可愛い猫とジーパン
桃太郎ジーンズ
桃太郎ジーンズに出会ったのは、確か大学2年生だったはずだから、今から6年前ぐらいかな?
家族と岡山の鷲羽山ハイランドに旅行に行った時、ホテルの売店で見慣れないジーパンが売られていた。
どうせ安物が売られているんだろうと思っていたら、それはそれは手の込んだ作りでびっくり!
売店のおばちゃんに売っているお店を直行しました。
そして桃太郎ジーンズ本店で早速購入しました。
桃太郎ジーンズ、その名の通り岡山県で産声をあげたブランド。
桃を連想させるピンクのステッチに特徴的な二本線のバックポケットのペイント。厚手の14.7オンスがずっしりと太ももにまとわりついてくる無骨な一本。
以降4本を追加購入するほど大好きになりました。
興味ある人は是非どうぞ!穿き心地は抜群です。
桃太郎ジーンズ 特濃 出陣0905SP 38-46 大きいサイズ/作者不明

¥価格不明
Amazon.co.jp
家族と岡山の鷲羽山ハイランドに旅行に行った時、ホテルの売店で見慣れないジーパンが売られていた。
どうせ安物が売られているんだろうと思っていたら、それはそれは手の込んだ作りでびっくり!
売店のおばちゃんに売っているお店を直行しました。
そして桃太郎ジーンズ本店で早速購入しました。
桃太郎ジーンズ、その名の通り岡山県で産声をあげたブランド。
桃を連想させるピンクのステッチに特徴的な二本線のバックポケットのペイント。厚手の14.7オンスがずっしりと太ももにまとわりついてくる無骨な一本。
以降4本を追加購入するほど大好きになりました。
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いつまでもお元気で ~大谷英二郎さんの場合~
「焼き芋言うても簡単に考えたらあきません。そんなんじゃお客さんは来てくれやしません。」
そういう大谷英二郎は今日もキャリーを引きながら町を歩いていた。すっかり木々は着飾るのをやめ、冷たい風が吹くと落ち葉がかたかたを音を立てて走っていく。12月もいいとこだ。
大谷が焼き芋を売り始めたのは3ヶ月前。今はまだ人事部付けの研修扱いだ。
「まだ一応は試用期間ですねん。そやからこの3ヶ月間にヘマでもしたもんならもうアウトや。しかもこの未曾有の不景気ときたもんや。今は大人しいにしとんが一番やわな!」
大谷はこの67年間、紆余曲折を経てきた。小学校3年の時に両親が離婚、母親に引き取られた。そこから大谷の母は女で一つで英二郎を小学校3年の2学期まで育て上げた。
「おかん、無理はせんでええんやで。おとんに慰謝料はもうてんのか?養育費はどっちが持つことで話つけたんや?そこんとこの線引きはっきりしとかんと、俺ら明日の命の保証ないで。周りの友達みんなカルタもっとんねん!俺もカルタぐらい持ってないとバカにされてまうねん。」
「英二郎、ごめんな。慰謝料のことも、養育費のことも、もうちょっと話きっちり詰めてくるさかい、そないにおかあちゃん責めんといて。それが片付いたらもうちょっと楽な暮らしできるはずやから。だからカルタの件も、ちょっとペンディングにしといてんか。」
大谷の母は英二郎にカルタを買ってやりたい気持ちを押し殺し、静かにうつむいた。英二郎との間に重い空気が流れた。しばらくの沈黙の後、耐えきれなくなった母は静かに玄関へ向かい、いつものようにパチンコへ向かった。
まずしい環境の中育った英二郎は、小学校をなんとか卒業すると、新聞配達を始め自ら収入を得始めた。贅沢な暮らしは到底できなかったが、明日の生活の心配はしなくてよくなった。
そんなある日、母が焼き芋を買ってきた。
