経済指標が発表されます。ファンダメンタル分析の側面で事前考察しました。
為替相場に関しても、見通しを書いていますので、参考にどうぞ。
投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
Fundalia(ファンダリア)
背景
FRBは、現在のところ高金利(5.25-5.50%)を維持する意向を示しています。しかし一方で、年後半には利下げをする意向も示しています。いずれトランジション(切り替わり)が起こる事を意味していると考えて良いでしょう。
これを理解するのに、消費系指標は重要な位置を占めます(この理由は後述する)。その消費系指標で重要な位置を占めるのがCB消費者信頼感指数です。今夜も注目されるでしょう。
直近ではやや強いデータがでています。
この強い消費が続く限りFRBが利下げに動くことは考えにくいので、それを踏まえてデータを観察すると良いでしょう。
CB消費者信頼感指数は左軸、FF金利(政策金利)は右軸
消費系指標とファンダメンタルの関係
消費は、ファンダメンタル(=景気)の出発点として機能しています。消費が良くなれば需給がひっ迫(品不足)からインフレになります。企業は生産を増やし、雇用を増やします。人手不足に陥れば賃金を上げて従業員を確保します。この時、インフレ率は猛烈に上昇するでしょう。
この視点で、消費系指標を読むと為替相場への理解が進みます。
消費がファンダメンタルの出発点となる
Fundalia(ファンダリア)が推奨するファンダメンタル投資では、この理論モデルを使って相場観を読み解きます。
ドル相場への影響
CB消費者信頼感指数は、確かに発表後に乱高下しやすい経済指標です。ですが、この指標を狙ってFXトレードするには向きません。それを前提に話を進めます。
消費系データは、インフレ増加や利上げ・利下げより上流にあるデータです。つまり消費データが悪くなれば、将来(数か月後~1年後)の利下げに繋がりやすい訳です。そのため消費トレンドを知る必要があるでしょう。データから未来を予測するよう観察するのが正しい見方です。
ゆえに、現状の強いCB消費者信頼感指数が弱まる兆しを見せれば、利下げ確率が高まるためドル売りされやすいでしょう。ショッキングなほど悪いデータだった場合、買われ過ぎているドル/円や米国株が急落するケースがあります。
強いデータなら、FRBの高金利(ターミナルレート)は長期継続となり、ドルが買われるでしょう。株価は売り買いどちらの要因もあります(業績期待の買い、金利上昇の売り)。
ドルの相場観を知る良い指標です。
個人投資家には、ファンダメンタル分析が必要だ!
Fundalia(ファンダリア)