[FX] 今週の予定&相場観(論点整理) 2021年2月28日からの週 | ファンダメンタルなアウトローのFX

ファンダメンタルなアウトローのFX

FXトレードの勝ち筋は「勝率を追うのでなく、優位性を
確保する」ことです。個人投資家にはファンダメンタル
分析が必要な時代になりました。AI技術も活用して、
個人がFXで勝てる時代が到来です!

 

 

 

 

【記事メニュー】

1.FX 今週の主な予定/経済指標  

2.FX 今週の相場予測&見通し  

 

 FX 今週の主な予定/経済指標

 

28日(月)
豪小売売上高(1月)

トルコGDP(第4四半期)

メキシコ失業率(1月)
アトランタ連銀総裁、講演
国連人権理事会(4月1日まで)

1日(火)

豪中銀政策金利
中国製造業PMI・非製造業PMI・財新製造業PMI(2月)

トルコ製造業PMI(2月)

ドイツ消費者物価指数・速報(2月)
カナダGDP(第4四半期)
米ISM製造業景気指数(2月)

G7財務相中央銀行総裁会議
バイデン米大統領、一般教書演説

アトランタ連銀総裁、講演

2日(水)

豪州GDP(第4四半期)

ドイツ雇用統計(2月)

ユーロ圏消費者物価指数・EU基準(2月)
カナダ中銀政策金利
米ADP雇用者数(2月)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
パウエルFRB議長、下院金融委員会で半期に1度の議会証言

シカゴ連銀総裁、講演
セントルイス連銀総裁、講演

OPECプラス閣僚級会合

3日(木)

トルコ消費者物価指数(2月)

ユーロ圏失業率(1月)
米ISM非製造業景気指数(2月)

パウエルFRB議長、上院銀行委員会で半期に1度の議会証言
NY連銀総裁、講演

4日(金)

日本雇用統計(1月)

ユーロ圏小売売上高(1月)
米雇用統計(2月)
中国人民政治協商会議開幕
米アップル株主総会

5日(土)

中国全国人民代表大会開幕

 

 

※諸事情により発表予定は変更される場合がある

 

 FX 今週の相場予測&見通し


 

❶ ロシア軍によるウクライナ侵攻

本当に戦争が始まってしまいました。開戦の影響(心理的ショック)は一段落するものの、戦争の長期化、戦局の変化、経済制裁(SWIFTからの遮断)、核兵器による脅し、エネルギー価格への影響、世界経済への影響がどうなっていくかにより、為替相場は大きく変わっていくでしょう。FXは地政学リスクによって大きく値動きします。

 

❷ FRB金融政策の思惑

3月利上げは確定的で、相場への織り込みを終えています。利上げの有無より利上げ幅や利上げペースが論点になっています。2022年の利上げが4回以上のペースになると思惑が走れば、ドルは買われるでしょう。FOMCは3/16で、経済見通し、金利ドットプロットなどの発表もあります。3/2にベージュブックが発表され、FOMCモードに入っていきます。

 

ただしウクライナ情勢により、利上げへの歯切れが悪くなる可能性があるので、注意が必要となります。

 

❸ ファンダメンタル情報

米・ISM製造業景況指数、雇用統計、RBA政策金利など経済指標や金融政策が発表され、中国では全人代、米国では一般教書演説といった政治的な重要イベントが控えます。政府による政策は、為替相場や株価に浸透しますから、どのような政策が行われるのか?確認する必要があるでしょう。

 

 

❹ 中国・景況感リスク

冬季五輪が終わりました。パラリンピックが残るものの、春節から五輪閉幕までの一連のお祭りが終わったことで、中国経済は現実に戻ります。恒大集団など、深刻な経済問題がどうなっていくのか?変化が生じるかも知れません。最近、話題が少なくなっていますが目を離してはなりません。また、中国の景気は明らかに鈍化しています。しかも中国の指標は不正確なため、ニュースなども含めた判断が必要になるでしょう。

 

 

❺ 原油高騰

原油先物が100㌦にタッチしました。原油がこれほど高騰すると、2つの悪材料が考えられます。原油高騰により先進国が景気後退する可能性、インフレが高止まりする可能性です。景気後退とインフレ高騰が共存すれば、スタグフレーション(景気後退だがインフレが止まらない現象)に陥るシナリオが浮上します。景気回復による需給悪化だけにとどまらず、ウクライナ情勢を受けてエネルギー価格は高騰しています。

 

原油価格が経済に浸透するのは少し先のため、今から数か月後に、景気鈍化が顕著になる可能性があります。中期的問題として把握しましょう。

 

 

❻ 株価&長期金利

米国の利上げを控え、米国株は上値を抑えられ、長期金利は上昇しています。ただ長期金利に関してはウクライナ情勢が下落要因になるでしょう(悪い方向へ進んだ場合)。今週の値動きは、怒らくこの流れに沿って行われます。米長期金利は、2%をやや割り込む水準ですが、これがどうなっていくのかが、FXトレードにとっても大きなポイントになるでしょう。

 

決算はズーム、セールスフォース、コストコ、GAPなどが発表します。割とコロナ関連の在宅銘柄が多いですね。米決算は今週でほぼ終了となります。重要な銘柄はほぼ出尽くしており、決算の影響は少ないかも知れません。

 

 

❼ トルコ動静

中期的な話題になります。実は、今回のウクライナ戦争でトルコの動きが注目されています。トルコはこれまで対米、対欧州とケンカ腰でした。トルコリラが暴落した理由の1つとされます。しかしながら、今回の件ではトルコは欧米サイドに立って行動しているように見えます。もし、欧米との関係改善が見られるようなら、トルコリラ相場に甚大な影響を与えるでしょう。

 

まだ断言はできませんが、10円を超える相場観が見られるかも知れません。注意深く見守りましょう。

 

 

Fundalia(ファンダリア)

(ホームページ) https://fundamental.shop-pro.jp/