キュビスムからのマリー・ローランサン 《アーティゾン美術館》 | ワクワクしよう~癒されよう~! Feel Freeにアキのふらっとアレコレ♪

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二人の娘の子育てほぼ終了!

引っ越し、海を跨いで11回
いろんな価値観に触れて揉まれて
世界は無限に広がっていて
こうあるべきは一つもないと

これからも柔らかな心で、導かれるように、ワクワクしながら歩いていきたい

皆様とご一緒できたらhappyです♪

おはようございます

あきです



今年に入って初めての美術館訪問は

久しぶりの…

アーティゾン美術館




ここの年パスが欲しかったんですよ



2024年1月4日〜2025年2月9日までの数量限定の年パス


まだまだ大丈夫!と思って受付に行ったら

あと数枚で終わりです!

間に合いましたね^ ^ と

良かった…


箱が大きいし

大作が多いから

じっくり見るにはちょこちょこ通いたいんですよね


東京駅からもヤエチカ通ってすぐだしね


因みに

東京駅周辺美術館共通券 

先週初めの段階でははまだありましたよ




今回お邪魔したのは

マリー・ローランサン

時代をうつす眼





3月3日までです



マリー・ローランサン

最近までそこまで興味なかったんです


あ、あのふんわりした絵を描く人ね、くらいの感覚


それが、前回の国立西洋美術館開催のキュビスム展で彼女の彼女らしからぬ絵を見て


こちらね



中央に座っているのが、当時の恋人

ギョーム・アポリネール


その右横がピカソ

そして右端がローランサン


そうか、ここのキュビスムの揺籃の地 「洗濯船」に出入りしていたんだ!


彼女の作風がキュビスムがスタート地点

そこからどう変化していったのかしらと興味を持ったのでした





初期の自画像

もう全然違いますね


1905年頃


そして、洗濯船に出入りするようになってからの自画像


1908年



そして彼女自身の作風を確立した頃の自画像


1927年頃


変わりましたね〜!



彼女と関わりのあった画家たちの作品も並び

キュビスムが出発点だったのだなとしみじみと感じました


国立西洋美術館のキュビスム展でも数点お目見えしたドローネーの作品


ロベール・ドローネー

街の窓 1912年


ドローネーとは2人展も開催していたくらい仲良しだったとは知りませんでした




洗濯船でピカソに紹介されて

1907年から1912年まで恋人関係にあった

ギョーム・アポリネール

美術評論家 そして詩人です


ルイ・マルクーシ

ギョーム・アポリネールの肖像  1912〜20年



なんか、ちょっとかわいそう?笑

もっとハンサムにできなかったかしら笑


1911年にモナリザ盗難事件に関わったとして逮捕され

後に無罪放免になるも

マリーとは破局…



そして1914年にマリーはドイツ人実業家と結婚するのでした


一次世界大戦時にスペイン・マドリードに亡命し、プラド美術館でゴヤやベラスケスに影響を受けたとするマリー


「スペイン便り」挿絵 1926年


もう、ピカソ、ブラックなどのキュビスム的要素は無くなってきていますね



アレクサンドル・デュマの椿姫にも挿絵を描いています


椿姫挿絵 1936年



ドイツ人実業家との結婚はわずか8年、1921年には離婚


パリに戻ったマリーはパリ上流社会で肖像画家として人気を博します


ココ・シャネルの肖像画はオランジュリー所蔵ですって!見たい!



こちらは日本に初めて紹介された作品


「2人の少女」1923年


1925年4月22日から27日まで

日本橋三越の「仏国現代大家作画展覧会」にて

「友」として展示されています


年パスの顔にもなってますね


この頃の目がぼんやりした感じの絵はやはりちょっと怖くて苦手かも…笑

アンニュイな感じがいいのかな



やはり目力のある絵が好きかな^ ^


女と犬 1923


女優たち 1927年頃


同時期に活躍したパリ画壇の作品も


東郷青児、ラウル・デュフィ

その他、モディリアーニ、ケース・ヴァン・ドンゲン、藤田嗣治の作品

良い作品が揃ってました^ ^





マリー・ローランサン

ディアギレフのバレエ・リュスにも関わっていたとは!


「牝鹿」のパンフレット


「牝鹿」の衣装


少なくともピカソデザインの衣装よりずっと「らしく」て機能性があるわ!


舞台装置



バレエ・リュスのピカソ表紙のパンフレット


なんか、普通ですね笑


シャンゼリゼ・バレエ団プログラム 1945年


ローラン・プティの「草上の昼食」の舞台芸術にまで関わっていたようです

ローラン・プティ

当時のシャンゼリゼ・バレエ団のバレエマスターで、世界的振付家兼ダンサーです





人物だけでなく静物画もありましたが




やはり、人物画に軍配が上がります

藤田嗣治とはまた異なる乳白色の肌の女性たち


プリンセス達 1928年



その筆致はふんわり柔らかいながらも平面的でなく

ザラザラとした絵の具の跡が見てとれて楽しい^_^

その筆の跡をなぞってみたくなります


五人の奏者 1935年


3人の若い女 1953年



この絵の左上にはミラボー橋

「ミラボー橋」とは

かつての恋人、ギョーム・アポリネールのマリーとの破局を嘆いた時の詩なんです


スペイン亡命時に出会った堀口大学が訳しています



未練があったのでしょうか

それとも単なる郷愁でしょうか

その本当の心のうちは誰にも分かりません



でもね、アポリネールに関するWikipediaを読むと、とんでもなく女性遍歴の派手な人なんですね…笑笑




1954年、長年侍女として或いはパートナーとして暮らしたかなり年下のシュザンヌ・モローを養女とした後

1956年に73才で亡くなっています




晩年のマリー・ローランサンの絵にこんな魅力があったとは…


総じて大満足の展覧会でしたし


何より椅子が増えてるわ〜‼️


のんびり座って鑑賞できるようになっているんです


アーティゾンは広いのに

所蔵品も大好きなのに

ここにあって欲しい椅子!が無くて

本当に参ってました


増えていた椅子たちも

いつか旭川で出会った職人さんの

Alfrexかしら???






取り急ぎ、今日はここまで

コレクション選に続きます




⛄️⛄️⛄️




そうそう!

トーハクの 「博物館に初もうで」

長谷川等伯の松林図屏風の展示が1/28まで延長になりましたね!

能登半島地震の義援金箱も設置されているようです


あ、TOHAKU茶館もこの日までですね



近々行ってこようと思います^ ^



今日も皆様お健やかに♡