「英二郎、お土産や!たまたま焼き芋が売ってたから1つだけ買うてきたで!おかあちゃんとわけわけしよか。」
英二郎はそれまで焼き芋を食べたことがなかった。焼き芋はお金持ちの食べ物、そう考えていたからだ。その焼き芋が確かに目の前にある。
手に取ってみると、ほんのり温かさをたたえた茜色のそれは、わずかに湯気を放っていた。
「おかん、割るで!」
そう言うのが早いか、英二郎は焼き芋を二つに割った。割ると中からは黄金色の光が放たれると同時に、甘い何とも言えない香りが鼻をくすぐった。
「おかん、これが焼き芋かいな!!ごっつおいしそうやん!みた感じは栗きんとんに似てんな!ほぼほぼ栗きんとんや!」
二人は夢中でほぼほぼ栗きんとんを食べた。その時の感動を英二郎はいつまでたっても忘れることはなかった。いつかはお腹いっぱいほぼほぼ栗きんとんを食べたい。そして、世界中のみんなにも栗きんとんを食べてもらいたいと思うようになった。
成人した大谷は自動車整備工場で勤めるようになった。毎日手を真っ黒にしながら働いた。日本の高度成長期も重なり、小さな工場だったが、売り上げは順調だったと過去にイキって言っていた気がした。
夢中で駆け抜けた大谷は気づくと髪に白いものが目立つ年になっていた。そんな時、昔思い描いていた少年時代の夢をふと思い出した。
「焼き芋屋かぁ~。そういえばそんなことも言うてたな~。最近すっかり燃えるような気持ちもなくしてた、俺は何のために毎日を生きてたんやろ。すっかり見失ってたわ。」
大谷は気づいた。幸せは物質的な充足よりも、精神的な充足によりもたらされると。
大谷はコーナンに来ていた。焼き芋が簡単にできる壷みたいなやつと、リアカーを買うと、次は八百屋に向かった。
「一番ええサツマイモを全部くれ」
と人生一のドヤ顔で言った。40本のサツマイモを手に入れた。
「これで焼き芋屋の仲間入りや!売って売って売りまくるで~」
大谷が武庫之荘でリアカーを引いていると、一人の男が話しかけてきた。年齢は大谷より一回り以上下だろう。
「焼き芋、売ってるんですか?」
「そや!それがどないしたんや?」
「私、株式会社ポテトベーキングの佐藤と申します。実はうちの会社で絶妙の焼き加減で芋を焼ける人を捜しておりまして。」
「ほぉ~そんな人を捜されておるんですか。それは大変ですな~」
強烈なまでの興味をそそる話に大谷は明らかに動揺していた。と同時に自己分析をきっちりやらなかったことを鬼後悔した。
「そこでどうでしょう、ぜひうちの会社で働いてはくれませんか?条件に関しては別途ご相談させて頂きたいとは思いますが、決して悪くはないと思います。」
「それはありがたいお話しですが、わしもこの道長いんや。そんな買って食うてくれる人の顔も見えへんところで芋焼くのはどうなんやろなぁ社長さんよ。」
大谷は一ミリも思っていないことを、ただ、プライドがある人を演じたいがため、かっこよく見られたいがために言った。佐藤が怒らないことだけを神に祈った。
「きっとそう言われるだろうと覚悟はしていました。そうですか、それは残念です。これは我が社の社運を掛けたヘッドハンティングなんです。」
ヘッドハンティング。大谷は過敏に反応した。一番憧れていたやつだった。
「そこまで言われたらしゃーないですわ。骨埋めるつもりで働かしてもらいます。佐藤さん、こんな老いぼれですが、一つよろしく。」
大谷は営業本部リアカー課に配属された。受け持つエリアは阪神エリアだった。一応ノルマも課せられ月40本の焼き芋をさばかないといけない。
