口にするということ
自信素質経験
小学六年生の頃、某てつや宅にてAV鑑賞会を週5で催し、積極的に資料に目を通していた時期があった
ある時、誰かが「舐められるのって、そんなに気持ち良いのかな」と口にした
俺はじゃんけんで負けに負けて、棒てつやを口にした
キタナイ・イケナイことだとはわかっていた
が、何よりもフィールドワークを大切にする少年だった俺は、「異常こそ正常」というアカギの名言を口にしながら、口にした
そのような経験を経て、自分は何か大切なものを失い、どうでもよいものを得た気がする
得たものは、ファルスに対する親近感
失ったものは、ファルスに対する嫌悪感
だからこそ、素質があると思っていた
「最愛の人が女性に限るとは必ずしも言えない」
「むしろ分母は大きいほうがいいのではないか」
「やる前から否定するのではなく、やってから否定しよう」
理によって、自信をつけた
が、これはあくまで一般論だったと気づいた
というか気づかされた
研究室付近で休憩していると、何やら怪しいスーツが近づいてきた
「二丁目とか興味ありますか?」
直球勝負、しっかりバットを振る俺
「全くありません」
その後そのスーツと30分程会話をし、どのような生態なのかを観察していた
事あるごとにボディタッチ
何故かすね毛とあごひげを褒められる
もう我慢できないアピール
怖かった
痴漢される女性の気持ちがいやというくらい身に染みた
どこか他人事だった痴漢やセクハラに関して、これ程までに距離を縮めてくれた点に関しては、礼を言いたい
だが、そのスーツは、あろうことか、鼻をほじりながら俺を口説いていた
恐怖から嫌悪へとスライドした
孔雀が羽を広げるように、そのスーツは鼻をほじることによって求愛行動を示していたのだろうか
何の罪もない鼻くそにまで怒りを覚えた
デカルトは(ここでかよ
「私」という一人称から哲学をはじめ、そこから三人称の世界へと進んでいった
つまり、個別・特殊なものから一般・普遍的なものへ向かっていったのだ
俺もそうだ
てつやという特殊からはじまり、理によって一般的に妥当しそうな答えを探していった
デカルト イズ オールウェイズ コレクト
だから俺は一般的にゲイと呼ばれる人が嫌いなわけではない
今目の前で、鼻をほじりながら口説いて俺のすね毛をさわさわしている、このスーツが嫌いなのだ
女が好きなわけではない
お前が好きなんだ
身体ではなく、精神をくれ
形而上学が俺を救ってくれた
もちろん、振り返ってみれば、
「頭ではわかっているのだが、体がうけつけない」という単純なことかもしれない
俺は知識をおもちゃのように振りかざし、机上の空論を展開し、俺だけの世界で話を進めていたのかもしれない
つまり、こと自分がはじめてそういう人に遭遇した時、理はあまり役に立たなかったということもまた事実
恐怖から嫌悪への移行は、もしかしたら自己防衛の逃げ口だったのかもしれない
宴もたけなわになり、スーツは
「2,3000円で舐めさせてくれないか」と商談を持ちかけてきた
直球勝負、しっかりバットを振る俺
「50万なら、考えてもいいですよ」
後の祭りだが、これは割と本気で口にした
口にしてはいないが、口にした
すると、そのスーツは観念したのか渋々成仏した
お金に除霊効果があることが確認できた
帰りの電車、揺られているサラリーマンが全員ゲイにみえた
おかあさん、今日も僕は元気です
小学六年生の頃、某てつや宅にてAV鑑賞会を週5で催し、積極的に資料に目を通していた時期があった
ある時、誰かが「舐められるのって、そんなに気持ち良いのかな」と口にした
俺はじゃんけんで負けに負けて、棒てつやを口にした
キタナイ・イケナイことだとはわかっていた
が、何よりもフィールドワークを大切にする少年だった俺は、「異常こそ正常」というアカギの名言を口にしながら、口にした
そのような経験を経て、自分は何か大切なものを失い、どうでもよいものを得た気がする
得たものは、ファルスに対する親近感
失ったものは、ファルスに対する嫌悪感
だからこそ、素質があると思っていた
「最愛の人が女性に限るとは必ずしも言えない」
「むしろ分母は大きいほうがいいのではないか」
「やる前から否定するのではなく、やってから否定しよう」
理によって、自信をつけた
が、これはあくまで一般論だったと気づいた
というか気づかされた
研究室付近で休憩していると、何やら怪しいスーツが近づいてきた
「二丁目とか興味ありますか?」
直球勝負、しっかりバットを振る俺
「全くありません」
その後そのスーツと30分程会話をし、どのような生態なのかを観察していた
事あるごとにボディタッチ
何故かすね毛とあごひげを褒められる
もう我慢できないアピール
怖かった
痴漢される女性の気持ちがいやというくらい身に染みた
どこか他人事だった痴漢やセクハラに関して、これ程までに距離を縮めてくれた点に関しては、礼を言いたい
だが、そのスーツは、あろうことか、鼻をほじりながら俺を口説いていた
恐怖から嫌悪へとスライドした
孔雀が羽を広げるように、そのスーツは鼻をほじることによって求愛行動を示していたのだろうか
何の罪もない鼻くそにまで怒りを覚えた
デカルトは(ここでかよ
「私」という一人称から哲学をはじめ、そこから三人称の世界へと進んでいった
つまり、個別・特殊なものから一般・普遍的なものへ向かっていったのだ
俺もそうだ
てつやという特殊からはじまり、理によって一般的に妥当しそうな答えを探していった
デカルト イズ オールウェイズ コレクト
だから俺は一般的にゲイと呼ばれる人が嫌いなわけではない
今目の前で、鼻をほじりながら口説いて俺のすね毛をさわさわしている、このスーツが嫌いなのだ
女が好きなわけではない
お前が好きなんだ
身体ではなく、精神をくれ
形而上学が俺を救ってくれた
もちろん、振り返ってみれば、
「頭ではわかっているのだが、体がうけつけない」という単純なことかもしれない
俺は知識をおもちゃのように振りかざし、机上の空論を展開し、俺だけの世界で話を進めていたのかもしれない
つまり、こと自分がはじめてそういう人に遭遇した時、理はあまり役に立たなかったということもまた事実
恐怖から嫌悪への移行は、もしかしたら自己防衛の逃げ口だったのかもしれない
宴もたけなわになり、スーツは
「2,3000円で舐めさせてくれないか」と商談を持ちかけてきた
直球勝負、しっかりバットを振る俺
「50万なら、考えてもいいですよ」
後の祭りだが、これは割と本気で口にした
口にしてはいないが、口にした
すると、そのスーツは観念したのか渋々成仏した
お金に除霊効果があることが確認できた
帰りの電車、揺られているサラリーマンが全員ゲイにみえた
おかあさん、今日も僕は元気です