香りの日に香水瓶を愛でる♡ パナソニック汐留美術館 | ワクワクしよう~癒されよう~! Feel Freeにアキのふらっとアレコレ♪

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引っ越し、海を跨いで11回
いろんな価値観に触れて揉まれて
世界は無限に広がっていて
こうあるべきは一つもないと

これからも柔らかな心で、導かれるように、ワクワクしながら歩いていきたいです♡

おはようございます

あきです
 
 
 
 
2/1に朔日参り
仕事前に代々木八幡へ向かいました
 
 
ん?今年初の初詣?かな?
 
 
明治神宮も大好きなのですが
こちらの空気も格別
 
サクサクっとお詣りできるのもありがたくて
この日はこちらへ
 
出世稲荷神社があることもあって朔日参りの人がやはり結構いましたね
 
人が途切れない程度
 
気持ち良くて来てしまう
 
間違いなく私のパワースポットの一つです
 
 
 
御神籤引いたら大吉でした♪
 
 
 
境内では梅の花も咲き始めていて春の気配でした
 
(写真が下手すぎて…今回全部ボツ…)
 
 
 
 
 
2/1は香りの日なんですってね
 
 
 
におい(2と1)の語呂合わせのようです
知りませんでした
 
 
 
 
なので仕事帰りにこちらへ
 
パナソニック汐留ミュージアム
 
月曜日に開館しているお助けミュージアムです
 
 
香りの器 高砂コレクション展
 
高砂香料工業株式会社所蔵のコレクションが中心の展覧会です
 
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紀元前10世紀頃からの古代オリエントやギリシャなど地中海周辺で香油を入れていた素朴な小さな壺から
ベネチアングラスの優美なもの
マイセンやロイヤルコペンハーゲンのしっとりと落ち着いた陶磁器製のもの
ガレやルネ・ラリックのいわゆるアールヌーボーの美しい意匠のものまで
 
 
小さな器や瓶の持ち主に思いを馳せながら一つ一つ丁寧に見ていくのは心が満たされました
 
 
大昔の物はこれで香油が沁み出してこないのかしら?と思うような素朴な土ものから
ギリシャの壺にあるような黒地に赤絵のもの
紀元前後に生まれたガラスのもの
 
そのガラス成型技術が進歩していく様が見られて面白い
 
さらに1000年の時を経て表面が銀化したものも
当時からこんな輝きではなかったのねと時の流れをしみじみと感じますし
元の色彩を想像するのも楽しい
 
 
 
 
マイセンなどの陶磁器の香水瓶の辺りは写真撮影OK
 
 
 
 
あらら、写真が粗い、、、若い娘を背負う修道士 という名の18世紀の香水瓶
なぜこの題材?
マイセンの人気彫刻家ケンドラーの作品です
 
どうやら慎み深い修道士に見せかけて・・・・という皮肉たっぷりの一品
 
どれもこれもクスリと笑いをさそう作品でした
 
 
こちらもマイセン
 
 
らしいですよね?
小さな蝶やテントウムシもいて本当に可愛らしい
 
 
こちらはロイヤルコペンハーゲン
20世紀初頭のもの
この柔らかな地の色・・・どこかで見たわ
 
そうそう、大倉集古館での最近終わった展覧会「海を渡った古伊万里」にて
ロースドルフ城のコレクションでした
やはり素敵
 
 
 
 
 
おなじみウェッジウッドのジャスパーコレクション
18世紀後半のお品
特に右はカメオ?と思わせるような輪郭が曖昧な繊細さがありましした
 
 
 
 
この辺りまでは手のひらにスッと収まるようなサイズでしたが
段々サイズが大きくなり、それも目の引くインテリアの一つとして
装飾品としての香水瓶が次々と並びます
 
 
優美で華やかなベネチアングラスの品々に圧倒されます
オーストリアのビーダーマイヤー様式の品々も
 
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本当に美しいんです
 
 
今回一番のお気に入り
ガレの木蓮文香水瓶
15センチほどの大きさですがこの色、やっぱり好きなんですよね・・・
 
 
 
そしてドーム兄弟の風景文香水瓶
 
 
一周ぐるりと風景が続いていて
この乳白色の優しい形にすっぽり手のひらに包んでみたい気持ちになります
 
 
 
 
 
 
こちらは化粧品会社が初めて香水を手掛けたというコティ社がルネ・ラリックに依頼した「レフレール」
1912年のお品
 
 
スイカズラの花から女性が出ようとしているデザイン
分かりますか?
栓にデザインされているのはセミ
フランスでは南仏にしかいなくて、太陽の申し子とか幸運の運び手というようなイメージだそう
日本とは少し違いますね
 
