クラーナハ展 | First Chance to See...

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 上野・国立西洋美術館で始まったばかりの、「クラーナハ展」に行ってきた。

 

 

 ポスターやチラシになっているこの絵を、私はこの夏のウィーン旅行の際にウィーン美術史博物館で既に見ている。旅行前から、秋に日本でクラーナハ展が開催されることも、この絵が日本にやってくることも知っていたので、一足先に現地で拝んでもし気に入ったら日本で行われる大回顧展にも足を運ぼうと思っていた。

 

 で、まんまと気に入った次第。

 

 いやもう何なんだろうね、この妖しさ、美しさ。男性の目を楽しませるためのエロティックな姿のようでいて、そのような下司な視線を腹の中で嘲笑うかのような冷徹さもある。そのせいか、これっぽっちも下品じゃないの。

 

 それにひきかえ、クラーナハをモチーフにした現代アートの作品は……正直、私には良さが全く分からなかった。中でも、ジョン・カリンの「スノ・ボ」という作品はひたすら下品なだけに思えて、本気で頭を抱えることに。家に帰ってググってみて、この画家はこういう芸風、じゃなかった、画風なんだってことと、その理屈をうすらぼんやり理解したものの、うう、だからってやっぱりああいう絵を眺めたいとは思わないわ。