昨日からの大雨。


この梅雨の福岡は、ほとんど降ってなくて空梅雨だったんですが、その分を埋め合わすどころか、お釣りがくるくらいとんでもなく降った昨日・今日。

県の南部のほうは、まさに大水害のようですが、私のところはそれほどでも。

普段はあまり意識しないんですが、福岡はやはり南北に長い県です。


ネットなんかを見てると、昨日からNHKのニュースがずっとこの福岡の大雨のことばかりで、ウンザリするとか、福岡ローカルで放送してくれという意見が。

分かります、私も逆の立場なら、やはりそう思うし。

それでも、やはり意味があるとすれば、どこでも起こりうることで、「次はあなたの住んでいる所かも」という教訓的な意味があるのかと。


さて、用事があり、仕事は早退なんですが、案の定JRはほとんど動いてない。

どうしたものやら…

なんか、新譜紹介の連続になって申し訳ないんですが(^-^;)


遂に登場しました、クナッパーツブッシュがケルン放送響に客演した折の録音が、放送局の正規音源から





①ウェーバー 「オイリアンテ」序曲
②ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番(Pf…ゲザ・アンダ)
③ブラームス 「ハイドンの主題による変奏曲」
④ブラームス 交響曲第3番

①②④1962年5月14日
③1963年5月10日

③の日には、他にブルックナーの第7交響曲が演奏され、その録音も残されていますが、残念ながらこのCDには収録されていません。


ケルン放送響とは、他にさらに10年ほど前の1953年の録音が存在していますが(ワーグナーの「ジークフリート牧歌」とブラームスの第4交響曲)、今回のCDは晩年に位置付けられる時期の録音を集めたもの。


晩年のクナッパーツブッシュは、本拠地のミュンヘンの他には、毎夏恒例のバイロイト音楽祭と、ウィーン・フィルへの客演がメイン。

そんな中、ケルン放送響、北ドイツ放送響、フランクフルトのヘッセン放送響、シュトゥットガルト放送響というドイツの放送オケに客演しています。


さて今回のCDに収められた録音は、彼のトレードマークともいうべきテンポの遅さが、ほぼ完成(?)の域に達したています。

「オイリアンテ」序曲からして、普通の演奏に慣れていると、思わずずっこけてしまいますが、それもクナ節(^^)。

ベートーヴェンの第3番のピアノ協奏曲は、北ドイツ放送響に客演した際に、アンダと同じくやはりハンガリー出身のフォルデスと共演した録音が残っており、そちらとの比較もいかが?


ブラームスの第3交響曲は、クナッパーツブッシュの十八番の中の十八番で、全てで今のところ8種類が残っており、このケルンの録音は、最後から2番目にあたります。

このケルンでの録音は、長らく正規音源からの録音が登場しておらず、専ら海賊盤かそれに類するディスクしか存在していなかっただけに、大歓迎(^-^)

基本的なコンセプトは、彼の何時ものこの交響曲に対するアプローチと同じです。

半年後には、シュトゥットガルト放送響と、この交響曲の最後の録音をおこなっていますが、それとテンポもほぼ同じで、クナッパーツブッシュとしてのこの交響曲の解釈の最終回答を示したものと言えるでしょう。

今の時代には全く聴くことはできない、巨匠の至芸ともいうべきものなので、誰にでもお薦めというわけにはいきませんが、ファンにとっては素晴らしいプレゼントです。


但し、タイトルで「※要注意」と書いたのは、このCD、「ハイドンの主題による変奏曲」の最終変奏で音の欠落があり、回収と相成りました。

私は予約していたので、この不良品が届き、確かに音の欠落がありました。

良品の発売は8月になるということです。

遂に出ました、ベルギー出身の名指揮者アンドレ・クリュイタンスがEMIに残したオペラを除く全ての録音を65枚組にまとめたBOXが!




クリュイタンスは今年が没後50周年となります。

パリ音楽院管と来日し、大変な成功を収め、年輩のファンの方で生で聴かれた方もおられるのでは。

録音も残っていますが、後継団体のパリ管とはだいぶ音色が変わっており、やはりこの半世紀の間にもフランスの独特の音色はかなりインターナショナル化しているのだと個人的には感じます。


ここに修められた大半の録音は所有していますが、今回完全初出の音源が複数含まれており、まんまとメーカーの罠にはまり購入しました(^-^;)


この時代を代表するインターナショナルなフランス系の指揮者だと、大御所モントゥーは別として、他にミュンシュがいますが、いずれも純然たるフランス人ではないことが共通しますね。

そしてフランス物と同じくらい、ドイツ物を得意としたこと。

これはやはりレコードビジネス上、レパートリーの広さは優位に働きますよね。

クリュイタンスがベルリン・フィルと残したベートーヴェンの交響曲全集は未だに色褪せない名演だと思います。
フルトヴェングラー時代の名残のバスの充実ぶりの上に、クリュイタンスの色彩感(ことに木管)が絶妙にミックスした素晴らしいベートーヴェンです。

ほぼ同時期に、EMIがドイツ人のシューリヒトを起用してパリ音楽院管とやはりベートーヴェンの交響曲全集を作っており、この当時のEMIの隆盛振りを伺わせます。
(本拠地イギリスでは、クレンペラー&フィルハーモニア管でやはりベートーヴェンの交響曲全集を作ってますし)。

またクリュイタンスはフランス系の指揮者としては初めてバイロイト音楽祭に登場し、それは見事なワーグナーを披露しています。


指揮者としては比較的若くして癌で亡くなったのが惜しまれる指揮者。

じっくり聴きたいものです♪