近畿大学東大阪キャンパスのEキャンパスの(回りくどいね)にはBlossom Cafeという学食とセミナーハウスを兼ねたような建物があって、その屋上には桜の木が植えられている。

2015年4月の桜の木
(今年は桜満開の時期に取り損ねたよ……)

とはいえ、建ってからしばらくは屋上には芝生があるだけでした。芝が土にしっかり根付くのを待っていたのかもしれませんな。
2013年4月はまだ桜無し

それが一昨年、2013年になってから桜の若木が一本植えられて、夏には青々とした葉を茂らせていたわけですよ。
2013年7月の桜の木

さらにいっちょまえに秋には紅葉したりもしてました。
2013年11月の桜の木

そして、翌年、つまり昨2014年の春にはささやかな花を咲かせていましたね。
2014年3月の桜の木

で、昨年も同じように葉を茂らせ、散らせ、また今年の春を迎える、と。
2014年9月の桜の木

2014年10月の桜の木

cherry blossomがあってこその建物の名前なんだろうから、今後もすくすくと育って立派な桜木になってもらいたいものですね。
もう、頭山なみに。

「頭山」山村浩二作品集 [DVD]/山村浩二,国本武春
STAR WARS」EpisodeVIIの公開が今年の12月18日に決まったそうですな。

オールドファンはみな、それまでは死ねない、と決意を固めていることでしょう。
楽しみを少しずつ積み重ねて人は生きていくのだね。

しかし、この帝国と共和国との対立というのはフィクションのタネとして創作者の創作欲をかき立て続け、享受者の心を揺りうごかすものなのでしょうね。
日本版銀河帝国もの定番中の定番もいまだに様々なメディアに展開が続いているし。

舞台 銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵 [DVD]/間宮祥太朗,橋本淳,白羽ゆり


そういや、再アニメ化の話はその後どうなっているのでしょうね……

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しかし、この手の設定はなかなか対立に決着がつきにくくいつまで経っても作品が終らないという問題をかかえている。
強力なな支配や、深遠な理想でまとまっている人々は、そんなに簡単に支配や理想を諦めはしない。
いきなり「セカイ」が終ってしまうような設定を避けるならば、帝国にせよ共和国にせよそれが弱体化したり再興したりしつつ延々と続いていく様子を想像しなければならない。

なので、帝国ものは普通の長篇では収まりがつかなくなりシリーズ化する。
またジェダイの騎士達は再び銀河皇帝の死後も帝国の残存勢力と戦わなければならなくなる。
帝国じゃなくて公国だけれども、宇宙世紀ガンダムシリーズがいまだにジオンの残党との戦いを描き続けるのは(描き続けることができるのは)、そういうわけなんですね。

機動戦士ガンダムUC 7 [DVD]/内山昂輝,藤村歩,池田秀一


最近のフィクションで帝国を描いたものとして、なかなかよく考えて2クールの短い枠にうまくストーリーを収めきったものがあった。

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愛する者のために戦う帝国の情熱的な野心家と、やる気があるんだか無いんだかわからない共和国側のキレ者というのも、よく考えればどこかで聞いたことのある対比ですよね。

通常の帝国と言えば、皇帝の権威の元に複雑な軍事・政治体制が敷かれていて実権を奪うのは容易ではない。
たとえばラインハルトさんも年齢からするとものすごく短期間で銀河帝国皇帝になったことになるわけだけど、彼が野望を抱いてからはずいぶんと手間暇がかかってしまっている。
戦功を立てて軍隊の中での地位を高め、現体制に疑問を抱く自分に従う勢力を確保し、また行政システムの中でも自分の権勢を保証してくれる官僚・文官の協力を得る、という手続きが必要になる。
もちろん、この手続きを丹念に描いているのが、あの作品の良さでもあるのだが。

ところが、アルドノア機関というワンアイディアは、この面倒くさい手続きを不要のものとする。

元々アルドノアドライブは皇帝一族の支配を単純化するためのアイディアとして発想されたのだろう。
地球のものとはかけ離れた超技術で、皇帝の血族しか起動・停止できない、そしてそれは最初に与えられたものにしか使えないという、ある意味ご都合主義的な設定によって、帝国の支配は他の人間によっては揺るがしえないものになる。

カタクラフトを与えられた騎士が反乱しようとしても、アルドノアドライブを停止されてしまえばあっという間に鎮圧されてしまう。
また、帝国の下層民が体制を覆そうとしても、例えばカタクラフトに乗っていない時に騎士を暗殺することはできるだろうが、カタクラフトを自分達の戦力にできない以上、他の騎士の前には無力である。
いや、起動した者が死亡すると停止してしまうという設定がそもそも凶悪で、アルドノアドライブという戦力に依存した帝国臣民は上から下まで共通に皇帝一族の存続に力を尽さざるを得ないわけだ。
この手の帝国ものに必ず登場する元老院という、実質的な権力を握った対抗勢力を出さなくて済んでいるのもそのためである。