「なんか組織に属してもうて、騙されたんちゃうかて思う時もあるけどな、今何か幸せなんや。小さい頃半分冗談で考えてた夢やら希望っちゅうもんが、今こうして形になってる。わしは今確実に焼き芋を売ってる。それは事実としてここにあるんや。そう思うと全然焼き芋が売れへん時かって不思議と頑張れるんもんやで。これを天職言うんかもわからんな。出会うまでえらい時間かかってしもたけど、想い続けたら、必ず出会えるってこっちゃな。この年なっても勉強さしてもろたわ。」
そう言うと大谷はリアカーを引き、塚口サンサンタウンへと向かっていった。かすれた大きな声を張り上げながら。
そういう大谷英二郎は今日もキャリーを引きながら町を歩いていた。すっかり木々は着飾るのをやめ、冷たい風が吹くと落ち葉がかたかたを音を立てて走っていく。12月もいいとこだ。
大谷が焼き芋を売り始めたのは3ヶ月前。今はまだ人事部付けの研修扱いだ。
「まだ一応は試用期間ですねん。そやからこの3ヶ月間にヘマでもしたもんならもうアウトや。しかもこの未曾有の不景気ときたもんや。今は大人しいにしとんが一番やわな!」
大谷はこの67年間、紆余曲折を経てきた。小学校3年の時に両親が離婚、母親に引き取られた。そこから大谷の母は女で一つで英二郎を小学校3年の2学期まで育て上げた。
「おかん、無理はせんでええんやで。おとんに慰謝料はもうてんのか?養育費はどっちが持つことで話つけたんや?そこんとこの線引きはっきりしとかんと、俺ら明日の命の保証ないで。周りの友達みんなカルタもっとんねん!俺もカルタぐらい持ってないとバカにされてまうねん。」
「英二郎、ごめんな。慰謝料のことも、養育費のことも、もうちょっと話きっちり詰めてくるさかい、そないにおかあちゃん責めんといて。それが片付いたらもうちょっと楽な暮らしできるはずやから。だからカルタの件も、ちょっとペンディングにしといてんか。」
大谷の母は英二郎にカルタを買ってやりたい気持ちを押し殺し、静かにうつむいた。英二郎との間に重い空気が流れた。しばらくの沈黙の後、耐えきれなくなった母は静かに玄関へ向かい、いつものようにパチンコへ向かった。
まずしい環境の中育った英二郎は、小学校をなんとか卒業すると、新聞配達を始め自ら収入を得始めた。贅沢な暮らしは到底できなかったが、明日の生活の心配はしなくてよくなった。
そんなある日、母が焼き芋を買ってきた。
「英二郎、お土産や!たまたま焼き芋が売ってたから1つだけ買うてきたで!おかあちゃんとわけわけしよか。」
英二郎はそれまで焼き芋を食べたことがなかった。焼き芋はお金持ちの食べ物、そう考えていたからだ。その焼き芋が確かに目の前にある。
手に取ってみると、ほんのり温かさをたたえた茜色のそれは、わずかに湯気を放っていた。
「おかん、割るで!」
そう言うのが早いか、英二郎は焼き芋を二つに割った。割ると中からは黄金色の光が放たれると同時に、甘い何とも言えない香りが鼻をくすぐった。
「おかん、これが焼き芋かいな!!ごっつおいしそうやん!みた感じは栗きんとんに似てんな!ほぼほぼ栗きんとんや!」
二人は夢中でほぼほぼ栗きんとんを食べた。その時の感動を英二郎はいつまでたっても忘れることはなかった。いつかはお腹いっぱいほぼほぼ栗きんとんを食べたい。そして、世界中のみんなにも栗きんとんを食べてもらいたいと思うようになった。
成人した大谷は自動車整備工場で勤めるようになった。毎日手を真っ黒にしながら働いた。日本の高度成長期も重なり、小さな工場だったが、売り上げは順調だったと過去にイキって言っていた気がした。
夢中で駆け抜けた大谷は気づくと髪に白いものが目立つ年になっていた。そんな時、昔思い描いていた少年時代の夢をふと思い出した。
「焼き芋屋かぁ~。そういえばそんなことも言うてたな~。最近すっかり燃えるような気持ちもなくしてた、俺は何のために毎日を生きてたんやろ。すっかり見失ってたわ。」
