2018『舞台友情』初日マチネVol.31「秘密」幸子編。 | 電卓男の友情日記

電卓男の友情日記

白血病になった女の子とクラスメイトとの絆の舞台『友情〜秋桜のバラード〜』について書いています。





私には
友達がいない




だれも私に
話しかけてこない






みんなは
私のこと
根暗だと
陰で言う








ちがう
本当は
そうじゃない













〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この学校に
転校してきたとき





はじめは
みんな
よく話しかけてきてくれた






でも
あるとき






どこから
聞いたのか






わたしの
前の学校での
出来事が
知れ渡った













私が
手首を切ったこと










次の日から
だれも私に
話しかけて
こなくなった










ーーーーーーーーー

本当のことを
言う機会がなくて




言ったらみんな
わかってくれるのかどうかも
わからなくて





どうしていいか
わからなかった







苦しさの中で
毎日を過ごした








私はきっと
みんなとは違うんだ





みんなのような
当たり前にある
幸せな人生は
送れないんだ










このまま
卒業まで
一人で過ごすんだと思った










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


でも
島崎さんが
転校してきてから
クラスは変わった









森山くんが
ちゃんと授業に出るようになった




森山くんは
いじめをやらなくなった

みんなと一緒に
同じことをやるようになった








島崎さんのパワーが
きっと森山くんを変えたんだと思う





島崎さんは
病気なのに
すごいなぁ









それに比べて
私は
何も変われていない













この夏休み
みんなで
三浦三崎に行くと言われて
私は行くかどうか
正直迷った





普段は
学校で誰とも話さなくても
家に帰れば
お母さんやおじいちゃんがいる





だから朝から晩まで
一人だったらと思うと
不安だった





でも
島崎さんが来るって
聞いて

私は
行くことを決めた







私も
島崎さんのように
強く生きていきたい







三浦三崎に
みんなと行ったら
私も何か
変われる気がした










【夏の想い出】
練習で聞いてたし
ダンスも見ていたから
本当はできるし
一緒にやりたかった

でも
小林さんたちの目が恐いから
やめておいた







今日
森山くんからの提案
正直びっくりした



でも聞いてすぐ
私も
みんなと一緒に
やりたいって思った





みんなすぐに
走り出して
どうしようって
思ったけど



島崎さんの
顔を見た瞬間

背中を
押された気がした






気づいたら
走り出していた









私が
どんなに
いじめにあっても
休まずに
学校に来るのは







みんなと一緒に
いたいから








病気の島崎さんのために
みんなで同じになるなら








私も一緒になりたい。













実家の花
「ビデンス」
ウィンターコスモスとも呼ばれます




花言葉は
【美しい調和】