そして、アセイラム姫のクーデタとも言える王国宣言が有効なのも以上のアルドノアの設定に基づいている。

ただ、ストーリの進行の中でこのアルドノアの絶対性は少しずつ奪われていく。
まず、伊奈帆のとんちで絶対不可侵、破壊不能のアルドノアドライブ搭載カタフラクトが次々倒されていく。これにより火星側の抵抗勢力(というものがあったとして)にもやり方次第で反乱が可能であることを示してしまっている。
さらに、どういう理屈か作中ではまだ解明されていないが、皇族とチューしたり皇族の血を浴びたり皇族の血が体内に入ったりすると、血縁関係が無くともアルドノアドライブを起動することが可能であることが明らかになってしまった。またも伊奈帆のせいで。

アルドノア・ゼロ KG-6 スレイプニール NONスケール プラモデル/壽屋


なので、アセイラムの王国も火星の帝国もこの後次第に、いや急激に力を失っていくことが予定されたものでしかない。
地球側にアルドノアの力が広がり、かつ起動権・停止権が誰でも持てるものになれば、それに依存した体制はもう存在する根拠を失う。アルドノアが普及することで逆にそれは力としては「ゼロ」になるわけだ。
彼女は王女としてその未来を引き受けたわけです。

三角関係ものだと思っていたら、最後で急に「ローマの休日」ものにジャンル変更したように見えるので違和感を感じた人もいたかもしれませんが、ストーリーを捉え直すとそれはもう最初から決まっていたことになる。

ローマの休日 [DVD]/オードリー・ヘプバーン


王国宣言は以上の未来を予測したものであり、それがわかっているから伊奈帆はスレインを殺さなかったということでもある。
この後、伊奈帆は持ち前のとんちで地球連合の対抗勢力を駆逐してえらものになっていくのだろう。そして影ながらアセイラムの帝国をたたんでいく仕事を助け、また彼の手の届きにくい闇の部分は名前を捨てたスレインが担っていく、という後日談が想像できるのだが、それはまた別の物語。

まあ、名前を失いながらちゃんと二人の間の子どもを作ったトビア君という例もいますから、いろいろどうなるかはわかりませんがね(ちょっとネタバレ)。

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト(1)/長谷川 裕一
http://bigeyes.gaga.ne.jp/
http://www.gundam-the-origin.net/index.html
http://dior-and-i.com/
http://www.kimigainakucha.net/

実話に基づいたエキセントリックな主人公のアメリカ映画と、30年を超える歴史を持つビッグアニメタイトルの新作シリーズ第1章、ファッション業界を取り上げてるのになぜかエレクトリカルをBGMに多用したヨーロッパのドキュメンタリー、MVの企画から発展したらしい日本の中篇実写映画。

見て思うのは、やはり映画は脚本が大事という当たり前のことですね。
ドキュメンタリーの場合は編集ということになるんだろうけれども、先月見たのはあまりにもストーリーがわかりやすすぎて驚きは無かったです。

そして、最後に見たのはみごとに地雷を踏んでしまった印象。
もしクリエイティブ・ライティングで学生がこのあらすじ持ってきたら、絶対遠回しにあれこれ言って書き直させると思う。最初なんだから変に凝らずにもっとシンプルでいいじゃないか、と。

こういう地雷映画を仕事とは言え毎月見続けている柳下さんはほんとに偉いと思います。


皆殺し映画通信/カンゼン


皆殺し映画通信 天下御免/カンゼン
森鴎外―日本はまだ普請中だ (ミネルヴァ日本評伝選)/ミネルヴァ書房


前も同じタイトルがあったかもしれないのでひらがなにしてみた。

今年度の卒業式は終ったが、大学というところは既に来年度準備を始めている。
今日もオープンキャンパスだったし。

今近畿大学の中はあちこちが工事中で、どんどん風景が変っている。
最終的にはこんなのを目指しているらしい。

今のところは、新法学部棟の土台を作っているのと、

新法学部棟の土台

本館の隣りに広い空地が出来ているという状況なんですが。

本館横の空地1

本館横の空地2

卒業生もぼんやしているとあっという間に浦島さんですよ。

お伽草紙 (新潮文庫)/新潮社
中学の英語の授業中、教科書に出てくるイギリス人の子供の手紙についての説明の中で、「big」はこどもっぽい言葉であるという話を聞いた。確か"London is a very big city"みたいな言い回しだったかな。さもありなん。