大谷は気づいた。幸せは物質的な充足よりも、精神的な充足によりもたらされると。
大谷はコーナンに来ていた。焼き芋が簡単にできる壷みたいなやつと、リアカーを買うと、次は八百屋に向かった。
「一番ええサツマイモを全部くれ」
と人生一のドヤ顔で言った。40本のサツマイモを手に入れた。
「これで焼き芋屋の仲間入りや!売って売って売りまくるで~」
大谷が武庫之荘でリアカーを引いていると、一人の男が話しかけてきた。年齢は大谷より一回り以上下だろう。
「焼き芋、売ってるんですか?」
「そや!それがどないしたんや?」
「私、株式会社ポテトベーキングの佐藤と申します。実はうちの会社で絶妙の焼き加減で芋を焼ける人を捜しておりまして。」
「ほぉ~そんな人を捜されておるんですか。それは大変ですな~」
強烈なまでの興味をそそる話に大谷は明らかに動揺していた。と同時に自己分析をきっちりやらなかったことを鬼後悔した。
「そこでどうでしょう、ぜひうちの会社で働いてはくれませんか?条件に関しては別途ご相談させて頂きたいとは思いますが、決して悪くはないと思います。」
「それはありがたいお話しですが、わしもこの道長いんや。そんな買って食うてくれる人の顔も見えへんところで芋焼くのはどうなんやろなぁ社長さんよ。」
大谷は一ミリも思っていないことを、ただ、プライドがある人を演じたいがため、かっこよく見られたいがために言った。佐藤が怒らないことだけを神に祈った。
「きっとそう言われるだろうと覚悟はしていました。そうですか、それは残念です。これは我が社の社運を掛けたヘッドハンティングなんです。」
ヘッドハンティング。大谷は過敏に反応した。一番憧れていたやつだった。
「そこまで言われたらしゃーないですわ。骨埋めるつもりで働かしてもらいます。佐藤さん、こんな老いぼれですが、一つよろしく。」
大谷は営業本部リアカー課に配属された。受け持つエリアは阪神エリアだった。一応ノルマも課せられ月40本の焼き芋をさばかないといけない。
「なんか組織に属してもうて、騙されたんちゃうかて思う時もあるけどな、今何か幸せなんや。小さい頃半分冗談で考えてた夢やら希望っちゅうもんが、今こうして形になってる。わしは今確実に焼き芋を売ってる。それは事実としてここにあるんや。そう思うと全然焼き芋が売れへん時かって不思議と頑張れるんもんやで。これを天職言うんかもわからんな。出会うまでえらい時間かかってしもたけど、想い続けたら、必ず出会えるってこっちゃな。この年なっても勉強さしてもろたわ。」
そう言うと大谷はリアカーを引き、塚口サンサンタウンへと向かっていった。かすれた大きな声を張り上げながら。
吊革を掴んでいない方の手
ブログネタ:吊革を掴んでいないもう一方の手はどうしてる? 参加中本文はここから
毎日毎日満員電車に揺られて会社という僕の自由を奪う檻の中へ向かう。
今日もまた同じ時間、同じ車両、同じ出社時間。うんざりする。
入社してはや四年、ぼちぼち僕の周りにも現状を疑問視するやつらも出てきた。
けど誰も一歩を踏み出せない。取り立てて不満のない今の生活。社会的地位喪失の恐怖。世間体。
僕たちを絡めとるには十分すぎる要素が世の中には蔓延っている。
いつまで続けるんだ。
学生時代はアウトローを気取って「他のやつとは違う」を口癖に突っ張ってきた。
それが今や他のやつらと同じようにワイシャツを着てネクタイを締めて出勤している。
そんなモチベーションだからいまいち仕事にも集中できない。
常に僕は今の自分を疑っている。このままでいいのか?このまま会社に縛られるのか?
