皆が守るからこそ、攻める!それが、カグラギ殿のやり方でしょう!」
・
もっふんが動く......?
「え?嘘だろ?」
『リタ~ギュ~ リタは、本当に一人で何でもできる子?』
「......ううん。違うよ。でも絶対中立を守らなきゃだから、辛いけど一人じゃなきゃダメなんだよ......」
『世界が終わるなら、一回ぐらい、誰かの力、借りたっていいじゃん。もっふんは、リタと一緒にいたいよ~。』
その後、4王国からシュゴッドが飛び立っていく......
・
地上に放り出されるギラ。
「見ろ。2000年積み上げた文明は滅び、下等生物は死に絶える......今、このデズナラクこそが、地球の王なのだ。」
「......まだ、玉座は開いていない......僕が知ってる王様は、自分を曲げない。心を折れない......!絶対に、愛する国を、民を、傷つける奴を許さない!!」
その通りに、4色の服を着た人物たちがある地点を目指す。
「何度でも死にたいようだな?」
ギラが付き落とされた荒野に数百体のサナギム兵が湧く......
しかし集まった5人の王も王鎧武装!
「雑魚どもが!ひねり潰してくれるわ!」
サナギムを蹴散らしデズナラクに接近するクワガタオージャー。
触手に翻弄されても何度も立ち向かう......
「地球を明け渡せ!下等生物......!」
カマキリオージャーとハチオージャーがカリバーで触手を斬りながら接近し、後ろからはトンボオージャーとパピヨンオージャーが合体技で援護する......
そして王たちの連携でデズナラクに大ダメージを与えた!
「......もはや止めることはできない。滅びを目に焼き付け、己の無力に絶望するがよい!」
デズナラクは傷を癒すため引き上げる......
・
5王国の繭から巨大デスジームたちが出現!
「......さて、こっからがノープランなんだよなあ......」
そこへバッタたち3大守護神が!?
「当たって、砕けちゃったのか......?」
しかし、今では3体とも仲良く並んでいる......
「......カブタン、サソリーヌ、バッタンが力を貸してくれる!今なら、伝説のキングオージャーを呼べるかもしれない!」
「奇跡を起こせってか?」
「チキューを救うんだから、それぐらいして当然?」
「......でも、僕は王様じゃない。」
「何腑抜けてんだ。タコメンチ?いつもなんちゃらの王だののたまってただろうが?」
「王と名乗れば王。我がままを通せばいいじゃない。」
「相手が守護神であろうと、欺いてやればいいのです。」
「民を守るためだ。罪には問わない......」
「......はっはっは!聞こえるか守護神!その伝説の力、この邪悪の王に差し出せ!俺様が、世界を支配する!!」
「一に王、二に王、三四が王で五にも王!」
「序列なく、異なる高みを極めし英傑!」
「不倶戴天の仲なれど、民の為に今交わらん!」
「孤高を捨て連帯し、王冠を戴く戦士となる!」
「我ら!王様戦隊!」
「「「「「降臨せよ!レジェンドキングオージャー!」」」」」
キングオージャーにカブト、サソリ、ホッパーが合体!
レジェンドキングオージャーが完成した!
「はっはっは!さあ、奇跡を起こしてやろうじゃないか!」
・
まずはンコソパのデスタニジーム。
「遅えんだよスカポンタヌキ!!」
続いてはイシャバーナのデスダンジーム。
「イシャバーナに、醜い者の居場所はない!」
「豊かなる実りの大地、あなたにはもったいない!疾風怒濤!」
「......死罪だ。」
トーフのデスジゴクジーム、ゴッカンのデスフンジームも排除していく。
「伝説を前に、成すすべなく散れ!末代まで語り継ぐがいい。新たな伝説の名は!」
「英知の王、ヤンマ・ガストだ!」
「絢爛の女王、ヒメノ・ラン!」
「豊穣の王殿様、カグラギ・ディボウスキ!」
「不動の王、リタ・カニスカ!」
「邪悪の王、ギラだ!!」
シュゴッダムのデスボタルジームも合わせ、5体まとめて殲滅した!
沸き立つ人間たち。
ーーー再び、人類は奇跡によって救われた。
ラクレスは、これを自らの手柄とし、4人の王は、黙認した。
そして、ギラ・ハスティーは姿を消す。
敗北したバグナラクは、地下深くに逃げた......かに思えた。
「デズナラク様......全ての準備が、整いました......」
「世界を、ひっくり返す時だ......」
笑うデズナラクと、大勢のサナギム兵。
ーーーー戦いは、終わらない。
ーーーおちおち、寝てもいらんねえなあ?
ーーーーーー
介人「いい最終回だった。」
途中からラクレスどうしてたのとか、レジェンドキングオージャーの新戦力は瞬間移動だったとか色々あるけどww
(実はラストのナレ聞いて今までの10話こそが「2000年前の神話」で、次週から更に2000年後が始まるのかと思っちまった)
近作だとありそうでなかった王道集合回かなw
特にリターもっふんの場面すきww
先週疑問だった守護神同士の関係とか、モルフォーニャさんの決心とかちゃんと意味あったのねw
(現実で戴冠式が行われた日に「王冠を戴く戦士とならん」かw)
でもバグナラクも一筋縄じゃいかなそうで。。
まだ隠し玉が控えてるのかな?
次週はギラの葬式?
そして......
(どっかにソノイの遺影飾ってそう)
こっからギャグ路線に変更したりするん?