 
ルネ・ラリック「りんごの花」
ラリックのこの下に垂れ下がるデザインの蓋はユニークでいろいろな所で見かけますが、やはり清楚でありながら華やかですね
 
 
ルネ・ラリック「牧神の花束」 ゲラン
牧神だしゲランだし、中に詰まっていたのは濃厚で官能的な香りだったのでしょうね
 
 
ルネ・ラリック「シダ」
爽やかさを感じるデザイン
 
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ルネ・ラリック「薔薇」
こちらもガレの木蓮と同じくらい大好きな一品
薔薇の花の意匠ではないようですが、小さくても存在感があって
きっと中身は繊細な咲きたての薔薇を思わせるような香り・・・
 
 
こんな風にデザインで香水のイメージを想像するのも楽しかったです
 
 


それでね、この中にディオールの飼ってた犬のボビーがモデルになっている香水瓶があったんです


何ともとぼけたお顔のワンちゃん
その名も「ご主人様はミスディオール」
数量限定の貴重品



そうしたら今ディオールでこの復刻版が出たらしいです!


気を取り直して…

後半、これはもう悩殺!と思って動けなくなったのが、香水瓶のポスターやカタログコレクション・・・
 
全部手書き
使われている色彩も優しくてレトロ感たっぷり

これがミュージアムショップでクリアファイル等になっているんです
即買いでした
 
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最後は日本の香道に使われていたお道具などが
惜しみなく展示されていて眼福



昔から着物に薫きしめたり、枕に忍ばせて香りを髪に移したり
そんな楽しみ方をしていた日本人


源氏物語の梅枝の帖では華やかな香合わせの遊びが繰り広げられています


今でも歌舞伎役者の市川海老蔵さんが花道を通るととても良い香りが辺りに漂うそうですね


歌舞伎推しの友人がその香りを手に入れたと言ってましたっけ



 
会場では葵や菊花の御紋のはいった漆塗りのお道具、全てに細やかな美しい意匠が施され、時にそれが源氏物語の一場面を思わせるような意匠になっていて更に目が見開いてしまう・・・
 
 
例えば
「桐の葉と壺」で「桐壺」
 
「紅葉」で「「紅葉賀」
 
「伏せた籠と雀」で「若葉」   といった具合です
 
(「若葉」の帖で若紫が「犬君が雀の子を逃がしてしまったの」と泣くあの場面、犬君(いぬき)とは若紫お付きの童女と知ったのは最近のこと!ずっと犬だと思っていました・・・2号に大笑いされたワタクシ、穴があったら入りたい・・・)
 
 
そして香木にも銘がついているものがあるのですね
「縮」や「柴船」など
 
「一木四銘」とは一本の香木から4つの銘の付いた最高の香木、伽羅のこと
「柴船」はそのうちの一つで
伊達政宗がこよなく愛した香木と後から知ります
 
どんな香りなのだろう・・・
 
どうやら同じ香りなのかは分かりませんが
銀座鳩居堂さんで、練り香「柴船」がありそうです
 
 
 
 
そして東大寺正倉院に収蔵されている最高の香木と言われるのが「蘭奢待」
その文字に「東」「大」「寺」が含まれることから別名「東大寺」とも言われるのだとか
 
「東大寺」と聞いたら最高の香木「蘭奢待(らんじゃたい)」
 
今日一番に覚えておきたい言葉でした
 

と思ったら、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」で出てたではありませんか!!!

全長156センチ 重さ11.6キロの巨大な香木

 

 

 

今でも織田信長や明治天皇が切り取った跡があるそうですよ
 
 
 
 
そして、ミュージアムの一番最後にあるのがルオーのギャラリー
 
なんと、今回はボードレールの「悪の華」のルドンの挿絵が・・・・・涙
 
三菱一号館美術館でルドンの版画を見たばかり
 
もっと小さな繊細な品々が拝見できます^^
 
 
 
 
そしていつもここではあまりお土産を買わないのですが、どうしてもこれからは逃れることはできなかった
 
先ほどのクリアファイルとポスターカード
 
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贅沢な気持ちになること請け合いの展覧会でした

パナソニック汐留美術館にて
3月21日までです






香りの日ということでこの日付けていたのはこちらの香水
 
 

 

キールズのオリジナルムスク
 
ムエットで嗅ぐと一瞬爽やかですが身にまとうと秋冬にぴったりなユニセックス系の暖かな香り
 
ゆっくりと寛ぎたい気持ちの時に使います
 
そうだ、次は好きな香水の話にしましょう
 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました^^