定時を過ぎてもまだ仕事が終わらない。どんどん自分の時間は奪われ会社の時間比が高くなる。
僕はもうこれ以上ここにはいられないと帰る準備を始めた。
これ以上いると、失うものがある。
ただ、やはり仕事の事が気になる。くそかったるいジレンマに陥る。
くそっ。
そう思いながらも残タスクを大きめのポストイット箇条書きにし、鞄の内側に貼り付けた。
最悪、家でやればいい。
会社を出て駅に向かう。既に辺りは暗く、その光景は僕にはとてつもない暗闇に感じた。
駅の階段を下り、改札をくぐり電車を待つ。
滑り込んでくる電車。
座れはしないけど混んでいないという中途半端な混雑具合。
僕は仕方なくドア付近に立ち、吊革に掴まった。
ふと思い出したように鞄からメモを取り出す。
バランスを崩さないように吊革に掴まりながらメモを眺める。
・取引先Aアポイント
・提案資料作成
・クレーム対応
・出張申請
・交通費申請
・営業報告書作成
僕は目を瞑り、大きく息を吸い込んだ。
そしてそのメモを手の中で握りつぶした。
最寄り駅に着いた。
僕はそのメモをゴミ箱に投げ捨て街を明るく照らす月の光に導かれるように、歩き出した。
どうか頑張って~カカ・ウィットネンの場合~
「宣教師は歯が命ですから」
うつむきながら少しはにかむ姿が印象的なカカ・ウィットネン。彼のポリシーは「私が歯を大事にしていれば、きっとイエス様も大事にする、そうに違いない」だ。彼はトリニダード・ドバコ出身、40歳の宣教師。彼は小学校の時に歴史の授業で習ったフランシスコ・ザビエルに衝撃を受け宣教師の道を目指した。彼曰く、胸に手を当ててやや上目で見つめているザビエルの感じが堪らないのだそうだ。
「ここまで来るのに大きな苦労がしました。ザビエル先生と多分絶対同じルートで日本にも来てるはずです。自信はあります、日本は地震があります(爆)」
同じルートで来たと言い張るウィットネンだが、ザビエルとの決定的な違いは既に日本にキリスト教がかなり浸透しているというところだ。布教ではないのかと問うでも宣教といって聞かない。
ウィットネンはザビエルの所属していたイエズス会に入会しようと入会金と手数料を準備していたが、入会の仕方も、イエズス会の存在もわからず断念した。そして家鈴会という会を自ら発足させた。
「家鈴会の活動内容はキリスト教の宣教です。後は街頭に立って募金とかする夢を昨日見ました。私の大好きな、そして先生も愛した日本で活動することに意味があると考えたあります。」
ウィットネンにストレスの溜まる現代社会でのストレスはないのかと聞いた。
「ストレスですか?もちろんはありますよ。若者が特に黒い目で私の活動を見てきます。こっちでは24の瞳とでも言うのですか?(爆)そんな時ははよあっち行けや~と心の中でお祈りします。あっちに行った後はヒップホップが聴きます。母国の生んだ大スター、サトリシアの「俺は帽子を万引きしたぜ」は特に元気がない時によく聴いています。」
宣教師の意外な側面を垣間見ることができる。ウィットネンの今の悩みは来月から異動で新潟担当になったことだ。今までは鹿児島でやっていただけに、そのショックも大きかったことが推測される。
「ほんとにショックでした。異動の知らせをホームページで見た時は嘘だよと思うところでした。少し興味を持ちだしている仏教に寝返ってやろうかと真剣に考えました。・・あっ今のところカットしてくださーい(両手でハサミ)。けどもう一度自分を見つめ直すいい機会だと思って立ち直りました。本当にこけた訳ではありませーん(爆)」
自身の意志とは異なる異動にも前向きなウィットネン。不思議と応援する気が起きてこないのが彼の人柄をよく表している。彼は周りを和ますともりで言葉を選んでいるのだろうが、それは不愉快以外の何物でもなかった。
最後にウィットネンに宣教師のやりがいについて聞いた。
