【意義と価値】

 

人間は誰しも、
価値などそもそも持ち合わせない。

生まれながらに持っているのは
存在する「意義」だ。

 

 

なぜなら価値とは、「価」の「値」。
カネにしたら如何程か、
という「ものさし」だからだ。

 

カネは人が創りだした約束事であり、
極端に言えば幻想だ。


そして人がカネを生んだのだから、
人はカネが生まれる
ずっと前から存在している。

 

カネが存在しない時、
人は、
価値を持って生まれるなど
絶対になかったわけだ。

 

 

そして誰しもが、
父と母を持ち、子として生まれる。


何時の時代もそうだろう。

 

その時、少なくとも
親に対しては「子」という意義を持ち、
親戚に対しては「親戚の子」という意義を持ち、
地域に対しては「子ども」という意義を持ち、
社会に対しては「未来を担う」という意義を持ち、
同年代に対しては「友達」という意義を持ち、
 

だれしも共通で
多くの意義を持ってうまれ
育ってきている。

 

勘違いしてはいけないのは
価値としてはマイナスでしかない。


一円も生まない上に
メシと学費と労力は膨大だ。

 

だが意義としてはあまりに多い。

 

そして人はそもそも、
多くの意義を持って生まれ、
親を始め人間は、
価値のためではなく、
意義のために動くように出来ているわけだ。

 

 

子どもは大きくなるにつれて
そもそもあった意義が変容していく。

 

例えば

「力持ち」とか
「記憶力が高い」とか
「動きが俊敏」とか
「色使いがうまい」とか
「描画力か高い」とか
「洞察力が高い」とか
「造形がうまい」とか
「原理原則の応用ができる」とか

そうやって出てくる特徴がある。


この特徴を
活かしたり殺したり潰しては出てきたり
他人の特徴を羨み
真似したり潰したり伸ばしたり

そうこうしながら、
大人になってからの「意義」を見出すわけだ。

 

 

※ちなみにこれに「好き嫌い」は関係ないことは
付け加えておく。

 

 

だが現代
社会で求められるのは「価値」だと
ほぼ全員が錯覚している。

 

だれしも、
自分の「意義」を
見出してくれる人を慕い、
その「意義」を活かして、
人の「助け」になりたいと願っている。


そうやって人間は存在意義がうまれ、
人は大人になる。

 

それが本当はわかっているのに、

自分の意義を切り売りし、


自分に足りないものを
手に入れることが幸せだと思いこみ、


努力して得た自分ではない何かを
自分よりも大事だと言う。

 

そして、
頑張ってそれを成し遂げた人ほど
自分に言い聞かせるように
他人の意義を踏みにじってしまう。
そして負の連鎖は進行する。

 

これが今崩壊しかけている
現在の社会の仕組みだ。

 

 

わかるだろうか。

「価値」にだけ重きを置くのは
いかに愚行なのかを。


どう間違えても、良い社会はやってこないし
どこまで行っても幸せなどやってこない。

 

人類として、誰一人例外なく
学ぶべきことだと言えるだろう。

 

 

ここで企業のあり方を考えてみよう。

人が最大のパフォーマンスを発揮するのは、
「価値」を高める時ではなく
「意義」を磨く時だ。


なぜなら、何万年も前から
そう動くようにできているのだから。

 

そして、意義を磨くことを
本来「仕事」と呼ぶ。

 

それを集めたものが「事業」であり、
その中で
現代日本の法によると、
「カネ」が集まる事業を「営利事業」という。


集まらないものを「非営利事業」という。

そしてその事業を行うのが、「企業」だ。

 

 

つまりそもそも企業とは、
人の「意義」を活かし、伸ばすところであり、
そこにお金が「ついてくる」ものを運営するのが
そもそも営利事業を行なう
「企業」のあるべき姿なのだ。

 

「意義」をないがしろにして
「価値」ばかり追い求めるのなら
人も動くわけもなく、
企業自体の存在意義はなくなってしまう。

 

そこで
パフォーマンスが上がるはずはない。
それで生産性など上がるはずがない。
人がやる気になるはずもなく、
新しいモノが生まれるわけがないのだ。


そんな企業が増えれば
この国は意義を切り売りし続け
味噌カスになって当然なのだ。

そう考えれば
今の人たちはよく頑張っている。

 

 

さて。
ではどうするのか。

 

現代は「カネ」によって社会が回っている。


いきなり無くすわけには行かない。


変えるのは大変だ。

 

だが、それはそれで置き、
ここをうまく活用しながら
ぼちぼち付き合うならそう難しくはない。

 

 

企業は社員の、
そして大人は自分の
「意義」と「価値」を
全力で繋ぐ事をすればいいのだ。

 

この二つは異なるものだが
同じベクトルに置くことは可能なのだ。


先ず意義がなければ、
価値は生まれない。
これを全てに徹底していくのだ。

 

これは、実際やってみると
そんなに大きなインパクトは起きないし、
大きな投資も必要ない。


社長一人でもやろうと思えばできる。


社員一人ひとりからでも始めることはできる。

 

また、それが進んでいくと
今まで問題だと誰しも思っていたものは
全て消えてなくなる。

 

時短や働き方改革、生産性向上をはじめ、
パートさんの内輪揉めや
社員の家庭問題まで徐々になくなっていく。

 

 

今見えている問題というのは、
ほぼ全てが、
社会に染みこんでしまった
この「価値」と「意義」の取り違えに
起因しているからだ。

 

「画像 無料 ビジネス」の画像検索結果