【FX・為替 今日の相場観】
◎相場状況 【リスクは小康状態】
米ファンダメンタル絶好調とトランプ大統領による不透明感。この前提の中で相場は動いています。日米の株価は高値推移していおり、為替もおおむねリスク選好です。ですが、暴落を呼び込むリスク要因がズラリと並んでおり、リスクセットされれば状況は急変するでしょう。政治色の強い問題が多いため、予想が難しいところです。英国、ユーロ圏、イタリア、ドイツ、米国、中国、トルコ、カナダあたりが問題を抱えています。(カナダリスクは消滅)
先週後半はリスク選好でしたが、今週・来週にかけてレパトリエーション(資金還流)が強まります。11月末の感謝祭&Xmas・年末年始に向け、機関投資家がポジションを手仕舞いするためです。現在のドル高はいったん調整される時期が来ると予想致します。早めに訪れる可能性はあるでしょうが、恐らく雇用統計の後こそ適したタイミングです。注意しながら見ておいてください。
◎今日の注目点
おはようございます、蝦夷守でございます。
ファンダメンタル情報は、豪・RBA政策金利が注目されるでしょう。据え置き確実ですが、もしRBA声明に変化が生じた場合豪ドルは大荒れになります。さらに安倍政権の組閣、パウエル議長、クオールズ副議長とFRB重鎮の要人発言があります。ファンダメンタルの変化を観察しましょう。トルコリラはに関しては最近上向きですけど、明日に消費者物価指数(CPI)が発表されます。変化しやすいので変化に気をつけましょう。中国は国慶節により長期休暇ですので東京時間の取引は少ない状態となります。
【貿易戦争の動向・推移】
2018/9/15 トランプ大統領は2000億ドルの追加関税は発動を指示
カナダとの貿易交渉は難航中(まとまらない可能性)
トランプ大統領「次に貿易で争うのは日本」と述べたと米紙で報道
2018/9/24 2000億㌦の対中関税を発動(税率10%)
2018/9/26 自動車&自動車部品への対日関税はFTA交渉中は保留
【FX ファンダメンタルにかかわる論点】
●トランプ大統領が新たな減税策を発表(9/10共和党が具体策を発表)
●米国が中国による米企業への投資を抑制させる方針(リスク回避)
●トランプ大統領 ツイッター砲 (つねに突発的リスク)
●日米・通商交渉の影響(TAG交渉になる見込み)
●日米交渉中、自動車関税は凍結の模様(目先のリスク選好要因)
●英国で深まる政局不安(テリーザ・メイ英首相は苦境)
●英国とユーロ圏は穏健な離脱が出来ない可能性
●ドイツでも政局不安勃発(メルケル首相の支持率が過去最低)
●イタリアも財政に係わる政局不安
●ECBによるテーパリング実施(利上げは2019年夏までしない方針を示唆)
●新興国から資金流出(レパトリエーション)が続く (通貨危機の可能性)
●米1.5兆㌦減税が経済へあたえる効果 (経済への織り込み)
●米国・トルコの対立激化 リラ売りが加速
●米で逆イールドカーブ発生への警戒強まる(発生すればリスク回避)
●FRBは順調に利上げを進める意向(9月利上げは確定的)
●日本は地震&豪雨&猛暑のファンダメンタルへの影響懸念
●アルゼンチン通貨危機。IMFへ支援を要請
●トルコリラは通貨危機に発展
●トランプ大統領の側近が有罪で政権にリスク走る
●トルコ・エルドアン大統領がトルコ中銀(TCMB)総裁を更迭する可能性
●9/26 FOMCでは利上げ!(2019年以降は利上げが鈍化の見通し)
●OPECは原油増産を却下!(原油高騰 材料)
●中国は国慶節
●英国で党大会 (いよいよEU離脱が意識される時期に!)
【FX 経済指標】
<国内>
○08:50 9月マネタリーベース
○14:00 9月消費動向調査(消費者態度指数 一般世帯、予想:43.1)
○内閣改造・自民党役員人事
<海外>
○13:30 豪準備銀行(RBA)政策金利発表(予想:1.50%で据え置き)
○15:00 9月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.2%)
○17:30 9月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:52.5)
○17:45 ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○18:00 8月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%/前年比3.9%)
○23:00 クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、米上院銀行委員会で証言
○3日01:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
○3日01:45 パウエルFRB議長、講演
○3日03:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○2-3日 4-6月期ロシア国内総生産(GDP)確報値(予想:前年比1.9%)
○欧州連合(EU)財務相理事会
○中国(国慶節)、インド(マハトマ・ガンジー生誕日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。