営業も社長業もサービス業も
基本的には人相手の仕事になる。


「嘘も方便」と言うように
人を相手に仕事をするときに
「嘘」とか「誤魔化し」というのが
ある程度重要ではある。

なぜなら人というのは、
誰しも真実を受け止めるだけの
度量を持っているわけではないからだ。

だが、
それが全てではない。

例えば相手が上司ならば、
上司の先に会社があり、
会社の先にはお客さんや他の社員がいて、
それらの家族がいる。

上司に嘘をつくということは、
これら全てを欺くことになる。
良かれと思ってした行いだとしても、
結果的に自分の保身と
問題の先送りのために
多くの人を犠牲にしている事にしかならない。

つまり、
嘘やごまかしというのは、
超短期的には自分のためになるかもしれないし
一時の気休めにはなるかもしれない。

だが、
どこまで行っても「良い」事にはならず
どこかで誰かが尻を拭うことになる。

それならば、正直でいたほうが
遥かに楽なのだ。

これは覚えておいていい。


例えば社長をやっている人間で、
やたらと嘘や誤魔化しを使う人間は、
内にも外にも
すぐにバレるからやめたほうがいい。
表面的にはみんな言うことをハイハイと聞くが
5年も経つと、組織は思った形にはならなくなるし
ヤバい時に助けてくれる協力者は居なくなる。

例えば営業をやっている人間で、
やたらと嘘や誤魔化しを使う人間は、
内部の信用をすぐに失う。
自分だけ成果を上げていても
屋台骨に火が付けば職を失うことになる。
そしてそのうち、外部の人間の信用も失う。

例えばサービス業をやっている人間で、
やたらと嘘や誤魔化しを使う人間は、
それがそのまま自分の「疲れ」として現れる。
自分が疲れているのに、
他人を癒せるはずがない。

これはすべて、
実際に起きていた事実から話をしている。


特に若い人に多いようだが
重要なところ程
「嘘」か「誤魔化し」がクチをついて出る。
例えば就活の面接や合コンなどで
自分に正直に居る人は近年少ないのだそうだ。

カッコつけてみたり、
演じてみたりして
それによって、「いい人」であったり
「自分の成りたい人」になったところで
それは本来の自分ではないから、
どれだけうまく演じられたところで
結局その自分に一番居心地が悪くなるのは
自分自身なのだ。

言わなければバレないとか
バレなければいいとか、
そういう問題ではない。

「そんなつもり」は無くとも、
必ずそうなってしまうのだ。


キツい言い方になるかもしれないが、

くだらない人間ほど、
真実を受け入れる度量は小さい。
そんな人間は、「自分が傷ついた」時に
なんじゃかんじゃと文句を言う。

そして、そういう人間ほど、
嘘や誤魔化しを多用する。

だがそこに真理も未来もない。
そこに合わせたところで、
つまらない人間ほど優遇されるようになるだけだ。
そんな世の中を望むなら大いにやればいいが、
そうでないならほっておくに限る。

わざわざ自分がそこで嘘をついたり誤魔化したりして
同じ穴の狢になることはない。

もし、
そんな自分に慣れてしまえば、
会社であれば「社畜」の出来上がりだし、
結婚であれば離婚が待っているし、
恋愛なら失恋が待っている。

その要因は全て、相手にはない。
自分のついた嘘や誤魔化しに
自分自身、居心地が悪くなるだけの事なのだ。


選ぶのは自分だ。

もし、嘘や誤魔化しが必要になったら、
真実を語るもよし、
かわすもよし、
黙りこむのもいい。
適当に流すのもいいだろう。
やり方は自分に合うものにすればいい。

自分に正直に生きていれば
大なり小なり、つまらない人間から
火の粉をふっかけられるときはある。
人の嫉妬は避けられないからだ。

だが、
それはそれで全てを受ける必要もないし
やり返す必要もない。

黙っていればそのうち消える。
人の噂もなんとやらというが
今はそれより早い。
だから大して心配することもない。


誰にとっても馬鹿正直なのも痛い目に会うが、
だからといって
自分に正直にいるために
嘘や誤魔化しを使う必要はない。

これを上手くできるようになることが、
すなわち「上手に生きる」ことなのだ。