〔米国〕FOMC議事録 利下げはどうなっていくのか? | ファンダメンタルなアウトローのFX

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FOMC議事録要旨

 

 

 ❏米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日分)
「数人の当局者は必要ならさらなる引き締めに意欲」
「一部の当局者は高金利の影響は以前よりも小さいと認識」
「一部の当局者は金融状況が十分に制限的ではないと懸念」
「インフレ率は3月よりも緩やかに低下していると見ている」
「一部の当局者は長期金利がこれまで考えられていたよりも高くなる可能性があると認識」
「当局者らは依然として金融政策は制限的だと考えているが、程度については不確実と認識」
「当局者らは第1四半期のインフレ率に失望」
「当局者らはインフレが下がらなければ金利を長期間維持することを議論」
「インフレ巡る確信の高まりは予想よりも長期化すると認識」 
「当局者の多くは景気抑制の度合いに確信持たず」

 

 

FRBはタカ派に軌道修正

 

GWにおこなわれた5/1FOMCは、一言にすると『思ったよりインフレ率が高かった』という結果でした。これを受けてFRBの金融政策は上方修正(タカ派)へと舵を切ったことになります。少なくとも利下げ時期は、かなり後ズレすることとなるでしょう。

 

去年12月に示唆した「2024年に3回の利下げ」という道筋はほぼ無くなりました。急激な景気変動、突発的事件などないならば、「多くても、11/7か12/18FOMCの利下げ1回」という雰囲気へと変化しました。

 

 

 

 

利上げ見通しが変化したことで、ドル相場も高値を維持する方向へと転じ、米国株価も高金利を嫌って史上最高値から値を崩す場面がありました。

 

 

ただし注意点が1つ

FOMCは5/1までのデータを元におこなわれており、5月に入って悪かった雇用統計、ISM非製造業景況指数、ISM製造業景況指数、消費者物価指数(CPI)のデータについて織り込まれていません。つまり、FOMC時点よりアメリカのファンダメンタルは下方修正されているという事です。FOMCから議事録発表までに、大きな変化がありました。

 

とはいえ、直近のFRB要人の言葉もタカ派がズラリなので、思ったほどに変化はないようです。「多少、勇気づけられるがインフレへの警戒は続く」といった具合で、この言葉が続くうちは利下げはないでしょう。

 

 

 

ドル/円への影響

金利差理論に照らして、ドルが強気を維持する結果となりました。逆に日本は利上げ期待が少しずつ強まりつつも、緩慢な日銀の動きはハト派に映ります。当面の追加利上げはないでしょう。それらを踏まえると、

 

ドル 上矢印

 円 下矢印

 

という相場トレンドになるでしょう。

金利差という点から見れば、当面はドル/円は強さを保つためスワップトレードが有効と想定されます。ただし、アメリカ景気の鈍化には常に目を向けねばなりません。逃げ遅れると痛い思いをするでしょう。

 

 

ユーロ/ドルへの影響

これはポンドも含めてですが、欧州通貨は6月にも利下げします。ユーロは6/6利下げが確定的なので、利下げにより金利差が変化するでしょう。ユーロ/ドルは安くなりやすいトレンドへ変化するはずです。とくに6/6利下げ後に、追加利下げを示唆すればユーロ/ドルは大きな相場になる可能性を秘めます。

 

 ドル 上矢印

ユーロ 下矢印下矢印

 

 

 まとめ

 

ドルの先高観はつづきます。FXトレードは当面のドル高を前提に行動するのが良いでしょう。ただしドル高を阻害する材料は増えていますから、突然のドル下落には備えなければなりません。今のドル高はチキンレースのようなモノです。

 

 

 

記事は以上です

2024/5/18

 

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