2013年から始まった、サー・イアン・マッケランとサー・デレク・ジャコビの二人が長年連れ添ったゲイカップルを演じるシットコム「Vicious」。私は第1シリーズの放送からずっと追いかけてきたが、今回の2016年クリスマススペシャルをもっていよいよ最終回となる。ああ、名残り惜しいったら。
前にこのブログ記事でも紹介したように、「Vicious」はコメディとしては割とぬるい作りになっているので、英語が堪能じゃなくても十分話についていけるし笑いどころも大体わかる。英語難民としてはすごくありがたい。
勿論、サー・イアン・マッケランとサー・デレク・ジャコビを起用していながらこんなにぬるくていいのか、という批判があるのは知っているし、私自身そう思ったこともある。でも、違うんだ、ゲイカップルを主人公にしてアーティスティックにとんがったコメディではなくごく普通のお茶の間シットコムを作ることが狙いなんだ、と気づいて以来、私はこのぬるさを手放しで大歓迎している。
で、今回の最終回。約1時間の長さで、春夏秋冬の四つのパートに分かれていた。どれもしみじみ良かったが、中でも秋のパートでのサー・イアンのフレディーには思わずもらい泣きする羽目に。最後の最後、冬のパートのラストショットにも胸が熱くなったし、うう、ぬるくてゆるいお茶の間シットコムでこれができるって、やっぱりすごく素敵だよ!