2024年5月7日 ニューヨーク市場概況 | ファンダメンタルなアウトローのFX

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  長期金利

 

7日の米国債券相場で長期ゾーンは5日続伸。表面利率4.000%の10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は高い)4.46%で終えた。米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを実施するとの観測を背景に、この日も買いが続いた。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、NY午後に入ると利食い売りなどが目立った。

 

米2年債利回り:4.8220(-0.0085)
米10年債利回り:4.4529(-0.0345)
米30年債利回り:4.5974(-0.0375)

 

 

 

  米国株

 

7日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら5日続伸。終値は前営業日比31.99ドル高の38884.26ドルとなった。米利下げ開始が先延ばしになるとの観測が後退する中、この日も買いが続いた。ただ、決算内容が嫌気されたウォルト・ディズニーが9%超下落し、1銘柄でダウ平均を66ドル程度押し下げると、指数は下げに転じる場面もあった。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、同16.70ポイント安の16332.55で取引を終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体株に売りが出た。

 

 

 

  原油先物

 

7日のニューヨーク原油先物相場は小幅に反落。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)6月限の終値は前営業日比0.10ドル安の1バレル=78.38ドルとなった。イスラエルとイスラム組織ハマスの間接交渉の行方を見極めたいとしてこの日は方向感なく推移した。

 

 

 

  金先物(ゴールド)

 

7日のニューヨーク金先物相場は反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心となる6月限の終値は前営業日比7.0ドル安の1トロイオンス=2324.2ドルとなった。米長期金利の低下幅縮小に伴って対ユーロ主導でドル高が進むと、ドル建てで取引される金の割高感が意識された。

 

 

 

  為替

 

7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は154.69円と前営業日NY終値(153.92円)と比べて77銭程度のドル高水準だった。4日のイエレン米財務長官の発言を受けて「政府・日銀が断続的に為替介入を行うのは困難になったのではないか」との観測が浮上する中、日米金利差を意識した円売り・ドル買いがこの日も続いた。一時は4.42%台まで低下した米10年債利回りが4.46%台まで低下幅を縮めたことも相場の支援材料となり、3時30分過ぎに154.75円と日通し高値を更新した。
 なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)は金利を長期にわたり現行水準に維持する必要がある」と述べ、「年内は金利据え置きの可能性が高い」との見解を示した。

 ユーロドルは5営業日ぶりに小幅反落。終値は1.0755ドルと前営業日NY終値(1.0769ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時30分過ぎに一時1.0787ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値1.0791ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が低下幅を縮めると徐々にドルを買い戻す動きが優勢となり、3時30分過ぎに一時1.0748ドルと日通し安値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.45まで上昇した。

 ユーロ円は続伸。終値は166.37円と前営業日NY終値(165.74円)と比べて63銭程度のユーロ高水準。「植田和男日銀総裁は岸田文雄首相と意見交換のために官邸入りした」との報道を受けて、日本時間夕刻に一時165.64円と日通し安値を付ける場面もあったが、売り一巡後は買い戻しが優勢に。23時前には166.57円と日通し高値を更新した。そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場はもみ合いに転じた。

本日の参考レンジ
ドル円:153.86円 - 154.75円
ユーロドル:1.0748ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:165.64円 - 166.57円


 

 

 

 

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