第3章 投資用語(17) 地政学リスク(戦争等のリスク) | Fundalia since 2007

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トレンド&リスク戦略というファンダメンタル手法を使ったFX投資
為替を最も値動きさせるのはFOMCや金融政策
ならば金利を重視して投資するのが賢いでしょう

地政学リスク(戦争等のリスク)についての解説をします。リーマンショックやコロナショック等の金融危機は瞬間で資金が溶けてしまう場合も、資産が2倍に膨れる場合もある為替相場にとってビッグイベントである。この相場への対応が投資家としての運命を左右するため、非常に重要な投資用語です。

 

 

 

 

 

〖戦争・軍事に関わるリスクは相場へも影響甚大〗

 

ご存じの通り、近年は中国軍などのが他国の島嶼や領土への侵略を図るなど地政学的な緊張感は高まっています。軍事的な緊張が高まると、ファンダメンタル(経済的な諸条件)の前提たる安全な交易、交通にリスクが生じます。もし日本が原油輸入ができなくなるなど障害が発生すれば、大変な事になるでしょう。

 

 

嫌なことを考えるのが投資家の仕事でもあります。

戦争という言葉は日本で嫌忌されているのはご存じでしょう。一般の人々の中では「戦争は悪いこと」と考え、そこで思考停止してしまう方も多くいるようです。FX投資をするうえでは、これではいけません。

 

また、ファンダメンタル分析における地政学リスクとは戦争だけではありません。国際関係の悪化によるファンダメンタルへの不安も含まれます

 

 

 

上記図は、日本周辺(アジア圏)の地政学リスクを簡潔にまとめたものです。

戦争に至るリスク、貿易制裁・経済制裁のリスク、海上輸送路へ対するリスクなどが主に考えられます。こうしたリスクが生じれば、ファンダメンタルが修正されて、最終的に為替相場が修正されます

 

投資家として重要な仕事に、考えたくない事を考えるという物があると考えてください。普通なら「好き嫌い」で済ませるニュースを、真剣に吟味して相場への影響やトレードの対応まで踏み込む必要がでてきます。

 

 

 

〖ファンダメンタルへ直結する問題になる〗

 

地政学リスクを考える時、最も重要なことは平常な経済活動を維持できるか否かです。例えば、日本への原油輸送が維持できなくなったとすれば、為替相場や株式市場はどうなるでしょう?実際、中国が台湾侵攻を実施すれば、日本はそのようになります。中東からの原油タンカーやスエズ運河経由のコンテナ船など、日本の経済活動に欠かせない物資は日本へ来れないか、大変な遠回りを強いられます。

 

航行の危険性が高まっただけで、ファンダメンタルは下方修正されます。物資が来なくなるかも知れないという恐怖感だけで、相場暴落には十分な材料になるでしょう。つまり、為替相場にとって大きな値動き要因となるわけです。なるべく正しい情報を集め、判断できる状態に持っていく努力が必要でしょう。

 

地政学リスクは、為替相場の大きな値動き要因になります

ゆえに、FXトレードで対応できる準備が必要になります。仮に、中国軍が尖閣諸島へ上陸して戦争に向かったなら、為替相場、株式市場などどうなるでしょうか?大荒れになるはずです。

 

 

 

 

初稿 2021/5/3

更新 2021/10/21

 

本稿で解説しているファンダメンタル投資ノウハウの上位互換です。ブログで紹介している記事や公開トレードは、すべて本書にかかれた仕組みでおこなわれています。

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いつもお読みいただきありがとうございます。

もし貴方に、ファンダメンタル投資を真剣に学ぶ時期が巡ってきましたら、ぜひFundalia(ファンダリア)のノウハウを使ってください。必ず役に立ちます。

 

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