16日は近畿大学に勤め始めてから、何度目かの台風による休講だった。おそらくせいぜい5回目くらいだと思う。3年に一度も起こらない感じですかね。

今回は3年ゼミと1年基礎ゼミだったので少し予定変更で困った。講義形式ならどうとでも調整が利くのですが、学生参加の演習だとそうはいかない。
クリエイティブ・ライティングのように最終回は予備日みたいな流れにしとくといいのかな。できる範囲内で。

それはそれとして最近はこんなの読んで見返したくなっているところ。

アルドノア・ゼロTVアニメ公式ガイドブック (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシ.../芳文社

アルドノア・ゼロ TVアニメ公式ガイドブック (2) (まんがタイムKRコミックス フォワード.../芳文社
先週学会に行った時に、探偵小説および探偵小説家が1930年前後にマスメディア(主に新聞)でどのように扱われていたか、という発表を聞いた。

要約すると、
・探偵小説家は犯罪の専門家としてコメントを求められていた。
・探偵小説が犯罪を誘発しているのではないかという疑いが持たれていた。
・犯罪が報道される際に犯人が探偵小説の読者であることが強調されるようになった。
ということになる。

江戸川乱歩の有名なスクラップブックにもその手の記事が多く収集されているそうで。

貼雑年譜 (江戸川乱歩推理文庫)/江戸川 乱歩


発表後なされた質問への回答によると、この後戦争が激しくなると犯罪報道自体が規制されるので探偵小説が言及されること自体に無くなってくるが、これらの傾向は戦後になって復活するとのこと。

一つ目については、少なくとも家でとっていた『北海道新聞』だと30年くらい前まで、犯罪の度に佐木隆三がコメントして的外れな感じなことを言っていたのを記憶している。
発表でも江戸川乱歩のハズレのコメントを紹介していたので、これは伝統芸みたいなものなのだろう。

わたしが出会った殺人者たち (新潮文庫)/佐木 隆三


ただ、このへんの役回りは最近すっかり社会学者や心理学者に取って代わられている印象ですよね。
ぎりぎり高村薫が顔を出すくらい。

作家的時評集2008-2013/高村 薫


二つ目と三つ目についても、近年マスメディアが槍玉にあげるのはマンガやアニメ、ゲームになっている。
おそらく犯人の部屋の本棚にミステリがあったとしても、テレビや新聞の記者はそちらに目もくれずゲームソフトやアニメの円盤を探すのではないだろうか?

ひぐらしのなく頃に -鬼隠し、綿流し、祟殺し、暇潰し編-[同人PCソフト]/07th Expansion


これは社会に受け入れられたということでもあるし、小説ジャンル自体が娯楽の王座を新しいジャンルに譲ってしまっているということなんでしょうね。
ゼミの学生の卒業論文の関係でトーベ・ヤンソンについてちょっと。

彫刻家の娘/講談社


トーベ・ヤンソンは1914年生まれ。

Wikipediaによると同じ年に生まれた日本の作家・評論家は、

深沢七郎、船山馨、芝木好子、立原道造、木下順二、北条民夫

となる。海外の作家には、

ウィリアム・S・バロウズ、オクタビオ・パス、フリオ・コルサタル

がいる。

これだけだとピンと来ないので、一つ下の1915年生まれでは、

梅崎春生、野間宏、小島信夫
ソール・ベロー、アーサー・ミラー、ロラン・バルト、ジェイムズ・ティプトリーJr

というような名前が出て来る。
いわゆる「第一次戦後派」とされる梅崎・野間といわゆる「第三の新人」の小島信夫が同い年というのが意外な感じだが、これで少し焦点が絞れてきた感じ。

では、逆に一つ年上の1913年生まれはというと、

荒正人、田中英光、杉浦明平、織田作之助、富士正晴
コードウェイナー・スミス、アルベール・カミュ、アルフレッド・ベスター

というような顔ぶれで、特に日本に関しては、ザ・戦後という雰囲気が強く漂ってくる。

なんとなく時代性みたいなものが見えてきた気がする。

え? わからない?
ほっほっほっほ、まだまだ修行が足りんのう。(役割語)

