今朝も雪が舞う寒さとなった福岡の田舎。

今年は例年以上に寒いですので、どうぞご自愛くださいませ☆


面白いのがあったので、購入しました


シューマンの交響曲第2番の4手ピアノ版。

エッカレ・ピアノ・デュオ。


このピアノ版の存在は知っていましたが、耳にしたのは初めてでした。

交響曲の初演は1846年にメンデルスゾーンによって行われていますが、シューマンとそして恐らくはクララによるピアノ版は、1849年にライプツィヒのウィスリンク社より出版されています。


さて、ピアノの名手として知られる両者が、この交響曲をどのようにピアノ版に変えたのか気になるところでした。

聴いてみて感じたのは、思っていたほどオーケストラ版には手を加えていないということ。

そりゃ作曲家自身によるものだから、例えばリストによるベートーヴェンの交響曲のピアノ版ほどヴィルトゥオーゾ的な編曲はしないだろうなぁとは思っていましたが、それにしても純朴な編曲です。

冒頭の金管によるこの交響曲のモットーとなるテーマと弦楽器の伴奏も、ほとんどそのままに再現されるなど、忠実度はかなり高いです。

華麗なヴィルトゥオーゾ的な編曲を期待されるむきにはお勧めできませんが、オイレンブルクから出ている現行のシューマンの交響曲のスコアは、ここピアノ版も参照にしているので、そういう意味では資料的な価値はあろうかと思います。
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団がやって来ましたので、ちょっと遠出してきました。


(写りが悪いですね(^-^;))


曲目は

モーツァルト 弦楽四重奏曲第21番
シューベルト 弦楽四重奏曲第12番
ブラームス ピアノ五重奏曲

ピアノは横山幸雄さん。


田舎の文化施設のホールで、客席は半分ほどしか埋まっていませんでした。
人数にして250人くらいかしら?

東京なら普通に埋まるのでしょうが、福岡のそれも田舎ともなると、なかなか厳しいんでしょうね。

だからという訳ではないのでしょうが、ピアノの横山さんでテコ入れしたのかな?と穿った見方をしてしまいました(苦笑)


個人的には、このカルテットは現代最高峰のカルテットだと贔屓にしていて、特にベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲録音は、21世紀のこれらの作品のスタンダードと言っても過言ではないと信じてます。

今回はベートーヴェンが無かったのが残念ではありますが、彼らの十八番のドイツ音楽がズラリと並びました。

プログラムに寄せた横山さんのインタビューでは、この地方の小さなホールは珍しくスタインウェイとベーゼンドルファーがあるとのこと。

昨日はスタインウェイでした。
ブラームスならベーゼンで聴きたかったという思いもありましたが…


座席は前から7列目のまんなか辺りなので、座席の高さと舞台上の奏者の高さがほぼ同じという、非常に恵まれた感じで、音が真っ正面から聴こえてきました。

九響定期の会場であるアクロスだと、なかなかそういう席には当たりませんから、ラッキーでした。


まずはモーツァルト。

4人がにこやかに笑みを浮かべながら演奏をする様は、これこそ室内楽、ひいては音楽の楽しみなのだなぁ、演奏することができる人の特権だなぁと、羨ましくすら感じました。

第3楽章のトリオでVcがソロになり、ストバイなどが伴奏に回る箇所のバランスの切り替えも絶妙!


シューベルトは、彼お得意の放置プレイの典型的な作品。
なんで完成させなかったのだろう?と不思議に思う傑作だと思うんですが。

モーツァルトとは対照的に緊張感に満ちた作品です。
スル・ポンティチェロの効果もあり、さらにその緊張度を高める作品です。

縦の線もさることながら、やはり4つの楽器の間の譲り合いというか、バランスの取り方は絶妙だと感心!


そしてメインのブラームス。

ごく若い頃のブラームスは、アイデアを全てぶちこんだような作品が多いですが、この頃になるとだいぶ練れてきた感じがします。
彼らしい憂いに満ちたf-mollという調性も魅力的☆

眼前にして改めて感じたことは、アンサンブルはそれがオケであれ室内楽であれ、ヴィオラの巧拙がかなり物を言うものだということ。

あの低音と高音との間でうまく調和させる機能は、地味ではあるけど、あれがないと途端に響きが薄っぺらくなるんだろうなぁと思いました。

終演後、楽屋口で4人のメンバーから、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲録音の解説にサインを頂戴しました(^-^)


なにはともあれ、福岡の田舎で贅沢な一時でした♪

先日は九響の定期演奏会でした。


プログラムは下記の通り


オピッツは九響初登場でしょうか。

この人のベートーヴェンは、現代で最も信頼できると勝手に思ってます。


そして、オケの機能性が試される「春の祭典」。


まずはロビーコンサートから


メインが重量級なので、ロビーコンサートはシンプルな編成の作品。
カルテットを選択しなかったという妙味も(*TーT)b


まずは「皇帝」。

オピッツはケンプの門下として知られますね。

ケンプ→バルト→ビューロー→リスト→チェルニー→ベートーヴェンという系譜はよく引き合いに出されます。

まぁ、どれほどの価値があるかは分かりませんし、師匠のケンプのベートーヴェンとはやはり違う。

メカニックに難がある師とは異なり、オピッツにはそういう不安はありません。

他方でケンプは一音一音に微細な変化を付けるタイプだと個人的には思いますが、オピッツはフレーズ全体で捉えるタイプだと思います。

彼にはヤノフスキ&ゲヴァントハウス管と録音したものもありますが、九響との演奏も基本的なスタイルに関しては、変わっていないと思います。

九響の鉄壁の木管セクションとの絡み合いは、まさに至福の一時でした。

また第2楽章から第3楽章へのアタッカは、タメを作らずにストレートに移行していきます。

ロングブレスを強いられるホルンセクションには、かなり有り難い解釈かと(笑)


それにしても、第1楽章の冒頭のソロはカッコいいですよね。
私もピアノを習っていた時に、あれに憧れて練習しました。
あそこは案外難しくはなく、弾けることは弾けます。
(勿論、私のレベルでは音楽にはなってないのだが)


後半の「春の祭典」。

言うまでもない、一般に演奏される作品の中では最大レベルの編成なので、多くのエキストラの方が全国各地から集結してくれました。

この作品は、冒頭のFgのソロの出来で、曲全体の出来が決まってしまうところもありますが、そこは九響自慢の木管セクションを構成する山下さんの見事なソロで、一気に曲に引き込まれます。

凄まじい不協和音と、合間にやってくるひとしきりの静寂。
この波が不快などころか、快感にすら感じました。

そして、強烈な打楽器の連打と金管の咆哮!

ことに第2部の11拍子以降は、もう前のめりになって舞台に食い入って見てしまいました。
そして「もっと続いて!」と思えるほど、あっという間に終わってしまった、そんな充実感満載の演奏でした。

やはり小泉さんは巧いなぁと思うとともに、九響のレベルの高さは簡単に「地方オケだからどうせ…」みたいな偏見をいとも簡単に打ち崩せるだけのものだと、身贔屓抜きにしても感じました。


次回は年末恒例の第九♪

楽しみ、楽しみ(o^-^o)