10月6日 FX 本日の為替相場~リスク選好も突如リスク発動には警戒しましょう | ファンダメンタルなアウトローのFX

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退院したトランプ大統領

 

NEW(10月5日更新) 今週の相場観・見通し

 

 

 

 FXに関係する米国市場(pickup)

 〔米株式〕

5日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。終値は前営業日比465.83ドル高の28148.64ドルとなった。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の容体改善を好感した買いが入ったほか、米追加経済対策を巡る合意期待が相場を支えた。「トランプ大統領は本日18時30分(日本時間6日7時30分)に退院する」と伝わると、買いが加速し一時470ドル超上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、同257.47ポイント高の11332.48で取引を終えた。

 

〔米長期金利〕

5日の米国債券相場で長期ゾーンは大幅続落。表面利率0.625%の10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は安い)0.78%で終えた。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の容体改善や米追加経済対策を巡る合意期待を背景に、安全資産とされる米国債に売りが出た。予想を上回る9月米ISM非製造業指数も相場の重しとなり、利回りは一時0.7817%前後と8月28日以来の高水準を付けた。

 

 

 FX・為替 値動き要因/ファンダメンタル変化

 

〔相場の状況〕

● 米長期金利が上昇

● バイデン氏圧勝を前提にした相場観に

● 原油先物は需要減思惑で安値水準

● 金先物はリスク環境にあっても下落基調続く

● トルコリラはダウントレンド続く

● ドル/円は105円50銭をはさみレンジ相場が続く

 

〔ファンダメンタル修正要因〕

● 豪州政府による財政出動思惑

● RBAの金融緩和思惑

● ラガルドECB総裁とレーンECB専務理事で意見対立か?

● 新型コロナウイルス追加対策法案の動向

● バイデン候補の支持率優勢が伝わる

● トランプ大統領は6日に退院

● 日本で財政出動の動きが発生 数兆兆円規模の可能性も

● スペイン、ドイツ、英国でもロックダウン導入の可能性

● ブレグジット交渉は交渉期限近づき重大局面へ

● 米でバレット最高裁判事をトランプ大統領が指名

● 新型コロナウイルス追加対策法案への楽観・悲観が交錯

● 大手金融機関による巨額マネーロンダリング問題(フィンセン文書)

● 欧州でロックダウン再導入の動き

● 豪RBA副総裁「為替介入も選択肢」

● ECBはユーロ高を意識しはじめる

● 間もなく米国で最初のワクチン認可が下りる可能性高まる

● 日本は政権交代に伴う相場混乱に警戒

● WTOの米国批判とトランプ大統領の反応

● ユーロ圏経済の早期回復を確認

● 英国が国内市場法案を提出 不透明感が広がる

● 米株サービス”ロビンフット訴訟問題”

● 豪財務相 「減税前倒しの計画ある」

● 新型コロナウイルスのワクチン認可が早まると報道

● FRBは平均インフレ・ターゲットの導入を明言 YCC観測は後退

● 世界で感染者増加が続く

● 米中対立 報復合戦の様相

 

 

本日は、リスク許容度の変化による相場なるでしょう。

トランプ大統領は既に退院しました。遊説に出かけることはできませんが、ホワイトハウスで治療を受けつつ執務に戻ることが出来るようです。しかし、この間にバイデン氏との支持率は拡大してしまい、マーケットはバイデン氏圧勝を前提にした投資活動を始めているようです。2兆㌦超の景気対策が11月に決まると楽観的になってきました。逆に、バイデン圧勝による増税の影響で、リスク回避になる可能性も浮上しつつあります。

 

本日大きな動きをするのは豪州です。RBA政策金利が発表されます。据え置き予想も、サプライズ利下げの可能性があります(次回利下げを示唆する可能性も)。この動きがあれば、豪ドルは売られるでしょう。また豪州政府は予算案の中で、景気対策を打ち出す思惑もあります。豪ドル中心の相場になるでしょう。

 

欧州でもEUと英国のブレグジット交渉は進んでいません。

期限まで残り9日。危機感を急に織り込む相場になる可能性にも注意です。

 

経済指標はRBA政策金利と米・貿易収支が注目されるくらいですが、要人発言は数多くあります。この他にトランプ大統領のツイッター砲も変動要因になるでしょう。概ねリスク選好で進んでいますが、突如暴落するシナリオが想定されます。十二分に警戒してトレードしましょう。

 

 

 FX  本日の主な予定/経済指標

 

<国内>
特になし

<海外>
○09:30  8月豪貿易収支(予想:51.54億豪ドルの黒字)
○12:30  豪準備銀行(RBA)政策金利発表(予想:0.25%で据え置き)
○15:00  8月独製造業新規受注(予想:前月比2.6%/前年同月比▲3.5%)
○17:30  9月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:54.0)
○17:35  ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○18:00  デコス・スペイン中銀総裁、講演
○21:30  8月カナダ貿易収支(予想:20.0億カナダドルの赤字)
○21:30  8月米貿易収支(予想:661億ドルの赤字)
○23:40  パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、講演
○7日00:30  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
○7日00:45  ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○7日01:00  9月ロシア消費者物価指数(CPI、予想:前月比▲0.1%)
○7日02:00  米財務省、3年債入札
○7日03:00  ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○中国(国慶節・中秋節)、休場
〇日米豪印外相会合(都内)


 

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。