〈役割語〉小辞典/研究社
いや、梅雨の真っ只中だから当然なのですが、今日夕食にトマトの冷製カッペリーニ作った時、水道の水でもまだ十分冷たかったので。

トマトの冷製カッペリーニ

同じ「季節感」テーマを見たら一昨年の8月に、水道の水が冷たいので冷たくなって来たので秋だとか書いていた。
しかもその日もトマトの冷製カッペリーニ作ってるんでやんの。
日本の夏、麺類の夏。

カッペリーニ

今日作った方がソースがよくからんでいるように見えるね。

日々精進精進。
先月末、近鉄鶴橋駅の、奈良線ホームの向かい側のスペースに角材が置かれてあった。

鶴橋駅の材木

以前あった広告スペースも撤去されていたので、何か作るのかと思ったのだが、6月になるとこんな謎の構築物ができていた。

鶴橋駅のコンクリ物

まだ井桁に組んだ材木でコンクリの台座が作られているだけだったのですが、さらに今日見たらこんな感じに。

鶴橋駅のコンクリ台?

さて何になるのでしょうねえ。

マンガでわかるコンクリート/石田 哲也
最近読んで面白かったものの一つ。

続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン/ヴィレッジブックス


日本語訳では「怪人同盟」と訳されているグループ、アラン・クォーターメンやネモ船長といった冒険家、それにハイド氏や透明人間にドラキュラの花嫁といった世間を騒がせた人々が難事件に取り組むシリーズの2冊目。とはいえ、彼らの代の活躍はこれで終了らしいのだが。

メインのストーリーはH・G・ウェルズの「The war of the worlds」、つまり火星からの侵略者との戦いということになるのだが、そのキーになるのが同じウェルズが生み出したモロー博士の研究というのが面白いところ。

宇宙戦争 (創元SF文庫)/東京創元社


モロー博士の島 他九篇 (岩波文庫)/岩波書店


原作については、火星人の倒され方について、そんなのアリ? 侵略するなら事前の調査とかしなかったの? とか、今から見るとツッコミどころにしかならないことになっている。

トム・クルーズ主演の映画は結末がほぼ原作準拠になっててエライと思いつつ、大丈夫か、とちょっと心配になりましたよね。

宇宙戦争 [Blu-ray]/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


この作品では、ツッコミたくなる結末について、実はそれが当局の情報操作によるもので、原作の語り手は知らないが、実際はちゃんと人間が自分たちの力で倒したのだ、と書き換えて見せているのが面白いところ。もちろん、その現実には未だ存在していない技術を使って、なのだけれども。

これを読んでいて思い出したのが、柳亭種彦「偐紫田舎源氏」(1829-1842)である。

偐紫田舎源氏 (新日本古典文学大系)/岩波書店


ご存じ江戸時代後期に書かれた「源氏物語」のパロディであるが、ここでも光源氏という登場人物についてのツッコミどころについて、世間が持っているイメージは意図的な情報操作によるもので、実態は違っている、というのが面白いところなのである。

なぜ光源氏は次々と様々な身分の女性を口説くのか、という「色好み」という言葉では説明しきれない疑問に対して、「偐紫田舎源氏」はあえて足利光氏は様々な女生徒の浮き名をあえて流している、のだと説明する。
兄の将軍との跡目争いにならないように自分を将軍失格の人間と見せ、かつ室町幕府の顚覆を狙う勢力に油断をさせてその間に陰謀の内偵を進める、という一切隙の無い切れ者として描いていくわけである。
光氏は全てを見通せるスーパーマンで、それでもこの物語をワクワクと面白く読めるのは、「源氏物語」の光源氏のやらかしをどのように受容して、実は失敗ではなく光氏のはかりごとであった、と変換するのか、という点が読みどころの一つになっているからである。

とはいえ、「源氏物語」を読んでなくても普通に面白い時代劇なんですけどね。

そういや、クリスタル公という人は様々な女性と浮き名を流した陰謀家であり剣術の達人ですが、かなり光氏の影響も受けているのではないかと。

クリスタルの陰謀―グイン・サーガ(8) (ハヤカワ文庫JA)/早川書房


最後に王位を目指したのは違うけどね。
木じゃないけどね。

その後のうすいえんどうさん。


相変わらず伸びてつるがさらににょろにょろと。


拡大するとこんな感じ。

どんどん別方向にも枝分かれしていくのでありました。



何かを求めるように横に横に、と



つかまるものも無い先へと先へと伸びている……?



