ファンダメンタル分析の側面で事前考察しました。
ドル相場に関しても、見通しを書いていますので、参考にどうぞ。
投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
Fundalia(ファンダリア)
背景
5/1FOMCへ向けた判断材料として注目されます。先日の3/20FOMCで年3回の利下げ(0.75%利下げ)方向性が確認されました(あくまで予測に過ぎないが)。この方向性が正しいのか?それを確認できる経済指標の1つになります。
ISM製造業景況指数で分かるのは、現状のアメリカ景気とされます。
製造業が景気分岐点の50.0を割り込んでいるのが現状ですが、この流れが続くのか?解消の向かうのか?注目です。
事前考察
下記グラフは、ISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数にPCEデフレータを加えたグラフです。
ISM製造業景況指数は、2021年3月に始まったFOMCによる利上げの影響を受け、ずっとダウントレンドでした。それが2023年終盤に回復の兆しを見せ、直近でまた失速しました。全体で見れば、底辺でウロウロを続けていると言えます(2022年終盤以降)。
製造業は装置産業ですから、金利によって業績(見通し)が変わります。
FRBはターミナルレートの延長も想定していますから、それを踏まえると製造業にとって悪い環境が続くでしょう。それらが数字に反映される可能性もあります。一方、米国株急騰でメンタル的に上向きの可能性もあります。
ISM、非ISM&PCEコアデフレータのグラフ
インフレ率の鈍化は、企業側の販売価格が下げられているのと同義です。企業側は売れまくっていれば値下げをする必要がありません。PCEコアデフレータが下がっているのは、販売価格を下げざるを得ない状況にあるからです。
それゆえ、PCEコアデフレータとISMを加えたデータを分析する価値があります。
PCEコアデフレータは着実に下がっています。これを製造業の工場サイド(生産現場)でどう認識しているのか?ファンダメンタルを考えるうえで重要でしょう。
ドル相場への影響
発表後のドル相場は、基本的にFOMCの方向性にどう影響するかで決まります。よりターミナルレートが長引きそうな結果ならドル高、ハト派的なデータならドル安になるでしょう。発表データに対して素直な値動きが予想されます。
発表後は、長期金利データを見ると良いでしょう。ドル相場は長期金利に対して素直に値動きするはずです。経済指標データを見て直接判断できない方には、よい尺度になるはずです。
(参考サイト)米国、欧州のタブを開くと長期金利も確認できる
記事は以上です。
2024/4/1
個人投資家には、ファンダメンタル分析が必要だ!
Fundalia(ファンダリア)