【「良い状態」を生み出す方法】

 

それは、
立場によって「良い」の
内容と優先順位が違う事を
把握する事が大事で、

 

どの立場の人も、
他の立場の人の「良い」という状態が
どんなものかを
知っていれば必ず出来る。

 

 

例えば炊事で考えてみよう。

 

 

炊事を担当するのが母だとすれば、
母にとっての「良い」の優先順位は

1.早く簡単に作れる
2.みんながよく食べる
3.なるべく健康的
4.片付けが楽

のような感じだろう。

 

 

普段外で仕事をするが、
家の会計を担当するのが父だとすれば、
父にとっての「良い」の優先順位は

1.とにかく自分の分がある
2.安い
3.ウマい
4.酒が呑める

のような感じだ。

 

 

その他の家族からすると、
1.ウマい
2.好きなだけ食べれる(多くも少なくも)
3.決まった時間に有るが自分だけ変更もできる
4.嫌いなものが出てこない
などになるだろう。

 

 

さて。
この時に「ベスト」を考えてみよう。
最高の状態。


これは言うのはとても簡単だ。


今列挙した全てが叶っている状態だ。

 

だが、我々人間が生活する上では
常に「ベスト」は現実的にかなり難しい。

 

 

例えばレトルト食品は、
母的には早く簡単で
みんなもそこそこ食べてくれるが
健康的には少し不安が残るし
父的なコストも高い。

 

翻ってコストばかりに注力すると、
父的な「酒」という点が一番コスト高なために
まず先に削減されるだろう。

 

また品数を減らせば
父、家族の「ウマい」や
母の「みんながよく食べる」あたりが
犠牲になってしまう。


 

往々にしてどの家庭でも
同じことが起きているだろう。

 

これは仕事でも同じことなのだ。

 

立ち位置が変われば、「良い」が変わる。


各位置で優先すべき順序も変わる。
各個人で優先している順序も変わる。

 

この時に、
誰か一人の「良い」を実装したところで
他から不満が出るのだから
「ベスト」とは言えないわけだ。

 

 

ここで疑問が出てくる。
「ベスト」が取れない時
どうしたら良いのだろうか。

この時に
必要になるのか「ベター」だ。

 

 

例えば、
毎日全員の要望を叶えるのではなく、
曜日ごとに叶える対象を変えてみたらどうだろう。

 

→月火曜は母のため早く簡単なレトルトを多く使い、
→水木曜は子どものリクエストに答え、
→金曜は父の為の酒のアテをメインに、
→土曜は健康的に質素にし、
→日曜は外食、

などにしてみるのだ。

 

誰しも自分の事を考えられた曜日があるなら
数日ぐらい待てるし、
少しそれが楽しみにもなるだろう。

 

毎日母に「何食べたい?」と聞かれれば
「美味しいもの」としか答えなくなるが、
週に2日の楽しみになれば、
考えるのも楽しいだろう。

 

金曜の夜は父も誘いがあるだろうが、
自分のための日なら早く帰るだろうし
どうしても断れないものが入るならば
自分から先に連絡するようになるだろう。

 

 

これは、今僕が考えついたベターであり、
これを軸に曜日調整や肉付けして
具現化するのも可能だろうし
全く違うやり方もいくらでも存在する。

 

全員が満足する「炊事」というのは
こういったものの先にあるわけだ。

 

 

何かを「良く」したいときには
関係者すべての「良い」の内容と優先順位を
まず把握するのだ。

 

そして、全員の優先順位1位は必ず実現しつつ、
「なるべく多くの良い」を
→まとめたり、
→タイミングをずらしたり、
→根本的な問題を解決したり
しながら
なるべく多く叶えてあげるわけだ。

 

そして、中途半端でもなんでも、
とにかく出たものの中で一番良さそうなものを
やってみる事だ。

やると必ず、次のアイデアが見えてくる。

 

 

このあたりがベターになり、
ベターはベストまで
ずっと進化する事が出来る。

 

この進化は、誰かがリードしてやると
長続きしない。


なぜなら、考えが偏ってしまうからだ。

 

こういった考え方をチーム全員が知り、
チーム全員がお互いのために
より高いベターを作っていくこと。

 

 

これが「ベスト」の唯一の作り方であり
これこそが「良い状態」なのだ。