こんにちは
あきです
この日は手ぬぐい作家をしている古い友人の展示会を訪ねてこちらまで
池袋駅から徒歩7〜8分
自由学園明日館です
近代建築の三大巨匠の一人、帝国ホテルを手掛けるために来日していたフランク・ロイド・ライト氏がこの建物を建てたのは1921年から1927年
来年100周年になるそうです
小さな女学校として建てられたその頃は、背後のビルもなく、この建物だけが地に這うような安定感でこちらに鎮座していたのでしょう
入口でカフェ付きチケット600円を入手したところで、「いま丁度そこの講堂で解説が始まってますからどうぞ」と声を掛けられます
通りを挟んで向かいの講堂は建築家の遠藤新氏が、このフランク・ロイド・ライトの明日館の設計コンセプトをそのまま踏襲して後から設計・建設したもの
明日館への愛に溢れる解説に、思わず1号と無言で顔を合わせて、「思いがけず聞けて良かったね」と目で合図
やはり知らないことばかり
でなければ見落としポイントばかりでした
講堂正面の壁上部の漆喰のハケ目まで、この優しい三角の角度に合わせてあります
この角度がポイント
建築ってこんな仕掛けに溢れている体験型アートでもあるのね
女学校として建てられたこの建物に合わせて、遠藤新氏が女学生用に作った座面の低い通称六角椅子
座ると当時の女学生目線で窓の外を眺められます
そのように窓の高さも設計されているのだそうです
照明もインテリアもカトラリーに至るまで建築家のプロデュースだった時代です
ホールを出てもあの角度が随所に現れます
気になる天井の灯り
そして右を向くと食堂への階段ホール
食堂もあの角度に溢れ、講堂と同じ丸い灯りでホッとする空間です
満席に近いくらい人がいたのですが、丁度居なくなったところをパチリ
この奥は本当は外に抜けられる大きな窓だったのですが、建築してすぐに手狭になってしまい増築して今の姿になったのだそう
建築模型も
こちらは国の重要文化財として指定されているのだから、本当ならば火気厳禁
なのに冬場はこの暖炉を使っているそう
その火気厳禁規則の例外とは・・・
なんと「雰囲気」!
宗教の火、生活必需の火は許されるとのことですが、この建物の場合「演出効果を伴う火」 として許されているのです
これも、単なる文化財としてではなく「動態保存」という 使いながら収益を得ながら保存していく という趣旨の下ということで
お上もなかなかフレキシブルな対応です
というわけで、冬の夜間見学の際は暖炉に火が灯っているところを見られるそうですよ
雰囲気いいでしょうね♪
友人がこちらで巡回展示会を開催していなかったら絶対に訪れていない場所でしたが、思いがけず素敵な建物を見せていただきました
友人の手ぬぐい、時々買い揃えては自分専用のタオル代わりに使っています
洗濯を重ねると本当に柔らかくなって肌に馴染むのです
明日館をモチーフにしたものも^^
その日の夜、大抵夜はブログを読まずにスッと寝てしまうのですが、この日に限って真夜中にたまたまNacoさんのブログを読んだらこの建築がドラマに登場しているとのこと
「名建築で昼食を」
BS東京 毎週土曜日0時~
ハッと時計を見ると番組始まってまだ1分!
慌てて1号を呼んでTVの前に座り30分
その日の復習をしてしまいました^ ^
番組によると、この建築で多用されていた大谷石、なんと直前まで建てていた帝国ホテルでもたくさん使われていたそうですね…
ふふふ、ライトさん、何か企んだのかもしれません^ ^
来週は銀座7丁目のビアホールライオン
思い出たっぷりの場所なので見逃せません^ ^
以下、この日の我が家らしい、というか1号らしい「終わりよければ全てよし」な話になります
長いので興味ない方はスルーください^ ^
実はこの日は本当はサクッと手ぬぐい展にお邪魔 → チケットをいただいた古代オリエント博物館(池袋、サンシャイン文化会館) → 適当にランチ → 乃木坂の国立新美術館 という強行軍をプランしていたのです
仕事で週末しか時間の取れない1号のいつものパターン
付き合う方は大変です…あ、手ぬぐい展に付き合わせたのは私か^^;
が、自由学園で時間を取られた分、古代オリエント博物館をパスして池袋駅周辺でランチ、そして新美とプラン変更になったのですが、この時問題勃発
1号の英検一級の二次試験日が本来なら翌日のはずでしたが、コロナの影響で一部の人は前日に変更になる可能性があるとお知らせがあったそうな
ですが、すっかり忘れて通常の日付を手帳に書いたまま過ごしてしまい
このランチ時にふと試験の時間の確認をしたくて2号に連絡、家に届いている葉書を確認してもらったらなんとその日の午前中が面接時間…朝起きた時には既に集合時間だったという笑えない状況だったのでした
またか、、、と呆れ果てて、3回まで一次試験免除で受けられるので、次回まで持ち越しだね、なんて話してたら、次回は会社指定の簿記の試験と丸かぶり、まさかの来年案件になりそう
受験料コスパを最大課題に捉えている本人としてはサクッと今回中に合格する気でいたらしく、慌てて事務局に電話して交渉、その間一時間…なかなか繋がらなかったそうで
私は呆れ果てるのを通り越して、心が空(クウ)に…見ないフリ知らないフリを通し、ランチと格闘し始めます
1号はというと、何とか翌日に変更していただいて事なきを得、先程の冷めきった巨大サンドを手掴みでバリバリ貪り始め、、、コレをこんな風に食べる20代女子いないよね笑…と涼しい顔
お陰でランチの時間は2時間以上かかり、お店を出たのが二時半過ぎ、新美ではなくオリエントへ行くことに
この時私はもうグッタリです
なんでこんな風に育ってしまったのだろう…
一次試験でも、コロナ対策の事前チェック等で試験受付が異常に長引き、試験時間が短くなるという状況下、その分試験時間が延長されたということで、いろいろ融通をきかせてくれているようです
やれやれ…
とりあえず、翌日の面接は2分間の時事問題スピーチと質疑応答、長く話しすぎたという反省点があるのもののまぁ大丈夫だと思うとのことで、とりあえず本人が良ければ良し
本当は午前中横浜で面接受けて、午後横浜美術館のトリエンナーレ見て
その後バンクシー展の予定だったのに、横浜トリエンナーレは面接と予約時間が丸かぶり、2号にチケットを譲って、バンクシー展だけ見てきたとのことでした
2号によるとトリエンナーレはとても良かったものの、内容が重いし展示数も多かったので、じっくり見るのは結構大変だったとのこと…^^;
1号のバンクシー展の感想は、散々消費社会の批判アートを見た後でミュージアムショップで何か買うのは躊躇われたと…笑笑 内容はとても良かったようです
でも公式展覧会じゃないのよね、、、とその辺も気になってたよう
正体不明のアート作家集団の噂もあったりなので仕方ないですね^ ^
そうだ、バンクシー作品の解説アプリがあったらしくご紹介
izi.TRAVEL でアプリ検索してみてください
一枚ずつバンクシーの作品の音声解説が聞けます^^
解説だけで3時間掛かるそうですが・・・
その日に行けなかった新美は最終日に滑り込んだので、チャンスがあったらまたその時に
私は日曜日は一日中、中世本
に没頭だったのですが、なんだかグッタリな週末だったのでした…
いや、終わりよければ全てよし、な話のはずでしたね^^;
皆様にとって今日一日良い日でありますように♡