(9月7日更新) どうなる今週の相場相場?
FXに関係する米国市場(pickup)
〔米株式〕
4日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。終値は前営業日比159.42ドル安の28133.31ドルとなった。主力ハイテク株への売りが続いたほか、3連休を控えて利益確定目的の売りが優勢となり一時620ドル超下落した。ただ、金融株など景気敏感株が買われるとNY午後にプラス圏を回復する場面があった。前日急落したアップルが反発したことも相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落し、同144.96ポイント安の11313.14で取引を終えた。下げ幅は一時5%を超えたものの、売り一巡後は下げ渋った。
FX・為替 値動き要因/ファンダメンタル変化
〔相場の状況〕
● 高騰していた通貨がいったん売られる動き
● 主要通貨バスケットに対するドル指数 2018年5月以来の安値
● NasdaqとS&P500種は大規模なポジション調整に
● 金先物相場は1オンス=2,000ドル割れ水準で膠着
〔ファンダメンタル修正〕
● 豪州(メルボルン州)でロックダウンを2週間延長
● 英国とEUのFTA交渉は10月15日まで 交渉は難航
● 日本は巨大台風が通過中
● 米株サービス”ロビンフット訴訟問題”
● 豪財務相 「減税前倒しの計画ある」
● 米大統領選挙の支持率差が縮小
● 自民党総裁選は菅官房長官が圧倒的優勢
● 新型コロナウイルスのワクチン認可が早まると報道
● FRBは平均インフレ・ターゲットの導入を明言 YCC観測は後退
● 米中で貿易協定履行確認の協議を近く予定
● 欧州で新型コロナウイルスの再拡大を観測
● 米国では感染が弱まり始める
● 米国で国民給付金の2回目が配られる方針
● 世界で感染者増加が続く
● 1兆㌦の米コロナ対策法案は難航 大統領令で暫定対策を開始
● 米中対立 報復合戦の様相
本日は、材料難によるポジション調整が中心の相場になるでしょう。
先週の米株式市場の調整、ブレグジット問題の再燃などがクロースアップされそうです。一方で強かった雇用統計が相場を支えるとの見方もできるでしょう。リスク要因がどのように織り込まれるかが、今日の相場観を決めていきます。ただ、今日は米国市場が祭日のため、流動性も低くなります。それも踏まえるべきでしょう。こういう日は、フラッシュ・クラッシュ発生などのリスクもあります。
ファンダメンタル情報で本当に注目されるのは、中国・貿易収支くらいでしょう。これを過ぎれば、為替相場を動かしうる材料は、予定にない報道・要人発言くらいしかありません。日本を通過する台風10号により大きな被害が発生するようなら円高となるパターンもあるでしょう。
為替相場は、いったん材料出尽くしになりました。新たな材料を求める相場になるでしょう。材料が出てこなければ小動き、出てくれば乱高下と極端な相場が想定されます。掴みどころがないためトレード難易度は高めです。
FX 本日の主な予定/経済指標
<国内>
○08:50 8月外貨準備高
○14:00 7月景気動向指数速報値(予想:先行84.9/一致77.2)
<海外>
○未定 8月中国貿易収支(予想:497.0億ドルの黒字、3860.0億元の黒字)
○15:00 7月独鉱工業生産(予想:前月比4.5%/前年同月比▲7.3%)
○17:00 7-9月期南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数(予想:▲30)
○米国、カナダ(レーバーデー)、ブラジル(独立記念日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。