【繁忙期】

 

大抵の仕事には「繁忙期」と呼ばれる時期がある。

そして「繁忙期」に頼った経営をやっているところに
将来はないと思っている。

 

 

繁忙期というのは、
その前に大抵「多めの」仕入れをする。
これは仕入先業者への負担と過剰在庫を発生させる。


また、キャッシュの先出しをするならば
通常時に比べ現金が大幅にマイナスになるので
キャッシュフローのリスクは
繁忙期直前に最大になる。

 

その上、繁忙期というのは
働く人間への負担も最大となるうえ、
派遣を使えば高い人件費に加え
教育コストも必要になる。
また繁忙期後は負担が大きいほど
退職者が最大になる傾向がある。

 

人が揃いにくい昨今、
この状況は致命傷になりうる。

 

唯一のメリットは「売上高」であり、
実際のところ利益率は低い。


更に、繁忙期終盤、
売れ残りを安売りでもしようものなら
商品あたりの利益(粗利)率は年間で最低になるわけだ。

 

 

繁忙期前に融資を得たり、
仕入れが後払いの場合、
繁忙期終盤に銀行口座に
やたらと現金がダブついてくる。

 

これでなんとなく儲かった気にはなるのだが
返済と支払いであっという間に現金は無くなる。


返済を遅らせれば、
最低の利益(粗利)率に対しての金利はかなり割高になり
得た利益の大半を銀行に取られることになる。

 

そしてここで出た負債を返すために
他の一年を費やすことにもなる。

実際はデメリットだらけなのだ。

 

 

さて。

良い会社というのは、
繁忙期ではなく平日を重視する。

 

そして、繁忙期の仕事を閑散期に回すなどして、
「一年の仕事の地ならし」をしている。

 

平日にしっかりと利益が出せるならば、
わざわざリスクの高い繁忙期に
無理をする必要もなく
無理をしなければ、たとえ繁忙期であっても
働く人の休日を大切にしてあげることが出来る。

 

 

この作り方は簡単だ。

 

 

まずは、
たとえお客さんが押し寄せようと
たとえ注文が殺到しようと
「Sold Out」を出せばいい。

 

どうしてもほしいならば、
事前予約を「割高」で出すといい。

 

この二つを実行する「勇気」があれば、
自ずと繁忙期は分散できる。

 

つぎに、平日の利益率を上げる。
すでに「プレミア」が付いているので、
労力は最小になる。

 

 

こういった「経営努力」をせずに
「働き方改革」などは
やろうとしたところでうまく行くはずがない。

 

そもそも働く人間のことを
大切にできる経営ではないのだから。

 

 

社員に「やれ」と言う前に
まずは、経営者自身が動く事だ。