今日は早上がりの日なので、この時間に更新(^^)
今では、カルロスの父と紹介したほうが話の早いエーリヒ・クライバーの録音をかき集めたBOX

戦前のDGやテレフンケンへのSP録音から、亡命中のブエノスアイレスでの録音、数少ないアメリカでの録音、戦後のドイツ帰国後のドイツでの録音、そしてDeccaへの商業録音など、ごった煮です。
(いずれも権利切れなので、こういうBOXができるんでしょう)

改めて興味深く感じたのは、昔から名盤とされるDeccaへのベートーヴェンの交響曲の録音以外にも、ドイツの放送オケと繰り返し録音をしていること。
他方で、この巨匠時代のドイツの指揮者にしては珍しく、ブルックナーはおろか、ブラームスの交響曲の録音が無いこと。
私はクライバーには詳しくないのでよく分かりませんが、存在するのかしら?
あとは、さすが自身が一大騒動となった初演を手がけただけあり、「ヴォツェック」の抜粋の録音があるのは、有りがたいこと。
また、NBC響とはボロディンの第2交響曲の録音を残しています。
今でこそ、それなりに演奏される機会はありますが、この時代に、しかもドイツ語圏の指揮者が振っていたというのは、本当に珍しいです。
しかし、こうして見てみると、息子のカルロスのレパートリーと見事に被りますね。
カルロスには「ヴォツェック」の全曲のライブもありますし、ボロディンの第2交響曲の録音もあります。
またこのBOXには含まれていませんが、父クライバーがウィーン・フィルと残した「ばらの騎士」の全曲録音は、同曲屈指の名盤ですが、やはり息子のカルロスの十八番でもありましたよね。
また、このBOXの後半には戦前のベルリン国立歌劇場音楽総監督時代に残したワルツの録音が含まれてますが、これも息子が得意としてましたね。
エーリヒは、1954年に約20年ぶりにベルリン国立歌劇場の音楽総監督に復帰しますが、ご存知のように東ドイツ政権と衝突し、翌年には辞任してます。
この短い期間の録音も含まれてます。
「新世界」の録音なんかは、ベルリン国立歌劇場のオケがかなり下手なのには驚きました(苦笑)
正直1929年に同じオケと録音したSP録音のほうが、音質はともかく、内容としては充実しています。

あまりに有名なベルリンのイタリア大使館での写真。
左からワルター、トスカニーニ、クライバー、クレンペラー、フルトヴェングラー。
神々の集うワルハラのよう(^^)
まぁ、ヒストリカルファン向けの商品であることは否めませんが、コスパは悪くないと思います。
但し、解説などは一切有りませんので、その点は要注意です。