〔米国〕ISM製造業景況指数 事前考察&ドル相場 | ファンダメンタルなアウトローのFX

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FXトレードの勝ち筋は「勝率を追うのでなく、優位性を
確保する」ことです。個人投資家にはファンダメンタル
分析が必要な時代になりました。AI技術も活用して、
個人がFXで勝てる時代が到来です!

ファンダメンタル分析の側面で事前考察しました。

ドル相場に関しても、見通しを書いていますので、参考にどうぞ。

 

投資判断は、ご自身の責任で行ってください。

Fundalia(ファンダリア)

 

 

 

背景

FOMCでは年内に追加利上げの可能性が減衰する中、FRB要人の発言も「利上げする」から「利上げの可能性がある」という風にトーンを落としています。パウエルFRB議長も既にターミナルレート近傍にある事は理解しているようで、利上げの可能性を示唆しつつも、利上げ終了も示唆しています。

 

この様な中でISM製造業景況指数が発表されます。

この指標は、製造業(=工場部門、企業の生産管理部門)が生産現場の景況感を示唆するデータです。工場が増産するとは「消費が強含みの見込み」と考えているからで、増産することは「雇用に対して強気」と解釈できます。アメリカの主要企業からアンケート方式で集計していて、アメリカ景気の現在位置を知ることが出来るとされます。

 

速報性が高いこと、データ信頼性が高いことも含め、非常に注目されます。

 

 

 

 

今回、前回値と比べやや強気の予想がでていますが、どうなるでしょう?

興味深い点ところです。なぜなら、先日のベージュブックではアメリカ経済の鈍化を指摘していました。これと矛盾するデータになるかも知れません。

 

 

FOMCの利上げ動向を見定める

 

ISM製造業景況指数は景気の勢い(モメンタム)を知ることが出来る指標です。FRBが将来的に利下げに向かい条件として、「モメンタムの低下」が必須でしょう。下記図に記した通り、マーケットはかなり早期の利下げを予想しています。

 

つまり、景気がダウントレンドする整合性をデータの関係が今夜の注目点になるという事です。

 

 

2023年11月30日の金利予測

 

 

 

 

 

ドル相場への影響

ISM製造業景況指数の良いデータですと「長期金利は上昇」するでしょう。逆に悪ければ「長期金利は下落」するでしょう。比較的単純な読み方で判断できます。ただ1時間後にパウエルFRB議長講演があるため、過剰な値動きは無いかも知れませんが。

 

また、詳細項目が複数出ますが「雇用指数(雇用系指標)」「仕入指数(インフレ系指標)」も注目されるケースがあります。よりプロや上級者ほどこれらデータまで目を通しています。

 

 

現状の流れを踏まえると、

発表後はドル売りになる可能性が高めと予想しています。

ただ、昨夜のPCEデフレータでは思いの他、ドルが買われることとなりました。12月は価格を安定させる機関投資家が手仕舞いをして、思惑売買する短期筋が台頭します。ゆえに思わぬ方向へチャートが動くケースがあります。この点はご留意ください。

 

ご参考になさってください。

 

 


個人投資家には、ファンダメンタル分析が必要だ!

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