First Chance to See...

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エコ生活、まずは最初の一歩から。

 C・S・ルイスの『ナルニア国物語』第1巻目、『ライオンと魔女』に、ターキッシュ・デライト、直訳すれば「トルコの悦び」という名のお菓子が出てくる。4兄弟の次男エドモンドが白い魔女に「ターキッシュ・デライト」で誘惑され、まんまと魔女の手に落ちるのだ。

 

 とは言え、「ターキッシュ・デライト」は日本では馴染みがなさすぎる。そこで、訳者の瀬田貞二は敢えて「プリン」と超訳した——というのはよく知られた話だが、でもだがしかし、昭和の小学生だった私が学校の図書館で読んだ時、このシーンはプリンじゃなくてゼリーだったような……? 魔女から好きな食べ物はと訊かれ、「ゼリーです」と答えた少年にものすごく面食らったのだが、私の勘違いだろうか。「プリンならまだしも何故ゼリー???」と首をひねったことまで憶えているのだが。

 

 あれから数十年、私もついに本物のターキッシュ・デライトを味わうチャンスを得た。イスタンブールの高級店DIVANのターキッシュ・デライトが、都内各地で期間限定販売されることに気付いたのだ。新型コロナウイルス感染予防のため極力出歩かないようにしているけど、ものすごく久しぶりに、仕事帰りに渋谷で途中下車してみることに。

 

 

 買ったのは、チョコレートコーティングしたピスタチオのターキッシュ・デライトの箱と、バラとレモンのターキッシュ・デライトの缶。

 

 家に着いて、早速チョコレートコーティングのほうを開けてみると、

 

 

 ううむ、意外と小さい。爪楊枝で刺して一口でいけるサイズ。上品と言えば上品だがお値段を考えるといくら何でも小さすぎでは、と思いながら食べてみる。

 

 「ゆべし」みたいな食感、と書いてあるのを目にしたことがあって、確かに方向性はそれで合っている。でも、「ゆべし」よりずっと歯応えというか弾力があり、なるほどこれはこのくらい小さいサイズでちょうどいい、っていうか、噛んだ時の食感といいピスタチオの香ばしさといいチョコレートのほろ苦さといい、何これめっちゃ美味しいじゃないのーーー!

 

 ううむ、これならエドモンドが白い魔女の手に落ちるのも無理はない。

 

 もっとも、小学生の頃から現在に至るまで、結局私は『ナルニア国物語』の世界に全くハマれなかった。2005年の映画版『ライオンと魔女』を観た時には、ティルダ・スウィントン様の白い魔女にうっとり見惚れはしたが、それだけにあの麗しい魔女がどうしてライオン如きに負けねばならんのか、いまだに納得できてない。そういう意味では、ターキッシュ・デライトの美味しさを知る前から私はとっくに魔女の手下である。

 マーガレット・サッチャーの側近を務める政治家で上流階級出身の夫と、芸術を愛好し政治思想的には労働党寄りの妻が繰り広げる二人芝居。タイトルの'hansard'とは、議会の本会議録(速記録)を意味する。

 

 

 ……と言われても、タイトルの意味からしてわからないような芝居を観に行くのは、正直なかなか腰が思い。新型コロナウイルス感染のリスクもゼロではないとあってはなおさらだ。それでも私が観に行ったのは、主演を務めるアレックス・ジェニングスとリンジー・ダンカンが好き、というか、役者として信を置いているから——というのは嘘ではないがたいして本当ではない。本当に本当のことを言うと、「ここまでナショナル・シアター・ライブ作品をコンプリート鑑賞しているのに、今さら挫折してなるものか!」

 

 そして、その意地は十二分に報われた。

 

 さまざまな面で対立する夫婦の罵り合いなんて気が滅入るだけでは、という心配もあったけど、実際に観てみると、青筋を立てての怒鳴り合いではなく、いかにもイギリス人らしい遠回しのあてこすりやらイヤミやらの応酬であり、客席の笑い声も頻繁に起こる。確かに夫婦の対立構造ではあるけれど、最後には思いがけない事実の判明と一種の和解が待っていて、幕が降りてからの後味は悪くない。

 

 さらに、本編が始まる前にはこの作品の舞台背景である1988年のイギリスの政治状況を簡単にまとめた映像が流れる。おかげで、イギリスの政治や法律についてうろ覚えだったとしても困らない。まさにかゆいところに手が届く、って感じで助かった。

 今日、近所の店でMacBook Airを購入した。

 

 これまで使っていたMacBook Proが6年越しの使用でいよいよ息も絶え絶えになっていたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で私の勤務先もこの先ますます在宅勤務の日数が増えそうなのに、そんな最中に「ある日突然Macが死んだ」は非常に困る、そうなる前に手を打たなきゃ、と考えた次第。

 

 にしても、6年の間にMacBookは様変わりしたというか進化したというか、今のマシンにDVDドライブがないことくらいは承知してたけど、何とUSBの挿し口すらないのね。おかげで、前のマシンのデータを保存した外付けHDDと新しいマシンを繋ぐために「USB-C to USBアダプター」なるものまで買う羽目になったが、お店の人に「前のマシンはOSが古いままですが、バックアップデータから移行できますか?」などとド素人な質問をしていなかったら、そんなものが必要だってことすら知らずに帰宅して、「USBが挿せない?!」とパニックするところだったよ。

 

 いくつか些細なトラブルはあったものの、何とか外付けHDDからの移行作業も無事に済み、早速新しいマシンでブログ記事を書いている。でも、まだメールブラウザの設定だけは済んでいない。前のマシンのメールブラウザのヴァージョンが古すぎたせいで、そのまま移行できなかったのだ。さきほど適当にやったらうまくいかなかった(これまで古いマシンから新しいマシンへと代替わりするたびに設定をコピーして使ってただけなので、設定方法なんか憶えちゃいない)ので明日また再トライするつもりだけど、どうかうまくできますように!

 

追伸/さきほど、無事メールブラウザの設定に成功。ああ、よかった。