さて「Big Eyes 」だの「Big Fish 」だのというタイトルが付いている映画は、だからかでっかい話が好きな男が主人公だったりするのであった。つい嘘をつき続けてしまう、つい話を大きくし続けてしまうこと自体に関心があるかのように。

ビッグ・フィッシュ [Blu-ray]/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


同じように実話もので自分自身でもまるで信じているかのように、自分を不利にしないために嘘をつき続ける男が主役の映画もあった。

インフォーマント! [Blu-ray]/ワーナー・ホーム・ビデオ


日本だと小説だけれども、夢野久作の「少女地獄」の中の一作が有名ですよね。

少女地獄 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)


少女地獄 第一話 --なんでもない--/密林社


ちなみにわたしは彼女は生きている説ですが。

嘘をつく、言い換えれば夢を語る力のすばらしさを寿ぐ映画もあるのですが、口のうまいのは諸刃の剣ってことでしょうか。

痛いいたい。

バロン [Blu-ray]/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

http://mrfox.jp/
http://aokihagane.com/
http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
http://sincity.gaga.ne.jp/
http://appleseedalpha.jp/
http://www.cetera.co.jp/treasure/

アメリカのコマ撮りパペットアニメーション、日本のセルルック3DCGアニメーション、アメリカのCG使いまくりのSF映画、同じくCGと画像処理しまくりのアメリカのアクション映画、日本のリアル系3DCGアニメーション、ナレーション無しテロップ無しのアメリカ人監督のドキュメンタリーと見たわけですが、昨年後半気づいたとおりどうやらわたくしは人間の俳優が普通の人間を演じる映画にはなじめないらしい。

上記6つのうちで一番普通の映画らしい映画だったあれも、人間ドラマ長すぎでしょ、あと30分は短くできる! というのが見た後の感想だったしねえ。
3時間くらい座っていておしりが痛かったせいかもしれませぬが。
http://colorido.co.jp/2013/index.html
http://www.uplink.co.jp/foster/
http://kaguyahime-monogatari.jp/
http://risseicinema.com/movies/3259
http://www.eishaki.com/
http://rush.gaga.ne.jp/index.html
http://www.starchild.co.jp/special/mo-retsu/gekijo/
http://tamakolovestory.com/
http://shinchan-movie.com/2014/
http://www.bitters.co.jp/tumi/
http://www.uplink.co.jp/dune/
http://bokuwosagashini.com/
http://www.godzilla-movie.jp/
http://www.kokaku-a.jp/index2.html(3と4)
http://gargantia.jp/
http://rakuen-tsuiho.com/
http://www.yamato2199.net/

昨年は18本でした。
以前、「学校の特権性」というタイトルで書いたことがあったが、最近見た映画によって学校がフィクションにおいて置かれたポジションは、もっと段取り上必要だから存在させられているというものではないか、ということに思いいたったよ。

人類の文明が終焉に向かっている未来の地球。資源は枯渇し、国家は軍隊を維持することもできなくなっている。
しかし、なぜか学校は変わらず存在している。保護者面談まである(笑)。

インターステラー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/3枚組/デジタルコピー付) [Blu.../ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


もちろん、窮境におかれているからこそ新たな労働力を確保するために教育は必要である、という見方もできる。しかし、産業さえも停滞している社会で大勢を集めて同時に授業を行う学校という組織を、限られたリソースを割いて維持する必要はあるのだろうか?

などともったいぶって書いたが、この映画での学校は、主人公の娘(副主人公と言ってもいい)が、個性的で特別な能力を持っている人間であることを示すために存在させられている。個性的な人間を扱いきれない杓子定規なもの、特別であることを表すために便利な記号として、学校は描かれているわけである。

遡ってみれば、フィクションに限らずエジソンやらアインシュタインやらの伝記、日本ではトットちゃんを個性的に見せるために学校はダシにされてきたわけだし、近年の小説でも小・中・高校生の主人公を際立たせたければ学校に通わせるのが一番簡単というわけである。

エジソン (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記)/ポプラ社


アインシュタイン (講談社 火の鳥伝記文庫)/講談社


窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)/講談社


というわけで、イレギュラーな属性を持つ主人公は魂を具現化した武器を使う訓練をしたり、ドラゴンと戦ったりするために学校の体裁を取った組織に通い続けているのであった。

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一方で変わり者ばっかの世界では、学校が描かれることはないのだった(今のところは)。

ローリング☆ガールズ 1 [Blu-ray]/小澤亜李,日高里菜,種田梨沙


国家が細分化しているので、学校教育という妥協的な学習制度は必要ないのかもしれませんがね。