ファンダメンタル分析の側面で事前考察しました。
ドル相場に関しても、見通しを書いていますので、参考にどうぞ。
投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
Fundalia(ファンダリア)
背景
1/31FOMCで、比較的強い経済データを背景にタカ派の示唆が出てきました。とはいえ、一方で利下げへも前向きな姿勢を見せていて、事実上の利上げ終了を示唆してもいます。利上げがいつになるのか不透明な中、その判断材料としてISM製造業景況指数は意味を持ちます。
どのようなデータになるか興味深いです。
事前考察
下記グラフをご覧ください。
ISM製造業景況指数は、2021年後半まで60.0超えと好景気が続いていました。2021年秋にFRBは量的緩和(QE)のテーパリングを開始、翌年3月から利上げを始めると、歩調を合わせて製造業は悪化しています。サービス業(非製造業)は、下がりつつも50.0超を維持しています。
PCEコアデフレータ(インフレ率)は、ISMに少し遅れて下落を始めていますが、ほぼ連動した動きをしています。
ISM、非ISM&PCEコアデフレータのグラフ
インフレ率の鈍化は、企業側の販売価格が下げられているのと同義です。企業側は売れまくっていれば値下げをする必要がありません。PCEコアデフレータが下がっているのは、販売価格を下げざるを得ない状況にあるからです。
それゆえ、PCEコアデフレータとISMを加えたデータを分析する価値があります。
PCEコアデフレータは着実に下がっています。これを製造業の工場サイド(生産現場)でどう認識しているのか?ファンダメンタルを考えるうえで重要でしょう。
ドル相場への影響
発表後のドル相場は、基本的にFOMCの方向性にどう影響するかで決まります。よりターミナルレートが長引きそうな結果ならドル高、ハト派的なデータならドル安になるでしょう。発表データに対して素直な値動きが予想されます。
ただ、昨日はFOMCで金曜に雇用統計が控えているため、あまり派手な値動きにはならないでしょう。ですがファンダメンタル分析として、中期的に相場観を把握したい場合は重要なデータになります。
記事は以上です。
2024/2/1
個人投資家には、ファンダメンタル分析が必要だ!
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