友人と一緒に、木曽馬に乗ってきた。
これまでにも何度か初心者向けの外乗乗馬を体験したことはあるけど、いわゆる日本在来種の馬に乗るのはこれが初めて。小柄で、またがりやすいしかわいらしい。
元はみかん畑だったという牧場は、牧場という言葉からイメージする以上に高低差が激しく、急な坂道を上り下りすることが多かった。とりわけ山の中の、道だか道じゃないんだか分からないような狭くて急勾配の坂道を上がる時は、馬もよっこらしょとばかりに弾みをつけて登る。当然、乗っている私も揺れると言えば揺れるが、馬のパワーを強く感じられてちょっとおもしろかった——と、迷わず思えるようになっただけ、私もヘボヘボながら少しは馬に乗ることに慣れてきたのかもしれない(あるいは、木曽馬が小さいから高さの恐怖を感じにくかっただけか?)。
今回の外乗乗馬では「馬のブラッシング体験」もあって、こちらも私は初めてだった。ブラッシングといっても毛のブラシではなく、トゲトゲした金属製のブラシで馬の体毛にからまっている砂やゴミや抜け毛を梳く、という感じ。
木曽馬はちょうど夏毛から冬毛へと生え変わる時期らしく、その分抜け毛も多いのだとか。馬に足を踏まれないよう、密着しすぎないようにしてブラッシングしてくださいと指示された、ということもあるが、
それにしても腰が引けすぎだろ、私!
……言い訳すると、馬が怖かったからじゃなくて、ブラッシングするごとに毛とか砂とかがぶわっと舞うからそれをモロに吸い込まないためには馬からある程度顔を離している必要があったからなんだけど、でもやっぱりひどいへっぴり腰だよなあ……。