「何かを綺麗にする作業、と言うのは泥臭かったり、汚くて誰もやりたがらないような作業なのです。皆さんはこの事に気づいていないのです。もしあなたがホテルや旅館に泊まる時、お部屋に入られたらすごい綺麗ですよね?それはあなたが来る前に、誰かが泥臭くて作業をされているのです。そのことに気づいていますか?感謝していますか?私はそういう事に感謝できる人を一人でも多く、増やしていきたいのです。」
そう言うと床に置いていたポーターの鞄をななめにかけ、さっそうと自転車にまたがり去っていった。その後ろ姿はどことなくザビエルと重なってみえた。
うつむきながら少しはにかむ姿が印象的なカカ・ウィットネン。彼のポリシーは「私が歯を大事にしていれば、きっとイエス様も大事にする、そうに違いない」だ。彼はトリニダード・ドバコ出身、40歳の宣教師。彼は小学校の時に歴史の授業で習ったフランシスコ・ザビエルに衝撃を受け宣教師の道を目指した。彼曰く、胸に手を当ててやや上目で見つめているザビエルの感じが堪らないのだそうだ。
「ここまで来るのに大きな苦労がしました。ザビエル先生と多分絶対同じルートで日本にも来てるはずです。自信はあります、日本は地震があります(爆)」
同じルートで来たと言い張るウィットネンだが、ザビエルとの決定的な違いは既に日本にキリスト教がかなり浸透しているというところだ。布教ではないのかと問うでも宣教といって聞かない。
ウィットネンはザビエルの所属していたイエズス会に入会しようと入会金と手数料を準備していたが、入会の仕方も、イエズス会の存在もわからず断念した。そして家鈴会という会を自ら発足させた。
「家鈴会の活動内容はキリスト教の宣教です。後は街頭に立って募金とかする夢を昨日見ました。私の大好きな、そして先生も愛した日本で活動することに意味があると考えたあります。」
ウィットネンにストレスの溜まる現代社会でのストレスはないのかと聞いた。
「ストレスですか?もちろんはありますよ。若者が特に黒い目で私の活動を見てきます。こっちでは24の瞳とでも言うのですか?(爆)そんな時ははよあっち行けや~と心の中でお祈りします。あっちに行った後はヒップホップが聴きます。母国の生んだ大スター、サトリシアの「俺は帽子を万引きしたぜ」は特に元気がない時によく聴いています。」
宣教師の意外な側面を垣間見ることができる。ウィットネンの今の悩みは来月から異動で新潟担当になったことだ。今までは鹿児島でやっていただけに、そのショックも大きかったことが推測される。
「ほんとにショックでした。異動の知らせをホームページで見た時は嘘だよと思うところでした。少し興味を持ちだしている仏教に寝返ってやろうかと真剣に考えました。・・あっ今のところカットしてくださーい(両手でハサミ)。けどもう一度自分を見つめ直すいい機会だと思って立ち直りました。本当にこけた訳ではありませーん(爆)」
自身の意志とは異なる異動にも前向きなウィットネン。不思議と応援する気が起きてこないのが彼の人柄をよく表している。彼は周りを和ますともりで言葉を選んでいるのだろうが、それは不愉快以外の何物でもなかった。
最後にウィットネンに宣教師のやりがいについて聞いた。
「何かを綺麗にする作業、と言うのは泥臭かったり、汚くて誰もやりたがらないような作業なのです。皆さんはこの事に気づいていないのです。もしあなたがホテルや旅館に泊まる時、お部屋に入られたらすごい綺麗ですよね?それはあなたが来る前に、誰かが泥臭くて作業をされているのです。そのことに気づいていますか?感謝していますか?私はそういう事に感謝できる人を一人でも多く、増やしていきたいのです。」
そう言うと床に置いていたポーターの鞄をななめにかけ、さっそうと自転車にまたがり去っていった。その後ろ姿はどことなくザビエルと重なってみえた。