と、思いきやアボカドの枯れかけた枝が伸びた先に、ある?



「アボカドおおおおおお!!」
「えんどおおおおおおお!!」

みたいな。

リポビタンDも、最近はケイン一人になってるのにね。
日舞の人っぽい?

2週間くらい前にうすいえんどう(グリーンピースとも言う)で豆ご飯を作るべく鞘から出していたら、買ってきてからしばらく経っていたので発芽していた豆があった。
その一つをアボカドの木の鉢に埋めておいたら、こんな感じに1週間後芽が伸びてきた。

5月10日の豌豆

そして2日後にはこんなに植物っぽくなった。

5月12日の豌豆。

今週は暑かったので翌日にはこんなことに。

5月13日の豌豆。

さらに翌日、にょろりと蔓が。そういや、君は巻きつく系?

5月14日の豌豆。

昨日見たらもう一本蔓が出てにょろりにょろりと。

5月15日の豌豆。

当初はある程度生長したら植え替えようと思っていたが、もうこのままアボカドと添木に巻きつかせたらいいのじゃないかと思い始めたよ。

5月16日の豌豆。

豆は出来なくても、花は見たいかな。
また随時報告していく予定まめ。
http://gargantia.jp/

Production I.G制作。

http://www.madoka-magica.com/

シャフト制作。

http://anime-kyokai.com/

京都アニメーション制作。

どれも今の日本で重要な仕事をしている会社で、それぞれに個性的なものを作っている。
CGによるロボット・軍艦などのメカアクションがクライマックスを盛り上げているもの。
TVアニメの外部の表現を導入して過剰なまでに独特な世界を生み出しているもの。
精緻な手描きアクションを駆使しつつ実写映画的カメラワークを共存させているもの。

一番最近見たものでは、前半のクライマックス、公園の満開の桜の下での対話シーンに驚いた、いや、呆れた、いや、感心した、いや、笑った。
いや、その全てだった。

見ていると時々画面がボケることがあって、???となっていたのだが、よく見てみるとどうやら舞い落ちる桜の花びらに焦点が合うと、後ろにいるキャラクターが焦点から外れるという処理をしているようだった。

このシーンは、それまでずっと抑えこまれていた主役二人の感情が激しくあふれ出すところだったので、生身の身体性を与えたかった、アップにして顔の表情を描き続けた、しかしそれにとどまらず実写の映像のような処理をした、ということなのかもしれない。

にしても、そこまでするのかあ、と思って上記の感情がこちらの中にもうずまいてしまったわけです。


(残念ながら、この予告編では焦点が合っている映像しか使われてない。宣伝でわざわざ違和感を感じる映像を使うはずもなく、まあ、当然か。)

実写の映像に近づけるために実写映画のレンズを意識したレイアウトにするという方法を観客側に意識させ始めたのは押井守だが、さらに来るところまで来たといった感じですね。

Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート/押井 守
昨日のエントリーを書いた後、前もBlossom Cafeの桜の木について書いたことはなかったかとふと気になったので〈植物テーマ〉を遡ってみたら、桜が植えられる前の屋上の芝についてはふれていた。

2010年02月06日の時点で屋上に芝が運びこまれ、

新食堂棟屋上の工事

2010年2月9日には芝が敷かれ終っている。

新食堂棟屋上の芝生

それから3年後に桜の木が植えられたという流れですな。

しかし、読み返して気づいたんだけど2010年の春に完成して4月から使われ始めたということはBlossom Cafeは今年でオープン5周年。
特に記念イベントとか無かったのは、他の施設を新設中でそれどころではなかったということなのかしらん。
当初はこんな感じそんな感じで紹介してたんですよね。

実際これだけ建物の新築が続くと、フレッシュさが失われるのも早いということでしょうか。
こちら〈重い月〉では今後も昔の話をねちっこく掘り起こしていく所存でございます。